時代の変化、iPhoneを補聴器に変えるアプリが登場


ふ〜む……、スマートフォンもついにここまで来たんですね。iPhoneを補聴器に変えるアプリが登場したようです。iPhoneに無料アプリをインストールし、iPhoneを補聴器に変えてしまうアプリです。時代の変化を感じますね。

イギリスにあるエセックス大学(イングランドの大学)の研究者が開発したアプリです。動画を見る限り、意外と細かな調整ができる様ですね。 なお、こちらはiPhoneのアプリしかありませんので、Androidは使用不可になります。

動画はこちらです。

動画を見た感想として、特定の周波数が調整できるほか、騒音抑制機能がついていたりとアプリケーションならでは働きをしています。

iPhoneについているマイクを使用し、そのマイクから拾った音声をアプリで加工して、イヤホンに出力するといった流れです。

現在の機能からすると、簡易的な調整ができる程度と考えられます。補聴器でいうと、簡易ポケット型というところでしょうか。

この内容、未来の補聴器市場に非常に大きな影響を与えると考えています。

アプリで補聴器

アプリで簡易補聴器ができるとなるとどのような事が考えられるのでしょうか。こちらでは、利点、欠点について考えていきます。実際に使用しているわけではありませんので、推測になります。

それでは、見ていきましょう。

アプリで補聴器の利点

アプリのメリットとして、気軽に使える、アプリアップデートが簡易である、この二点があります。

気軽に使えれば、使用するハードルが低くなります。それにより、使用者が伸びてきます。このアプリは金額がかかりませんので知っていれば、その場でインストールできます。このアプリの場合、自分の音の好みに合わせ、音を調整する事も可能です。

また、アプリである最大の特徴として、アップデートが簡易である事があげられます。

アップデートとは、アプリの内容を改善する事を指します。例えば、補聴器アプリで、音の調整できるポイントが3つしか無かったとしましょう。「アプリのアップデートにより、8つ調整できる様になりました」「調整できる音量の幅を細かくしました」といった事が簡易になります。

従来の補聴器では、そのような事はできません。もし行うとしたら、新製品として出すしかありませんでした。しかし、アプリでは、このような事が簡単にできる様になります。これは、使用する方にとっても、製作者側にとっても非常に優位になります。使用する方は、日々使用した感想を言う事で、アプリが改善されやすくなります。製作者は、ユーザーの声をフィードバックしやすくなります。フィードバックとは、ユーザーの声を製品に反映させやすくする事を指します。

従来の補聴器メーカーは、新製品を出す事で対応してきました。しかし、アプリの場合は、一つの製品を繰り返し良くしていく事ができます。ここが製品とアプリの決定的な違いです。言い換えれば、名前を付けて保存が従来の補聴器メーカーがやっている手法、上書き保存がアプリの手法です。

アプリをインストールしている本体は、日々進化してきています。それに合わせて、アプリで出来る事も増えてくるでしょう。個人的には、ここが最大のメリットであり、大化けする可能性があると考えてます。

アプリで補聴器の欠点

いまのところ思いつきません。強いて上げるなら、自分自身で調整するところでしょうか。

補聴器の調整は、どこを調整するとどう聞こえる様になるかが、想像しにくいです。これは、動画を見る限り、改善していないようですね。

補聴器の調整では、全て数字で表示されます。周波数は320Hz、1kHz、3000Hzなどと表されています。周波数は、数値が大きいと大きいほど、音が高くなります。男性の声よりも、女性の声の方が高く聞こえますね。これは男性の声の周波数と女性の声の周波数では、女性の声の方が周波数は高いからです。しかし、この点はわかっても、どこの周波数を調整したら、自分自身に合うかが分かりにくいのが欠点です。こちらは、アプリの問題ではなく、ソフト上の問題といえます。

基本的に補聴器の調整は、自分の聞こえの状態を元に行います。現在の自分の聞こえが正常の基準である聞こえと比較し、どの周波数がどれだけ低下したかで調整が決まります。この場合、調整するのには、自分の聞こえの状態を知る事が必要だという事になります。

そ〜いえば、聞こえを測れるアプリがありましたね。補聴器メーカーのユニトロンが出している公式の聴力検査アプリ「uhear」、こちらもiPhone対応です。uはyouとかけているのでしょうね。ニクいネーミングセンスです。ちなみに英語になりますので、ご注意ください。

やり方次第でとてつもない可能性を感じますね。

あとがき

iPhoneをアプリで補聴器にすると分かった時「ついにこの時が来たか……」と思いました。アプリで何でもできる時代が来ていますので、補聴器も同様だと考えていました。

補聴器アプリは、流行るかどうかはわかりません。現在、60歳以上の方でスマートフォンを使用している人は、約1割と言われています。これのみで見ると、使用対象者は、十分に多いとみえます。

H26年3月確定値、総務省統計局のデータでは、65歳以上の人口は、3237万9000人と記載されています。60~64歳の方の割合使用率が仮に半分だとしても、160万人は対象者になります。アプリ市場にしては、まだまだ小さい規模ですが、今後対象者が増えてくる可能性は高いです。

特に50代のスマートフォン使用率は、全体の2割と言われています。50代の方もいずれは60代になります。それにより対象者は、確実に増えるでしょう。

そうなれば、アプリ市場に変化が起きるのではないか、そんな風に考えています。

これからの補聴器市場は、どのように変わっていくのでしょうか?

補聴器メーカーさんも大変な時代になりましたね。

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