2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

新たな手話通訳、Google Gestureが創り出す繋がる世界

Pocket

michelangelo-71282_640

手話。それは、難聴になった一部の方が使用する言語です。手話を使う方は、世界各国を視野に入れると、4,500万人いるとされています。しかし、独自の伝達方法を使用する手話は、会話できる方が少ないのが現状です。

そんな中、世界を代表する企業Googleが手話を音声言語化させようと試みているようです。その名もGoogle Gesture、この技術は果たして、どの様に聴覚障害を抱えた方々へ影響するのでしょうか。

今回は、Google Gestureについて見ていきましょう。

Google Gestureの試作

動画は、こちらです。

上記の動画はデモンストレーションです。

動画の説明の通り、リストバンドを装用し、リストバンドから腕の筋肉の動きを感知します。それにより、どんなジェスチャーをしているかを判断し、言語化させます。

リストバンドの情報をスマートフォンに転送させ、情報を解析、そして言語化しているようです。リストバンドと情報を音声言語化するスマートフォン、この二つにより行われます。まだ試作中ですので、実際に使用できるのは、もっと後でしょう。とはいえ、世の中の技術は確実に進化しつつあります。この動画は、それを物語っています。

Google Gestureの改良の余地

Google Gestureのデモを見ていて、手話言語化の壁、手話言語化の日本語版、使用時間、手話翻訳の一方通行、これらに少し疑問を持ちました。

手話言語化の壁

手話は、手のお話と書きますが、実際は体で表現したり、顔の表情で表現することもあります。手の動きだけが全てではありませんので、これ以上の改良も必要のように感じました。

手の動きだけでわかるものもあります。しかし、それだけではわからないものもあります。限りなく通訳の性能を上げるには、手以外の情報も必要になります。

リストバンド以外に、スマホのカメラ機能などを応用して、表情、体の動きなども考慮した手話通訳システムをGoogleは出してくるかもしれませんね。

手話言語化の日本語版

日本語に対応するとなると、日本語手話のデータ採取から行わなければなりません。日本語、英語、フランス語、ドイツ語……、世界に様々な言語があると同時に、手話にも国によって表現が異なります。

言語とは、国が作り上げた文化、そのものを表しています。国が違えば生活状況も異なりますし、国民の思考も異なります。そのため、英語の手話通訳システムが完成したとしても、日本語の手話通話システムは開発にもう少し時間がかかるでしょう。

システムの開発には、手話をしている筋肉の動きのデータ化、データの音声化、音声の組み合わせ方、これらを考えなければなりません。

この手話は何を伝えようとしているのかわからなければ、伝えようがありません。この手話の意味を知らなければ、伝えたいことを理解できません。そして、音声化できても、組み合わせ方が異なれば、意味合いが異なることもあるでしょう。これらの事がわかって、通訳が成り立ちます。言語によって文法も異なりますし、話し方も異なります。英語の手話通訳システムができても、一筋縄ではいかないように考えています。

使用時間

このシステムは、アプリ使用と考えられます。さらに、通信技術はBluetoothでしょう。スマホで使用すると、バッテリーの持ちが心配です。

スマートフォンに限らず、アプリの使用、Bluetoothでの通信は、機体に負担をかけるため、バッテリーの持ちが悪くなります。現在のスマートフォンは、バッテリーの持ちが問題視されています。アプリ、ネットができることにより、スマートフォンは非常に便利な機器となりました。小型化されることで、気軽にどこでもネットに繋がりやすくなった反面、バッテリーの持ちが悪くなってしまいました。

スマートフォン開発は、現在最も世界各社熱心に進められています。ここはまだまだ改善される可能性はあると見て良いでしょう。

また、いざとなればコンセントに繋いだままという方法もとれます。しかし、手話は言語です。外で会話する事を考えた上で作り出さなければなりません。そう考えますと、連続使用時間がどのくらいになるかは、気になるところです。

手話の一方通行

通訳システムは非常に画期的なシステムだと思いました。しかし、手話は言語です。この手話通訳では、音声にできたとしても会話はできないでしょう。

自分の事を伝える技術と相手の事を聞く技術がなければ、会話はできません。どちらかができなくなると一方通行になります。一般の方は、手話はわかりません。手話を音声にできても、会話となれば別のお話になってしまいます。会話するには、手話を音声に変えるだけでなく、音声を手話に変えるシステムも必要になります。まだまだ欠点が存在すると見て良いでしょう。しかし、これからもっとよくなっていく可能性は十分にあります。

これらがもたらすコミュニケーションの未来

これらが発達した世界は、手話を使う方にとってどのように変わるでしょうか。

手話が音声になり、音声が手話になった世界では、現在よりも、バリアフリーになっているでしょう。手話はごく一部の方しか使われないため、特定の方しかお話ができませんでした。しかし、この技術が発達すれば、多くの方と会話できるようになります。

日本語手話の音声化が出来た数年後には、英語圏での手話データで、日本語音声化もできる可能性もあります。日本の手話が英語音声化される可能性もあります。

これは、手話を使う方々だけでなく、言葉を使ってコミュニケーションを取る一般の方々にも益になります。

現在、ごく小さなマイノリティに属している手話を使用する人達は、活躍できる可能性が広がります。働けるところだって増えますし、お話する人だって増えます。

言語が異なることで、コミュニケーションが上手く行かないことも減ります。それにより、悩むことも少なくなることも考えられますね。

様々な方とお話できたり、意思疎通できるツールは存在そのものが非常に有益です。機械の進化は、音声の言語を超え、さらに手話という特殊な言語すら通訳を可能にしました。

今、様々な言語が繋がりつつあると言えるでしょう。手話の音声化、通訳はまさにその一歩とみるべきです。

あとがき

最近は、手話を話題にするものが多く出てきますね。SOFT BANKのpepperもそうですし、この技術もそうです。こういった事を突きつけられると、「その技術は本当に可能ではないのか」と考えさせられます。

これらの技術は、確実に人を幸せにするものだと考えています。

今は繋がらずとも、少しずつ繋がる未来に変わっていくと信じています。

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとの相談、無料です

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。ご相談や補聴器の試聴に関しては、無料で承っております。当店の特徴は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!