新生児聴覚スクリーニングで再検査?再検査の確率と今後の流れ


現在は新生児聴覚スクリーニング検査により、生後数ヶ月で難聴の発見ができるようになってきました。新生児聴覚スクリーニングで再検査と出た方は、とてもご心配な状況だと思います。

子どもが難聴だと発覚したらどのように進んでくのか、補聴器装用の重要な事については何か。このような内容を求めていることでしょう。

今回は、こちらをテーマに記載していきます。こちらの内容を知る事で、少しでも心配事が少なくなれば、幸いです。

再検査の確率

新生児聴覚スクリーニングの検査は、再検査になったとしても3~4割ほどが正常です。再検査となったとしても難聴が確定するわけではありません。

お子さんに関して、心配であると思いますが、まずは落ち着くことが大切です。

確定後の流れ

仮に難聴である事が確定したら、どのように進んでいくのでしょうか。

基本的には、病院にて補聴器相談を行っていきます。耳の聞こえは、手術して治るものは非常に少なく、ほとんどが補聴器を装用して聞こえを補っていきます。

病院にて行うこと

主には、イヤモールド作りと補聴器の調整(相談)を行っていきます。補聴器の調整(相談)を行いつつ、イヤモールドを作っていきます。

イヤモールド作り

補聴器を耳に合わせるには、イヤモールドと呼ばれる耳の形をした耳栓を作ります。赤ちゃんの場合、耳が小さいため、既製品では、補聴器をセットすることができません。そのため、粘土のようなシリコンを耳の中に入れ、耳の型を採取した後、赤ちゃん専用の耳せんを作ります。

シリコンを耳の中に……というとびっくりすると思いますが、単に耳が詰まった感覚がするだけですので、ご安心ください。ただ、赤ちゃんは、安全や危険がないなどの判断はできませんので、製作時、暴れる傾向があります。

補聴器の調整(相談)

イヤモールドができあがると、そこから補聴器を装用しはじめます。初めは、病院が補聴器屋から借用した補聴器を装用し、調べた聴力に合わせて補聴器の音を決めます。この際、何度か補聴器の調整を繰り返します。赤ちゃんの場合、どれだけ聞こえているかの反応がわかりにくいため、検査の結果と補聴器を装用した時の反応で、何度か調整をしていきます。

もし可能なら、使用した時間について何時〜何時まで使用したかをメモしておくと良いでしょう。そのメモを病院さんに渡せば、喜ばれると思います。病院さんからすれば使用状況がわかるのは、非常に貴重な情報です。

これらを繰り返しつつ、補聴器の選択を行っていきます。補聴器の選択は、だいたい、2~3ヶ月ほどかかるケースが多いように感じます。

補聴器装用に重要なこと

補聴器装用で重要なのは、一日でも多く、一時間でも多く、補聴器を装用させることです。初めは、耳にはいる感覚が嫌で、嫌がられるかもしれませんが、音を聞かせるのは、非常に重要なことです。

人は、音を聞くことによって、様々なことを覚えていきます。人が言葉を話せるのも音(言葉)を聞いているからですし、何かの音も聞いているから○○の音と理解できます。補聴器を装用して、多く音を聞いた分、お子さんは成長します。

ある有名な学校の先生は、どんなに嫌がっても一日中装用させるようにしていると聞きました。それは、上記のこともありますが、装用時間が長い子ほど、聴覚を活用しているケースが圧倒的に多いからです。

早いうちから補聴器を装用し、長時間使うことで、耳の一部になります。多くの音を聞くことで様々な事を学んでいきます。

全ての学習は、耳から始まります。生まれた時は、字を知りませんし、言葉も知りません。しかし、人は言葉を交わし続けて、言葉の意味を理解し、文字も書けるようになります。

それほど聴覚というのは重要な役割を持っています。

あとがき

新生児聴覚スクリーニング検査で再検査と出た方、向けに記載してみました。

再検査と聞かされると非常にびっくりすると思います。仮に難聴だったらどんな事をするのか、どんな事に気をつければ良いのかがわかれば、ある程度、不安が少なくなるのではないかと思い、記載しました。

なお、実際に難聴であったとしても一般の子どもと何ら変わりはありません。確かに耳の聞こえは人より、聞きにくい状態です。しかし、体は動かせますし、スポーツをすることもできます。目で様々な景色をみたり、本を読んだりすることもできるでしょう。

耳が聞こえにくいのは事実ですが、できない事より、できることの方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

元々生まれつき難聴である私は、そんな風に考えています。

 

この内容をご覧の方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:子どもの難聴と耳を補ううえで重要な事

リンク:難聴児に適した教育をする療育センター、ろう学校

リンク:難聴の子に必要なセーフティネットという考え

リンク:初めて補聴器を装用した時の自分の経験