2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

老人性難聴の概要と聞こえの改善方法


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老人性難聴とは、加齢により聴力が低下した症状を指します。年齢を重ねる事による聴力低下は自然な事ですので、誰にでも起こりえる難聴となります。今現在、日本の高齢化が進んでいる事により、こちらによる聞こえにくさを感じている方が増えてきました。

では、この難聴は、どのような難聴なのでしょうか。こちらの概要から改善方法まで記載していきます。こちらでお悩みの方の手助けとなれば幸いです。

老人性難聴とは

こちらに関しては

  • 症状
  • 状態
  • 聴力
  • 改善

の三つのパートに分けて記載していきます。耳の場合、耳のどの部分が悪化したかにより症状が変わり、かつどのくらい音が聞きにくいのかによっても日々の困り度が変わります。

老人性難聴の場合は、単に音が聞こえにくくなる難聴ではなく、音が脳に認知されにくい難聴となり、かつ聴力によって、聞こえにくさも異なります。

老人性難聴の症状

老人性難聴とは、上記に記載した通りですが、さらに記載させていただくとなりますと

  • 症状:加齢により、高い音から徐々に聞こえにくくなる
  • 属性:感音性難聴
  • 聴力:軽度〜高度難聴
  • 改善:補聴器
  • 備考:治療ができないため、耳を補う補聴器で改善させます

となります。

老人性難聴とは、加齢により聞こえにくくなる難聴ですが、主に高い音から聞こえにくくなる傾向があります。

老人性難聴のオージオグラム例。高い音が低い音より聞こえにくくなる傾向がある

老人性難聴のオージオグラム例。高い音が低い音より聞こえにくくなる傾向がある

耳鼻咽喉科の先生に診てもらった事があれば、オージオグラムという耳の聴力を調べた表があるかと思います。その図の波形ですが、上記のような傾向が出ます。

このような聴力の場合、言葉の子音の部分が聞き取りにくくなるため、言葉がはっきりしなかったり、電子音、チャイムや電子機器の合図の音が聞こえにくくなる傾向があります。

老人性難聴は、感音性難聴

老人性難聴は、感音性難聴の一種です。難聴には、主に伝音性難聴と感音性難聴があります。

耳の図。耳には様々な器官がある

耳の図。耳には様々な器官がある

こちらは、耳の中の図ですが、外耳、中耳の二つに障害、あるいは、どちらか一つに障害が発生した場合は、伝音性難聴という難聴になり、内耳と呼ばれる器官が損傷すると感音性難聴という難聴になります。

伝音性難聴は、音が小さく聞こえるのみの症状しか出ないのですが、感音性難聴の場合、音が小さく聞こえるようになるほか、音が音として捉えられないという症状がでます。簡単に言いますと、音は聞こえているけれども何と言っているかわからない状態を感じやすくなります。

老人性難聴の聴力図は、高い音が聞こえにくい状態であり、それにより言葉がはっきりしないというのもあるのですが、それにプラスして、感音性難聴という症状がでますので、余計に聞き取りづらくなります。

感音性難聴の場合、耳の神経系が何らかの理由により、損傷しているため、聞き取りにくさが出てきます。そして、今現在の技術では治療ができない難聴となります。

聴力レベル

耳の場合、聴力レベルというものが存在します。それぞれの聞きにくさは、以下の通りです。

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※画像はよくわかる補聴器選びより作成

難聴のレベルには、大まかに

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴
  • 重度難聴

の四つにわかれます。そしてこの分別には、平均聴力というものが使われます。これは、聴力レベルを調べた際のデータを使って出せます。それは、(500Hz+(1000Hz×2)+2000Hz)÷4=平均聴力となります。この数値と上記の表を比べると、おおよその聞きにくさが理解できます。

なお、こちらは、世界保健期間WHOの基準です。日本の基準は、もう少し重くなります。

軽度難聴

軽度難聴の特徴は

  • 聴力:25〜40dB
  • 対面でお話ししている分には問題ない
  • 離れたところから呼ばれた時に気が付かない事がある
  • 騒がしいところでは理解がしにくくなる
  • 複数の方とお話しすると理解しにくくなる

という特徴があります。軽度の難聴の場合、対面では問題ない事が多いため、周囲の人から聞きにくくなったのではないかと言われる事が増えます。音は目に見えるものではなく、さらに比べる事が難しいため、自分では気が付きにくい傾向があります。そのためです。

