VR(バーチャルリアリティ)の可能性。難聴の世界を体験できるのか


今、VR(バーチャルリアリティ)が徐々に知られてくるようになりました。VRとは、仮想現実と呼ばれ、CGで作られた世界です。特殊な機器を装着する事で、その世界を体験できます。

この機器、ある事に使えそうだな……と思いつきました。

そう、難聴の世界を知る事です。

VRのキーワードは、体験です。映像と音声を組み合わせれば、多くの事が体験できす。

今回は、VRが期待される世界に加え、この機器をどう使うのかも記載していきます。

VRとは

VRについては、冒頭の通りです。

有名どころは、オキュラスリフト、モーフィアスですね。どちらもVRを体験するための機器です。実際には、この機器とその世界を体験するための、ソフトが必要になります。ゲーム機器のような感じだと思えば、わかりやすいでしょう。パソコンをハードにしたゲーム機です。

VRが期待されるのは、様々な場所です。

ゲームは、もちろん、旅行も体験できます。旅行会社であれば、VRで予め、どんなところなのかを見て決める。といった事もできます。音楽業界なら、音楽ライブも体験できますね。VRを使えば、ライブに行っていないのにライブに来ている体験ができます。ライブ体験していただき、お客さんを集めるのも良いでしょう。また、不動産業なら家を買う時にも応用できますね。家の作りをVRで見れば、どんな家かがわかるでしょう。そして、ミスマッチも防げます。

この様にVRがあれば、様々な事ができるようになります。

冒頭の通り、体験できる事がキーワードです。

どう難聴に活かす?

これを見て初めに思ったのは、難聴の状況がわかりやすくなるかもしれない、と感じました。例えばですが、オキュラスリフトを使用し、二つのパターンを用意します。一つは、難聴の場合、どのような聞こえなのか、もう一つは、健聴だった場合、どのように聞こえていたかです。

離れたところから呼ばれた状況を例にしてみましょう。例えば、夕ご飯ができて離れたところから呼ばれたとします。パターン1は、難聴である場合を想定します。居間にすわってのんびりしていたら、急に怒った顔の人が現れた、という体験をしてもらいます。その後、健聴である人の場合を体験してもらいます。健聴の場合は、呼ばれている事に気が付くようにし、「夕ご飯できたから、来てくれ。ん?反応がないな……お〜いご飯で来たぞ〜、聞こえているなら返事してくれ」……と、近づくごとに声が大きくなり、難聴の時に気が付いたところまで聞いてもらうという体験です。

映像と音声を組み合わせるとより難聴の状況を伝えやすくなるのではないか、と思いました。

ポイントは?

どのくらい聞きにくいか、コミュニケーション障害とはどのようなものなのかを体験できる事です。

難聴体験と聞くと、耳に耳栓をするケースがあります。しかし、それでは本当の難聴を体験できません。難聴とは、コミュニケーション障害であり、耳の聞こえが低下する事が問題ではありません。

仮に上記のものを体験していただくとどのような事がわかるでしょうか。難聴の人は、静かなところに急に怒った人が現れるようになっています。ここが最大のポイントです。

難聴の方は、聞こえなくて気が付かなかっただけであり、無視していたわけではありません。いくら呼ばれていても聞こえないのでは、気付きようがないのです。いきなり起こった人が現れることにより、聞こえなくて気付かなかったことを体験できます。そして、悪気があって無視しているわけではないこともわかるでしょう。

耳に栓をするだけでは、聞こえにくくなるだけです。コミュニケーション障害はわかりません。映像と音声を組み合わせる事で、難聴の体験を初めてする事ができます。

ここが理解されれば、些細な事でトラブルになる事が防げるのではないか、と考えています。

もちろんどのくらい聞きにくいかを体験するツールとしても使用できます。

そして、気が付かないなら別の方法を考えようと頭が働く事もあるでしょう。

難聴理解を支援するツールとして

しかし、こちらを使うのは、あくまでも難聴理解を支援するツールとしての位置づけです。難聴者は、こうだからもっと配慮してほしい、仕方が無いと言い訳を作る道具ではありません。

あくまでも難聴理解を支援する道具として、イメージしています。

難聴は、誤解を生みやすい障害です。このような事が体験できる事で、相手にとっても益があります。難聴の人は、気が付かずにやっているとしたら、意図的にやっている訳ではないという事もわかります。これは、お互いにとって良い事です。

このような体験をしていただく事で、より理解されやすい環境になるのではないか。

VRには、そんな可能性を見てみました。

実際に可能なのか

現時点は、わかりません。作る人がいるかは不明ですが、ソフトを作ろうとすれば、できるでしょう。

難聴の聞こえに関しては、シーメンス?スターキー?のソフトに難聴体験ツールがあったはずです。オージオグラムに聴力を入力するとおおよその聴覚損失を体験できます。基本の音と難聴になった時の音が変化するツールだったような気がします。一度しか見ていませんので、うろ覚えです。

その技術と映像を組み合わせれば、可能と考えられます。

後は、どんな設定を想定して、体験いただくかを決めれば良いでしょう。

やる人がいるかは不明ですが、現実に体験いただくソフトを作る事は、可能だと考えられます。

あとがき

VRについて記載してみました。VRについては、もっと以前から知っていましたが、あまりにも認知がないため、このネタは控えておきました。今現在もまだまだ認知が低いですが、様々な事に期待ができる機器です。

上記には載せませんでしたが、教育に関しても期待ができます。例えば、シュミレーションゲームをVRで体験する事ができれば、日本史を舞台にしたゲームをすれば、教育にも良いですね。その世界にどっぷり浸かってくれるでしょう。このようにまだまだできることが多い分野です。

なお、お子さん(12歳未満)は、現実と仮想の区別がつかなくなってしまうので注意が必要のようです。本当にそうであれば、非常に残念です。通級指導教室では、難聴の児童がいる学校で、難聴について説明する機会があると聞きました。そんな時に、絶大な効果を発揮するだろうなと思ったのですが、難しそうですね。

とはいえ、まだ始まったばかりですから、今後はわかりません。昔は恐れられていたけど、子どもも使っても良いとなるかもしれませんし、そのままやめておいた方が良いとなるかもしれません。

VRのこれからに期待です。