アメリカの大手クラウドファンディングサイトKick Starterにて、スマートフォンを使用した電話音声テキスト化アプリの開発資金の調達を行っている様です。
その名もRoger Voice。内容を見る限り、すごい可能性を秘めたアプリになりそうです。
このサイトについては、こちら:Kick Starter
今回は、こちらについて思う事を記載していきます。
開発中の電話音声テキスト化アプリ
こちらでは、現在開発中のRoger Voiceについて記載していきます。概要から個人的にすごいと思った事、そして注意点について載せてみます。
Roger Voiceの概要
Kick Starterの動画はこちらです。
内容を見る限り、聞こえる方は、そのまま電話を行い、聞きにくい方は、音声とスマートフォンに表示される文字で、会話を理解しているようです。そして、内容を理解したらそのままスマートフォンに話しかければ、その音声が相手に伝わる様になっています。全てがリアルタイムで行われているのはすごいですね。
確かにこれであれば、電話しやすくなります。すごいアプリですね。
個人的に思うすごいところ
このアプリのすごいところは、使用する側(音声を文字化したい側)のみアプリをインストールしておけば、相手がこのアプリをインストールしていなくても使用できるところです。これは、非常に便利ですね。既に数十カ国語に対応もしているそうです。初めから、世界を狙っているのがわかります。
難聴の方は、どうしても耳では聞きにくいところがあります。ここを目で見える様にサポートしてくれれば、会話が楽しめるようになるでしょう。
音声もスマートフォンから出力されるだけでなく、工夫次第では、補聴器に直接音声を送る事もできます。このアプリだけでなく、様々な工夫をする事でも、可能性は広がっていきますね。
このアプリの注意点
なお、現在このアプリは開発途中で、資金調達を行っている段階です。そのため、実際に使用できるわけではありません。今後、この資金調達ができれば、プロダクトを進めていくでしょう。
また、現在、話す側から連絡しないとこの機能は使用できない様です。恐らく、アプリを起動させている状態で会話する事が前提だからでしょう。そう考えるとこのアプリは、音声をテキスト化するアプリと捉える事ができます。
それでも、このようなアプリが開発されつつあるのは、非常に楽しみですね。
アプリの可能性
こちらでは、アプリの可能性について考えていきます。個人的に思うのは
- 電話環境の変化から見える事
- Roger Voiceが考えている事
この二点です。
電話環境の変化から見える事
この世の中がどのように変わっていくかはわかりませんが、現在、電話を使用する事が少なくなってきました。この場合の電話というのは、固定電話を含んで表現しています。例えば、金額がかからないSkypeを使用したり(スマホ、パソコンで使用できる通話アプリ、無料で使用可能)、LINEで連絡する事が増えています。
日常では、そうですが、ビジネスの場でも、LINEやSkypeが使用されつつあります。LINEは当たり前で、Skypeを使用しグループ会議をしたり、Googleの通話サービス、ハングアウトを使用して、社内連絡をしている企業もある様です。Skypeやハングアウトであれば、通話料はかかりませんので、コストを下げる事ができます。
そう考えていくと、今後、ますますこのような流れが加速する事が考えられます。そうなった場合、このアプリを連動させられれば難聴者にとって非常に強力なツールになります。プライベートはもちろん、仕事でも聞きにくくて、仕事がしづらい方を救う事にもなるでしょう。
Roger Voiceが考えている事
Roger Voiceを製作中の企業がこの事に気が付かないはずがありません。現にRoger Voiceが使用できる様にしようとしている媒体は、スマートフォン、iPad、パソコンです。全ての媒体で使用できる様にするのは、今後、インターネットの発展や通話アプリが増えてくる事で、通話そのものが電話からインターネット通話にシフトする事を見越していると考えられます。もちろん単純に、全ての媒体で会話する事の楽しさを知ってもらいたい、コミュニケーションできる事を知ってもらいたいという思いがある可能性はゼロではありません。
個人的には、そのうち音声をテキスト化するだけでなく、テキスト化した内容をPDFなどに変換し保存できる様にもしてくると考えています。そうすれば、会議の議事録にも使用できますし(例えばSkype会議の議事録など)、動画の内容を文字起こしする事にも使用できます。文字起こしとは、音声をそのまま、テキスト化する事を指します。主にラジオ、動画に使われます。そうなれば、聴覚障害を抱えているがために、ラジオや動画サービスの恩恵を受けられない方々を救う事にもなります。これらのサービスを使用できないというのは、それらの情報が得られないという事です。これらの情報も見える形にして得られる様にするのは、ある意味バリアフリーとも言えます。
もしかしたらRoger Voiceを開発しようとしている意図は、このようなところにもあるのかもしれません。音だから理解できない、であれば、目で確認できる様にする。そうすれば、情報格差も少なくなってくるでしょう。
考えると考えるほど、すごいですね。一つのアプリがこれだけ世界を変える可能性を持っていると考えると本当にすごいと思います。
あとがき
思った事を記載してみました。
音声テキスト化アプリ、本当にすごいアプリだと思います。もっと進化すれば、目の前に居る方が何を話したかわかる様にもなるかもしれませんね。例えば、スマートフォンのマイクを使用し、音声認識の技術が使用できれば、その方が話した内容をスマートフォンに表示させる何て事もできる様になる時代が来るかもしれません。
時代は、どんどん変わりますね。凄いスピードで良くなっていきます。本当に良い時代に生まれたものです。
個人的な事ですが、ついでに$50投資してきました。
※追記:なんと無事資金が集まり、目標金額達成に成功した様です。
リンク:Roger Voice目標金額達成!おめでとうございます
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