故障を減らすために知っておきたい補聴器の空気穴


補聴器は、電池を入れる事によって動きます。補聴器に使用している電池は、空気電池です。空気電池とは、空気を取り込む事によって発電する少し変わった電池です。

補聴器の空気電池は、空気を取り込む仕組みが補聴器に施されているからこそ、空気電池で動作するようになっています。この穴が塞がれると空気が電池にいかなくなり、うまく発電しなくなってしまいます。

今回は、この補聴器の空気穴について記載していきます。こちらを理解しておくと補聴器の誤作動が減るようになります。

補聴器に必要な空気穴

こちらでは空気電池に関して、まとめていきます。空気電池は、補聴器にとって最も適切な電池です。

補聴器に空気電池を使用する理由

冒頭の通り、補聴器は、空気電池を使用しています。空気電池の特徴としては、酸素を取り込む事により、発電するボタン電池です。別名、空気亜鉛電池とも呼ばれています。この電池を使用している理由は、

  • 電圧が安定する
  • 電力容量が多い
  • 形状が小さい

これらの理由からです。補聴器は多くの電圧を必要とするため、安定した電圧が必要です。そして、さらに少しでも長く使用できるように容量が多い空気電池を選択しています。また、形状が小さいのもポイントです。補聴器は耳につけるものですので、形状に限りがあります。

電圧の安定、電池の容量、形状、これらが揃ったのが空気亜鉛電池になります。

空気電池を活用するために

しかし、空気電池の場合、空気中の酸素を取り込む事により、発電します。そのため、どこかに空気を取り込む穴を設けなければ、安定して発電する事ができません。

そのために補聴器には、空気穴を設けています。空気電池を使用するうえで、なくてはならいのがこの空気穴になります。

補聴器の空気穴はどこにある?

では、実際に補聴器を見てみましょう。こちらでは耳かけ形、耳あな形でわけて記載していきます。どれも空気亜鉛電池の近くにあります。電池の近くに設けておくのが安定するからなのでしょう。なお、ポケット形は、単三電池あるいは単四電池を使用していますので、説明を省きます。

耳かけ形の空気穴

耳かけ形の空気穴は、電池をセットする場所、通称電池ホルダーに加工されている事が多いです。

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これが私が今装用している補聴器です。この写真に空気穴があります。少し見づらいと思いますので、もう一枚写真を追加します。

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赤で囲んだ部分に空気穴があります。耳かけ形の場合、大抵二つ空いているような印象があります。ここは私の勝手な印象です。

もう一つ過去の耳かけ形補聴器がありますので、そちらも見てみましょう。

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かなり見づらいですが、この写真にも空気穴があります。上記の写真(赤い補聴器)とは別の位置に空気穴があります。では、もう一枚写真を加えます。

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丸で囲んだ部分に空気穴があります。こちらも二つ穴が空いていますね。どちらも小さい穴が二つ空いている事がわかります。

ほとんどの耳かけ形は、電池ホルダーのすぐ近くに穴が空いています。

耳あな形の空気穴

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※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

耳あな形は持っていないため、メーカーさんから画像をお借りしました。耳あな形の場合、多くが電池を入れる部分の下に穴が設けられています。ここから空気が入るようにしています。それ以外には、電池ホルダー(電池をいれる部分の事)の横から入れたり、電池ホルダーを開く部分に空きを作ったりしている耳あな補聴器もあったような気がします。耳あな形の形状は、これ以外にもありますが、ほとんどはこのいずれかから空気を取り入れています。

まとめ

どんな補聴器も空気穴がないと安定して空気を取り込めなくなります(空気亜鉛電池を使用している補聴器に限ります)。この穴の存在を理解しておきましょう。もし補聴器をお持ちでしたら探してみてください。大抵は、電池を入れる部分の近くにあります。

補聴器の空気穴を理解する理由

こちらでは、補聴器の空気穴に関する理解について記載していきます。補聴器の空気穴は、誤作動に繋がる場合がありますので、しっかり補聴器を使いこなしたい方には、必須の内容です。誤作動がすぐに改善できるようになれば、補聴器をより快適に使用できるようになります。

