2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

音声をリアルタイムで翻訳するCaptioning on Glass

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音声をリアルタイムで翻訳するアプリCaptioning on Glassの登場です。こちらは、Google Glass(グーグル グラス)を使ったリアルタイム音声翻訳です。

相手がお話した内容がメガネのレンズに映るため、それを読み取ってお話する事が可能になります。

技術の進歩は、すごいですね。今回は、こちらについて、概要と思った事を記載していきます。

Captioning on Glassとは

動画はこちらです。

Captioning on Glassとは、ジョージア工科大学の研究者達が聴覚障がい者のために作ったリアルタイム字幕生成アプリです。

アプリについては、こちら、リンク:Captioning on Glass

スマートフォンとペアリングさせる事で、スマートフォンをマイクにします。マイクから入った音声をリアルタイムで、字幕にしてくれます。

そのため、スマートフォンを相手の音声が届く位置に置かないとこちらは、うまく動作しません。

また、使用できるのは、Androidのみであり、iPhoneは使用できません。

この点は、Google Glassだから当たり前ですね。

現在は、英語のみのようですが、今後、フランス語、ロシア語、日本語、スペイン語など、通訳できる種類を増やしていく予定のようです。

これは、非常に期待できますね。

何よりもハンズフリーなのが良いです。メガネを使用している人は、コンタクトレンズに変更する必要がありますが、その効果はあるでしょう。

ウエアラブル機器が流行る今、このような流れになるのは、ある意味必然といえます。

なお、現状、Google Glassは、日本で発売されていません。

日本のGoogle playストアにGoogle Glassのページがありますが、まだまだ販売される予定は、ないようです。

このアプリは、Google Glassを使用する事を前提にしています。使用できるのは、もう少し先になそうですね。

加速する音声通訳

現在、音声通訳が非常に発達してきました。

スマートフォンで気軽に音声をテキスト化したり、Google Glassで音声をテキスト化するのもそうです。

元々音声をテキスト化する技術は、文字起こしと呼ばれる動画の内容をテキスト化するのに使われたり、会議やセミナーの内容をテキスト化する際に、楽をするために作られた技術でした。見ながら、一つ一つ、パソコンで、カチカチ打っていくより、音声にした方が、早くて楽だからです。

アナウンサーが1分間で話す量は、350~400文字といわれています、それにくらべ文字を書くのは、約70文字、そしてパソコンのタイピングは、120~180文字、早い方だと200~250文字といわれています。この事から、言う方が楽で、なおかつ早い事がわかります。

音声認識の技術が発達すると、このような技術も発達してきました。そして、現在は、様々なディバイスに音声をテキスト化して、映せるようになりつつあります。

音声認識の技術とディバイスが発達する事により、音声通訳技術が気軽に使われる世界が来ようとしています。

これらの技術は、聴覚障害を抱えた人のために開発されたわけではありません。そのため、ますます多くなってくる事が考えられます。(使用する人のπが大きいという意味です)

これからの世界の動きに注目ですね。

こんな技術もでてくるかも?

このアプリを見て思った事ですが、対面会話だけでなく、電話をする際にも使えたら良いですね。スマートフォンは、電話も使えます。電話する際も、音声がGoogle Glassに映れば、気軽に電話を楽しめる様にもなります。

マイクをスマートフォンではなくBluetoothを使用したピンマイクを使用すれば、スマートフォンから離れても会話できるようにもなります。こうすれば、何かしながら気軽に会話もできる様になります。

また、電話だけでなくSkypeやGoogleのハングアウトでも音声が文字化すれば、気軽に会話を楽しめる機会が増えます。

もしかしたら、そんな未来もすぐそこまで来つつあるのかもしれませんね。

ここに注意!

この技術は、あくまでも音声通訳です。音声を理解するには、良いのですが、その他には生かすことができません。

例えば、補聴器を使用しなくて良くなるかもしれない、とお考えの方がいるかもしれませんが、それは耳が持つ役割を考えると、装用しなくなる事はありません。

補聴器の役割は、音声を聞きやすくするのではなく、音を聞きやすくするようになっています。

それは、本来の耳の役割を引き出すために作られているからです。

人間の耳には、周囲の状況を掌握する能力(危機管理能力)が備わっています。周囲の音が聞こえる事で、状況を掌握しています。

大きい音が聞こえると不安に感じたり、気になったりするのは、この危機管理能力が関与しています。

大きな音がするという事は、それなりの事が起こっている状況です。周囲でそのような物事が起こっていれば、自分の生命に危険が及んでいるかもしれない、と感じます。

仮に音が聞こえない状況を想像すると簡単に理解できます。周囲の音が聞こえないと周りがどのような状況かわからなくなってしまいます。

遠くから、ヒールの音が聞こえれば、聞こえる方角に、ヒールを履いた人がいるとわかります。離れたところで、車の音が聞こえれば、その方角に車がある事もわかります。さらにその音が近づいて来ていれば、「車が近づいてきているな、気をつけないと」と注意する事もできますね。聞こえなかったら注意する事はできません。死角があれば、轢かれる可能性もあります。

目で見える範囲は、限界があるため、人は耳で周囲の状況を確認するようにできています。

そのため、目は閉じる事ができますが、耳は、閉じる事はありません。何か危険な音がしたら、すぐに分かるようになっています。

こう考えてみると人の体は、本当に良くできていますね。

あとがき

Captioning on Glassについて記載してみました。

しかし、最近の動きは凄いですね。次々とこのような技術が生まれつつあります。やはり考える事は、皆同じなのでしょう。

私自身も、Google Glassがを見た時に、真っ先に思いついたのが、Glassに音声テキスト化アプリを組み込むことでした。

Glassに音声テキストが映れば、ハンズフリーで使用でき、会話しつつわからないところ、聞き逃してしまったところをカバーできます。補聴器で、音声を聞きつつわからないところだけ、Glassで確認できれば、ベストだと考えていました。

音声テキスト化の弱点は、読まなければいけないところです。読むのは、聞くのより時間がかかります。そのため、全てをテキスト化してしまうと会話のテンポが悪くなってしまいます。であれば、わからないところをカバーしていく使い方が、最もベストだと考えていました。

個人的には、全てを通訳するのは、時間がかかるため、単語と最後のする、です、ます、などで区切った方が良いのではないかと考えています。

これらのアプリを使用する目的は、会話を理解する事です。全て丸々文字化する事ではありません。それであれば、理解するのに必要な単語を抽出し、わかりやすく、はやく理解できるようにしていく必要があります。

そうする事が、使用者のためにもなるでしょう。無駄に「う〜ん……」とか、「え〜っと」を文字化する必要がないのは、誰が見ても明らかですね。目的と手段を見間違えない事が重要です。

この技術が発達するには、今後、単語の取捨選択がカギになります。次々と新しい技術が出てきますね。ほんと、楽しい時代に生まれてきたものです。

 

この内容をご覧の方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:グループ会話をテキスト化するアプリ登場

リンク:感情を理解するロボット「pepper」聴覚障害者にもたらす物とは

リンク:聴力を測定するアプリMimi ヒアリングテストの登場

リンク:新たな手話通訳、Google Gestureが創り出す繋がる世界

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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