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こんな症状が出れば補聴器の故障!すぐに修理しよう

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補聴器の故障には、どのようなものがあるのでしょうか。そして、どのような場合に修理依頼するのが良いのでしょうか。補聴器を装用すると聞こえの世界が広がります。装用し始めは「これは何の音?」「こんな音が聞こえるんだな」と様々な音が聞こえる事に気が付きます。しかし、中には、それは、周囲の音ではなく、故障する事によって聞こえている音である事もあります。

今回は、補聴器の故障をまとめると共に症状別にどこが原因であるか、どんな原因が考えられるかも記載していきます。当てはまる症状があれば、補聴器屋さんへ持っていきましょう。補聴器で重要なのは、活用できる状態をキープする事です。

なお、こちらでは、あくまでも故障した場合に限ります。補聴器には、故障していなくても故障したように感じる症状はたくさんありますので、その点にもご注意ください。

リンク:補聴器を修理に出したのに異常がない?の改善方法

それでは、見ていきましょう。

補聴器の故障症状

補聴器の故障症状には、

  • 音が出ない
  • 音が小さくなる
  • 音が歪む(割れる)
  • 変な音がする
  • 補聴器の使用時間が短い
  • スイッチが効かない

主には、このようなものがあります。補聴器の故障は、意外に種類が多く、変わった音が聞こえるものから、音が止まる、スイッチが効かないというものまで、様々です。覚えておくと「故障かも!」と理解しやすくなります。では、見ていきましょう。

なお、音が止まる〜変な音がするところまでは、故障ではなくてもそのような症状が出る場合があります。こちらでは、あくまでも故障していた場合、どのような原因が考えられるかについて記載していきます。

音が出ない

音が完全に出ていない状態です。これは、非常にわかりやすい症状ですね。電池を入れ替えても、聞こえず、耳せんや音が出る部分に何も詰まっていない状態であれば、故障している可能性があります。

音が出ない原因には、

  • イヤホンの故障
  • マイクの故障
  • アンプの故障
  • 電源の故障

これらが考えられます。音が止まる症状は、このいずれかが故障する事で起こります。症状を引き起こす原因が多いため、仮に音が止まったとしてもどこが故障しているのかは、すぐにわかりません。原因の見つけ方は、これらの原因となる部分を交換し、音が出る事を確認する事で、故障部分を見つけます。

イヤホンとは、音を出す部品です。この部分が故障すると音は、当然出なくなります。マイクは、そのままの意味で、外の音を拾う部品です。マイクが壊れる事でも音は、でなくなります。アンプとは、補聴器の音を調節するコア部品です。パソコンでいうCPUに値するもので、ここが壊れる事でも音は出なくなります。そして、最後に、電源です。補聴器は、電子機器ですので、何らかの状態で、電気が流れなくなる事によっても音は出なくなります。電気がうまく流れなければ、補聴器は動かなくなりますので、当然ですね。

音が止まる原因には、このようなものがあります。そして、大抵は、部品を交換する事によって直しますので、金額が高くなりがちです。

音が小さくなる

音が小さくなるには、少し音が小さくなる程度から、ほんの少しだけ音が聞こえるまで、様々です。変な音が聞こえる事はなく、単純に音が小さくなる事を指します。マイクに何かゴミが詰まってしまった、耳せんや音が出る部分に何か詰まってしまった、このような事がなければ、故障している可能性があります。

音が小さくなる原因は

  • マイクの故障
  • イヤホンの故障

この二つのどちらかに原因があります。音が出なくなる原因と同様、この二つは、音を聞くうえで、非常に重要な部品ですので、故障すると音が聞きにくくなります。

音が歪む(割れる)

音が歪む(ひずむ)とは、簡単に言えば、音が安いラジオのようなバリバリする音で聞こえる事です。話し声がバリバリ聞こえたり、大きい音がバリバリ聞こえる場合は、故障となります。主にイヤホンが原因です。

なお、元々そういった音の出し方をしている補聴器もありますので、人によってはわかりづらい傾向があります。補聴器の音を調べる測定器には、歪み率を調べられるものがあります。補聴器には、機器ごとに適正の歪み率がありますので、ここを調べることで歪んでいるか、歪んでいないかがわかります。このようにしなければ、わかりにくいのが歪みです。

補聴器には、このような故障もあります。

変な音がする

バチバチなったり、ガーガーなったりするいわゆるノイズに該当するのがこちらです。これは、周囲の音ではなく補聴器本体から出ている音になります。補聴器を装用すると、非常に多くの音が聞こえるようになります。変な音が聞こえた場合は、周囲を見渡したり、動いてみましょう。それでも音量が変わらなかったり、音質が変わらず、常に聞こえている場合は、補聴器本体が故障して、ノイズが聞こえている可能性が高くなります。補聴器を装用し続けていくとノイズと周りの音の違いがわかるようになってきます。

変な音がしている場合は

  • マイクの故障
  • アンプの故障
  • イヤホンの故障

この三つが該当します。故障している箇所としては、マイクが最も多く、その他アンプが壊れていたり、イヤホンが壊れていたりする事でもノイズがなります。ノイズがなり続けている場合は、これらの内の原因を交換する必要があります。ただし、ノイズの場合、必ずしも壊れているわけではなく、一時的なものが多いのも特徴です。

よくあるのは、汗をかいた時のみノイズがなることです。汗が補聴器の中に侵入するとノイズがなりやすく、この汗が蒸発するとノイズは消えます。そのため、汗が入っていた場合は一時的である事が多くなります。一時的なものであれば、仕様になりますが、常にノイズがなっている場合は上記の部品のいずれかが故障しています。