こちらの場合、聞きにくさを強く感じている方とそうでない方で分かれます。聞きにくさを強く感じている場合は、補聴器をお考えいただく事をお勧めします。

中等度難聴

中等度難聴の特徴は

  • 聴力41〜60dB
  • 対面でのお話しでも理解しにくくなる
  • 離れた所から呼ばれた際には気が付かない事が多くなる
  • 周囲の音が聞こえにくくなり、身近な危険に気が付かなくなる

という特徴があります。この辺りから明らかに聞こえにくさを自覚しますので、日常生活上でも困る事が多くなります。対面でも聞こえにくさを感じ、お話し自体がしづらくなります。何かを言っているのはわかるかもしれませんが、理解するところまでは至っておらず、空返事をしてしまったり、聞こえていなくても聞こえているような仕草が増えてきます。

日常生活に支障が出てくる頃でもありますので、この辺りから補聴器を付ける方が多くなります。明らかに聞こえにくさを感じ、耳の事でお悩み事があれば補聴器を装用した方が、楽になる事の方が多くなります。

高度難聴

高度難聴の特徴は

  • 聴力:61〜80dB
  • 対面でのお話しでもかなり理解しにくくなる
  • 離れた所から呼ばれても全く気が付かない
  • 周囲の音はあまり入らない

という特徴があります。この辺りになると明らかに聞こえませんので、日常生活は困るどころではなく支障が出てしまいます。音声による意思疎通は、かなり難しくなります。

ここまで来ますと、補聴器は必須になります。ただし、あまりにも装用する時期が遅くなってしまったりすると思うように効果がでなくなる事があります。

重度難聴

重度難聴の特徴は、言うまでもなくほとんど聞こえない世界です。高度難聴以上の聞こえにくさになりますので、音そのものがほとんど入りません。耳元で大きな声で話してやっと聞こえる、あるいは理解できるレベルとなります。

老人性難聴でここまで低下するケースはほとんどありませんが、ここまで低下する前には補聴器を装用したいところです。

老人性難聴のプチまとめ

老人性難聴の症状は感音性難聴による

  • 音の聞こえにくさ
  • 音声の理解のしにくさ

に加え、それぞれ聴力別の聞きにくさも追加されます。それが老人性難聴の症状です。

老人性難聴の改善

老人性難聴を改善させる方法は、今現在、補聴器を装用する事となります。そして、聞こえにくさを自覚して早めに装用している人ほど、補聴器の効果を感じやすくなります。

改善は補聴器

今現在、有効な改善方法は、補聴器を装用する事となります。一度失った聴力は、今現在の技術では、よみがえらせる事ができません。神経系の損傷のため、手術する事もできません。

耳が治るわけではなく、人によっても補聴器を装用した時の効果は異なりますが、補聴器を装用する事で聞こえが改善でき、生活しやすくなります。

補聴器で効果を出すには、早期装用

上記には、感音性難聴は、音声が理解しにくくなる難聴であると記載しました。人の耳には、音の理解力というものがあります。

この音の理解力ですが、音を聞いていない時間や聞こえにくさを自覚して、装用するまでに時間がかかっている方ほど、理解力が低下しているケースがあります。そして、あまりにも低下しすぎてしまうと補聴器を装用してもうまく効果が出なくなります。

補聴器を装用して聞こえを改善させる場合、この力がある内に装用するのが最も重要です。この力は、一度失うと改善する事ができません。この力が低下すると補聴器ですらも改善できなくなり、もうどうする事もできなくなります。

この点だけはくれぐれもお気をつけ下さい。

老人性難聴のまとめ

さて、最後にまとめていきます、老人性難聴は、主に加齢によって起こる難聴であり、高い音から聞こえにくくなってきます。そして、感音性難聴という難聴の一種ですので、音が聞こえにくくなるほか、音が理解しにくくなるという症状もでます。

老人性難聴を改善させる方法は、補聴器を装用する事です。残念ながら今現在の技術では、手術をして改善や治療する手段がありません。そのため、聞こえにくくなった耳に補聴器を装用し、聞こえを改善させていきます。

なお、装用する時期に関しては、聞こえにくくなった事を自覚した頃辺りからがベストです。あまりにも装用する時期が遅くなると、音の理解力が低下し、思うように補聴器の効果がでない事もあります。どんなものもそうですが、改善は早いとそれなりに改善できます。しかし、改善の開始が遅いとそれなりの事が起こるようになります。

以上、老人性難聴に関する事でした。こちらの内容で老人性難聴に関して理解でき、かつ今の現状をよりよくさせるヒントが掴めれば幸いです。


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
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