空気穴は生命線

補聴器の空気穴を理解するのは、非常に重要です。空気電池に空気が送れなくなると電池は発電しにくくなります。何らかの原因でここが詰まったり、一時的に詰まってしまうと補聴器の誤作動に繋がります。詰まれば当然音は出なくなりますし、詰まったり、空気が入ったりを繰り返せば、補聴器も音が出るようになったり、いきなり切れたり、頻繁に電池アラームの音がなるようになります。

適切に使用するには、この穴の存在を理解しておく必要があります。

注意したい塞ぐ原因

特に注意したいのは夏の時期です。耳かけ形に限りますが、大抵の空気穴は、電池の付近にあります。そして、この部分は汗が補聴器につくとそのまま下に流れ、この空気穴を汗で塞ぐ可能性があります。小さい穴ですので、汗をかくと簡単に覆いかぶさってしまいますし、汗が流れるルート上に空気穴がある補聴器もありますので、起こりえない事ではありません。

上記の二つの耳かけ形補聴器を見てみると、どちらも汗をかくルート上に空気穴が設けられています。赤い補聴器は、耳に触れる部分そのものにありますし、青い補聴器は補聴器が汗に濡れると落ちる先にあります。汗をかけば覆い被さらない理由がないくらいにドンピシャな部分に両方ともあります。これは逆にいえば、汗をかく事により、補聴器が一時的に止まるかもしれない事を表しています。

また、汗にびっしょり濡れた汗カバーをつけている場合は、汗に濡れた汗カバーが空気の侵入を拒むため、そのせいで空気が入らず、音が止まる、出なくなる、電池アラームの音が頻繁になるという事も考えられます。電池を入れ直す事により、補聴器が長く使える傾向がある場合は、空気穴を何らかの原因により埋めてしまっている可能性もあります。それは、補聴器の場合、電源を切る際は、補聴器の電池ホルダーを開きます。その際に、電池が酸素にふれ、発電していると考えられるからです。

このように補聴器の空気穴は塞ぐ要因となるものは多くあります。

症状が出たら

上記に上げた症状が出た場合は、一度空気穴を確認してみましょう。埃や手あかで詰まっている場合も同様の症状がでます。その場合は、ブラシでしっかり落とす事で改善できます。また、濡れているようなら拭いてあげる事で改善できます。その際、汗カバーを使用している場合は、取り外しましょう。濡れている汗カバーは、空気の侵入を阻んでしまいます。なお、汗カバーの汗で、再度補聴器の空気穴を塞ぐ可能性もありますので、念には念を込める意味でも外した方が症状を改善できます。

症状の補足ですが、

  • 音が止まる
  • 入ったり切れたりする
  • 電池アラーム音が多い

これらの症状は、空気穴が詰まる事だけが原因で引き起こすわけではありません。空気穴を見ても原因がわからない場合は、補聴器屋さんに持っていきましょう。その方が、早く改善できます。

空気穴に関するまとめ

補聴器の空気穴は意外に誤作動の元になります。特に夏の期間は気をつけたいものです。補聴器を修理に出しても原因がわからず、補聴器が止まったり、電池のアラーム音が頻繁になる場合は、この部分が影響している可能性があります。その場合は、いかにこの穴を塞がないようにするかが大切になってきます。補聴器は、故障のような症状が出たとしても補聴器内部の機器の故障ではない事もあります。

補聴器を使いこなすには、このような事にも気をつけていく必要があります。

あとがき

補聴器の空気穴について記載してみました。耳あな形の方は、あまり誤作動がないのですが、耳かけ形の方の場合、結構誤作動があります。ここは注意したい部分です。上記の通り、補聴器は空気電池を使用していますので、この空気穴はいわば生命線です。ここが塞がってしまうと電池がうまく発電できず、誤作動を起こしてしまいます。

これらの事が補聴器を使いこなすうえでお役に立てば幸いです。

 

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