また、どこかに触れるとノイズがなる……というケースは、その付近の部品が故障していますので、交換の対象となります。

補聴器の使用時間が短い

補聴器の使用時間が短いとは、通常1週間くらい持つはずなのに、わずか1〜2日、あるいは1日も持たなくなる事を指します。使い古しの電池を使用してしまったり、電池を切る時、わざわざ電池ケースから電池を取り出し、さらにシールを張り直すような事をしていない場合に当てはまります。

使い古しの電池はともかく、電池にシールを張るような事をすると電池の表面にある空気を取り込む穴に、粘着物が付着してしまい、うまく発電できなくなります。そうなると補聴器が使用できる時間が短くなる事があります。これらのケースに当てはまらない場合は、補聴器の故障になります。

故障箇所としては、イヤホンになります。補聴器の故障には、多くの電流が流れすぎてしまう過電流という現象があります。このような現象が起こると電池の消費が通常の3〜4倍、それ以上に消費してしまい、すぐに電池が無くなります。このような場合は、イヤホンが原因になります。

なお、通常1週間くらい持つけれども5〜6日しか使えない……という場合は、補聴器の故障ではなく、環境や電池、その他の要因により、なっている可能性が高くなります。電池を使用する環境によっては、本来の電池性能の50%しか引き出せない事があり、その場合は、故障ではなく仕様になります。明らかにすぐになくなるケースのみ補聴器の故障になります。

スイッチが効かない

スイッチ、ボリュームを使いすぎると押しても効かなくなる場合があります。スイッチ、ボリュームの部分にゴミが溜まっていなければ、故障となります。

これらの部分は、押す部分が馬鹿になってしまい、機器そのものが故障しているケースです。テレビのリモコンのボタンの押しすぎ、PCのキーボードの押しすぎに通じるものがあります。

その場合は、部品の交換になります。ボリューム以外には、プログラムスイッチも同様です。

これらは、使いすぎによる消耗故障となります。靴は履くと履く(歩くと歩く)ほど、靴の底がすり減るようにこのような故障を消耗故障と言います。

補聴器の故障まとめ

補聴器の故障には、このようなものがあります。これらの症状があれば、補聴器屋さんに持っていって補聴器を見てもらいましょう。故障であれば、修理に出してくれますし、その場で直るものでしたら、直してくれます。使用できないままにしておいても仕方がありませんので、早めに見てもらう事が大切です。

修理依頼時の注意

上記には、故障の種類をまとめてみました。これらの症状がある場合は、すぐに補聴器屋さんへ持っていきましょう。そして、その際の注意事項についてこちらでまとめていきます。

注意したい事として

  • 症状が出たら早めに出す
  • 修理期間は大抵10日間かかる
  • 夏はさらに時間がかかる

これらがあります。

症状が出たら早めに

上記のような症状が出たら早めにもっていきましょう。今現在はそれだけかもしれませんが、長く使用している内にもっと症状がひどくなる場合があります。ひどくなれば、修理金額が高くなってくる可能性があります。当てはまる症状があれば、早々に持っていきましょう。

病気もそうですが、補聴器も早期に直した方が良いです。その方が快適に使える時間が長くなりますし、ひどくなる前に直せます。

修理期間

補聴器の修理は、大抵10日〜14日くらいかかります。結構時間がかかりますので、この間不自由することになります。少々がまんが必要です。

なお、親切なところは、変わりの補聴器を貸してくれるところもあります。ただし、今まで使用している補聴器とは異なりますので、ある程度の許容は必要になります。これが合わないのでしたら予備の補聴器をお勧めします。

補聴器を何台も持っている方の場合は、補聴器を直している間に過去の補聴器を使用するという考えもあります。ちなみに私の場合は過去の補聴器を使用してしのいでいます。

夏は修理時間がかかる

補聴器が大量に壊れる時期が夏です。補聴器は、汗に弱いため、毎年この季節になると大量の補聴器が修理室に送られてきます。いつもの2〜3倍くらいの量になりますので、修理期間が長くなりがちです。夏は、上記の期間にプラス1週間くらいかかる場合があります。これは仕様だと思いましょう。

なお、これを見越して、6月くらいに定期点検で出したり、10月くらいに定期点検に出す方もいます。混む時を避けて見てもらうのも一つの戦略です。

まとめ

修理に出す際は、その補聴器が使用できなくなります。変わりの補聴器を自分で用意するか、我慢するか、補聴器屋に借りるか、これらの事も考えておきましょう。そうすれば、補聴器を修理している期間も困りにくくなります。

あとがき

補聴器の故障の種類について記載してみました。故障症状に覚えがあれば、補聴器屋で見てもらう事をお勧めします。症状は軽い内に直してしまった方が良いですし、直せる時期に直してしまいましょう。厳密には、故障ではない場合もありますが、その判断は難しいものです。補聴器屋の人に見てもらった方が安心です。

早めに見てもらえば、本当に困るところで、故障する事もなくなります。先の事を考えると不安に思った時に、直してしまう、補聴器屋に確認してもらうのがお勧めです。

気になる事があれば、補聴器屋さんに相談し、状況を改善してもらいましょう。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器を守るために知っておきたい影響を受ける機器

リンク:知っておきたい異常なしで補聴器の音が止まる原因

リンク:補聴器を水の中に入れても復活する時代が来るかもしれない

リンク:日本補聴器販売店協会の補聴器修理延長保証サービスは、損?得?

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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