2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

一般学校とろう学校の利点、欠点から考える進むべき道


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難聴のお子さんの場合、一般学校とろう学校の二つの進学先があります。どちらも一長一短であり、良いところもあれば、悪いところがあるのが現状です。

こちらでは、どちらを選んだら良いか、わかりやすくするために、それぞれのメリット、デメリットを記載していきます。

学校選択の際に参考になれば幸いです。

異なる学校のメリット、デメリット

こちらでは、通常学校のろう学校メリット、デメリットについて記載していきます。冒頭の通り、どちらも一長一短です。

通常学校の場合

通常学級に通うメリット、デメリットは次の通りです。

メリットとしては

  • 多くの人達とふれあう事ができる
  • 進学先が多い

デメリットとしては

  • コミュニケーション上のトラブルが起こりやすい
  • 学習面で補助を受けにくい

が考えられます。

通常学校のメリット

ろう学校と比較すると、多くの方とふれあうことができますので、お友達も多くできやすくなる可能性があります。進学に関しても様々な進学先があり、良くも悪くも一般の世界に馴染む事になります。

触れ合う人が多くなれば、様々な方と知り合うチャンスにもあり、自分の知見が広がりやすいのが特徴です。言い換えれば多様性がある社会に生きることになります。

通常学校のデメリット

その代わり、健常者に囲まれて育つことになります。音声では、どうしても聞き間違いや、聞こえなかったりする事があります。それらが原因でケンカする可能性もありますし、孤立する可能性も考えられます。

学習面でも、先生は難聴に詳しいとも限りません。こちらから補助をお願いするにしても、どうして欲しいかをしっかりと伝える必要もあります。また、設備は皆無ですので割り切りも必要になってきます。

通常学校の補足

通常学級の場合は、通常学級に通うほか、通級指導教室といわれるところにも通うケースが多くなります。

通級指導教室とは、通常学級に通う障がいを持つ児童を支援する教室です。主に一般校にありますが、自分の通う一般校にない場合もあります。その場合は、他の一般校にある通級指導教室に通う事になります。

詳しい内容は、こちらがお勧めです。

リンク:難聴の子が通う通級指導教室とは?

まとめ

通常の学校は、音声でやりとりする必要があるものの多くの人と触れ合う事ができる環境下に身を置く事になります。それによるメリット、デメリットになります。

また、音を使ったコミュニケーション方法によるメリット、デメリットとも言えます。一般の方のコミュニケーション方法は、音を使ったコミュニケーション方法をする方が大半です。

ろう学校の場合

ろう学校に通うメリット、デメリットは次の通りです。

メリット:設備が充実している

デメリット:限られたコミュニケーション層となる

ろう学校のメリット

最大のメリットは、設備が充実している、こちらに限ります。聴力検査や補聴器の聞こえ検査、さらには定期耳鼻科検診など、耳から補聴器まで至れり尽くせりです。通常学級や通級指導教室ではここまでできません。

多くのろう学校が手話と口話(言葉で会話)両方とも実施しています。ろう学校により、使用する手話の言語が違う場合がありますので、注意が必要です。手話がメインか口話がメインかは、ろう学校によって変化します。事前に確認が必要です。

また、似たこども達ばかりですから、お友達もできやすい傾向があります。通常学校よりコミュニケーションで悩むことは少ないでしょう。少人数の場合は、一人一人の学習レベルに合わせやすい事もメリットと言えます。

ろう学校のデメリット

デメリットは限られた層としかコミュニケーションできない事、ご家族も手話を覚える必要があるかも知れない事です。生徒数が少ないと、その中で様々な考えをする人がいる体験がしにくくなります。結果として、社会性を育てる事が難しくなります。

なお、主に使う言語が手話の場合は、ご家族も手話を覚えなければなりません。ご家族は、口話、お子さんは手話だと、お子さんは取り残されてしまいます。家族で円滑にコミュニケーションできるようにするには、家族も手話を覚える事が理想です。

まとめ

環境が整っている分、快適に過ごしやすい傾向があります。良くも悪くも閉鎖された世界である事のメリット、デメリットになります。

特殊な学校の決め方

障がいを抱えた子どもが学校に通う場合、適切な就学先を決めるため、お住まいの市、または区にある就学指導委員会(就学支援委員会)で、構成員同士が就学先を相談する事になります。

就学指導委員会は、教育委員会のスタッフ、地域一般校の校長、ろう学校の校長、ろう学校の教員などで構成されています。

お子さんの発語状態、聴力、環境、保護者の意向を汲み、どの学校へ行くのが望ましいか決めます。ここでは、関係のある学校の校長なども参加され、受け入れられる状況なのかも協議されるようです。

一方的に行われる印象はありますが、保護者の意向も汲み取ってくれます。色々相談後、教育措置が行われ、就学先が決定となります。

どちらの学校を選択すべきか

どちらも行ったらその路線でそのままという事はありません。ろう学校に行ったけど、通常学校に移行するケースもありますし、逆に通常学校からろう学校に移行するケースもあります。そういった意味では、比較的自由ではあります。

ろう学校、病院、療育センターの先生方と相談し、どの学校に行くのが良いかしっかりと相談しましょう。これらのメリット、デメリットを子どもの状況と照らし合わせて選択していくことが大切です。

どちらも一長一短はありますから、完璧な答えは出ません。選んだ道を突き進みましょう。

あとがき

それぞれの学校の利点、欠点に関して記載してみました。選びやすくなれば幸いです。どちらを選択しても記載した通り、学校の移行もできますので、通常学校に行って無理だったら……というような選択は可能です。ただし、無理にそれを行うのではなく、可能性があるならその選択をするような方針が良いと考えています。明らかに難しそうなら、初めからろう学校に通う方が良いでしょう。そのほうがお子さんがのびのび学習できると思います。

どちらも利点、欠点がありますので、学校、病院、療育センターにいる先生方の意見を聞きつつ、決めていくのが最も良いと考えられます。そのために、このメリット、デメリットがお役に立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:難聴の本質から考える子どもに補聴器が必要な二つの理由

リンク:小学生からの補聴器選択は、二つの評価を重視しよう

リンク:技術が発展する事による難聴児の補聴思考の変化

リンク:難聴の子に必要なセーフティネットという考え


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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