2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

難聴の子が通う通級指導教室とは?

Pocket

難聴の子が通う通級指導教室とは、どんなものなのでしょうか。障害を持った子ども達が通う学校は、ろう学校と一般学校に通いつつ、通級指導教室に通うという選択肢があります。

この通級指導教室も、ろう学校と同じく、難聴の子を支援していく役割があります。今回は、通級指導教室の役割、内容を含めて、見てみましょう。

こちらの内容は、難聴児に限ってお話していきます。

通級指導教室とは

通級指導教室について説明していきます。こちらでは、概要、子どもに対して行う事についてまとめていきます。

通級指導教室 概要

こちらは、主に障害に対する補充指導を行う目的として設置された学級です。内容としては、

  • 障害の改善
  • 環境の適応

を促していきます。

補充指導している障害の種類には様々なものがあり、

  • 言語障害
  • 情緒障害
  • 弱視
  • 難聴
  • 学習障害
  • 注意欠陥多動性障害

などがあげられます。難聴はその一種です

通級指導教室は、本校と離れた別の校舎を使うことが多いです。こちらで、上記の各障害を抱えた児童の補充指導を行っています。

特徴としては、一般学校に在籍し、決められた通級指導日に通級指導教室へ学びに行きます。頻度は、生徒によりバラバラで、月1~4回指導教室へ通います。こちらの日に、本校を休んだとしても、欠席扱いにはなりません。

通級指導教室は、自身が通う学校にある場合もあれば、他の学校にある場合もあります。割合としては、自身が通う学校に指導教室がある場合は、4分の1、他の学校の通級指導教室に通っている子は、4分の3です。住んでいる地域によって、どこの通級指導教室に通うかが決まります。

通級指導教室の場合、ろう学校などの専門性の高い学校に比べ、障害レベルが低い子が通うケースが多いです

難聴の場合、重度の聴覚障害でも、人工内耳を使用することにより、従来より障害レベルを抑えることができるようになってきました。聴覚レベルというより、障害レベルで見ることが増えてきています。

また、注意点として、基本的に一般学校に通うことになりますので、言葉でお話できたり、会話ができる子が対象になります。手話や指文字を使う場合、通常の子は理解できませんので、これらのケースでは、ろう学校になります。

子どもへの対応

通級指導で行われる事は、

  • 聴脳訓練
  • 発音指導

を行います。その子、その子に合わせた個人学習プログラムを組み行いますので、個別指導になります。

聴脳訓練

聴脳とは、音を聞いて、それが何の音か理解したり、話し言葉を聞き取ったりする聴覚の能力を指します。それらを上げていくものが聴脳訓練です。こちらは病院でも行われています。

主な聴脳訓練は、以下のものです。

  • 音遊び
  • 言葉の聞き取り

音遊びでは、身の回りの音を聞いたり、道具を使って、何の音かクイズをします。訓練とはいっても一種のゲームの様な感覚で学べるものです。音の種類には、その他、楽器や歌を歌ったり、動物の鳴き声などの聞き取りもあります。

なお、注意点としては、その子が聞こえない音のものは使いません。何の音かを理解する学習になりますので、聞こえない音の場合は、それを除外します。

言葉の聞き取りは、絵カードを使った遊びなどがあります。絵カードを使ったものは、カルタや百人一首のように、読んだものを取ったりできる遊びを通じて行います。様々な言葉を聞かせる事で、その言葉を覚えていきます。その言葉を聞いた時にすぐに理解できるようにするためですね。

他には、書き言葉の聞き取りや言葉の予測と呼ばれる指導もあるようです。話し言葉と書き言葉の違いを理解し、先生の話す言葉を理解しやすくするためです。言葉の予測も、聞こえにくいと言葉が途切れ途切れに聞こえたり、変に聞き取ってしまいます。そのため、そうなった場合を想定し、前後の文章を読んで、何て言ったか予測したり、それを踏まえた状態で、返答する訓練もあるようです。

こちらの内容を個人の状況に合わせて行います。上記のものはあくまでも例として捉えてください。

発音指導

発音指導には、以下のものが含まれます。

  • 言葉の誤りを正す事
  • 上手に発音できるようにする事

通常は、耳で聞いた音をそのまま発音し続ける事で、言葉になっていきます。しかし、難聴の子ですと、障害のレベルにより、しっかりと音声が聞こえないがために、誤って発音してしまう事があります。良くも悪くも聞いた音を覚えていきますので、聞いた音、そのまま発音します。ここで、誤ったまま覚えてしまう事があります。それらを適切にするのが、この発音指導です。

誤りを正すには、発声器官であるあご、口、下の動きをコントロールできるようになる必要があります。これらを訓練するのが発音指導です。

口の動かし方、母音の発声練習、息の出し方の練習など、様々なものがあります。

子どもへの指導以外の対応

こちら以外にも、子どもが通っている学校に支援をお願いしたり、支援方法を伝えたり、通っている学校のクラスメイトに、難聴であることを説明したりなど様々なことを行っています。

通級指導教室に通う子ども達が、学習しやすい環境になるようお手伝いをしているといったところでしょうか。子ども達が通う学校の担任の先生と連携をとることも行っています。それ以外には、保護者の支援も行っています。

特別支援学校と通級指導教室

特別支援学校は、難聴の場合、言い換えると、ろう学校になります。ろう学校の場合、在籍はろう学校です。ろう学校であれば、高い専門性を生かした教育ができたり、設備の充実がメリットしてあげられますね。

通級指導教室の場合は、上記の通り、在籍は一般学校です。一部の補充指導のみ通級指導教室で行っています。ろう学校では、通常学習に加え、障害に合わせた学習を一つのところで行っています。

通級指導教室に通う子は、通常学習は、一般学校で行い、障害に合わせた補充指導は、通級指導教室が担います。役割を分担しているともいえますね。

これらの違いがあります。

なお、それらの比較については下記を参照してみてください。

リンク:一般学校とろう学校の利点、欠点から考える進むべき道

あとがき

通級指導教室について記載してみました。意外に載っていないことが多くありましたので、自分の経験を混ぜて書いています。こんな事をしているところですよ、というのが伝われば幸いです。

その他、ろう学校と通級の比較をしたい場合は、リンクの先のページを読んでいただく事をお勧めします。どちらを選択しても、選択した内容を信じて突き進む事が大切です。

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム