2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

IP電話は、詐欺対策にも有効かもしれない

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先日は、IP電話について記載しました。難聴の方は、どうしても音、言葉が聞き取りにくくなるため、少しでも音質が良いIP電話にすると、話しの内容が理解しやすくなるのではないか……というお話です。

実は、これを記載している時に、もう一つ思ったことがあります。やり方次第では、オレオレ詐欺、振り込め詐欺の被害を少なくする事もできるのではないか……ということです。

現在、難聴になっている方は、ご年配の方が最も多く、残念ながらその方々を第一ターゲットにしているのが現状です。そのため、本内容も全く関係がないともいえません。難聴の方は、電話が聞き取りにくいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、電話の内容全てが聞きにくいわけではないため、なんだかんだいって電話できてしまう人もいます。

詐欺に必要な連絡手段は、ほぼ固定電話です。この部分をIP電話にしてしまえば、個人情報が流出してもIP電話の仕組み上、ここまで一緒に流出する事は少ないのではないかと考えています。

今回は、こちらに関して思った事を記載していきます。

詐欺の進化

オレオレ詐欺、振り込め詐欺といえば「あ!おれだけど、母さん」などと言い、身内に装って話しをし、「仕事で失敗して……」や「事故起こして……」などで、急にお金がいる理由を言い、お金を引き出す手口で有名です。もしかしたら、これを見ている方は、騙されないのでそんな事を考える必要すらないと思っている方もいるかもしれません。しかし、年々、振り込め詐欺、オレオレ詐欺の被害額は大きくなってきており、被害者も多くなっています。

それもそのはず、現在は、このような生易しいものではなく、組織で一個人を騙しにくるようになっています。人を騙すのに必要とされる人々は、道具屋、プレイヤー、名簿屋、ダシ子、ウケ子と呼ばれる方々であり、それぞれ、連絡用の携帯電話や振込先用の銀行口座の用意をする人、実際に人を騙すプレイヤー役の人、口座に振り込まれた金額を回収する人(引き出しからダシ子)、いいカモリストを入手する人、口座、あるいは直接被害者からお金をもらう人、これらの役割があります。もちろん場合によっては、プレイヤーは何人もいたりします。

驚くべき事は、単純に手当たり次第に詐欺を行っているのではなく、名簿屋から個人情報を買って詐欺を行っているところです。家族構成、どのような状況か、子どもは何人いて、どこに住んでいるのか、あるいはどんな仕事をしているのかまで調べられていることもあります。すると、話しの内容は、「あ!もしもし?オレだけど」から「あ!もしもし○○(下の名前)だけど」と詐欺を行うケースもあります。声が変わっていたとしても「風邪でちょっと喉が……」と言われれば、気付かないケースもあるでしょう。

個人的には、騙されないぞ!と思うだけでは、通用しない世界になっていると考えています。

IP電話で何ができるのか

IP電話でできる事として、固定電話からの連絡をなくす事、IP電話の使い方によってひっかかる人が少なくなる事、これらが考えられます。

固定電話をなくす

詐欺の仕組みを見てみると、かならず何かしらの方法で、固定電話に電話するケースが多くあります。これは、単純に年配者が固定電話を使用しているケースが多いからと考えられます。

上記では、「騙されないぞ!」だけでは、通用しないと記載しました。では、詐欺師からの連絡元を断てればどうでしょうか?言い方を変えると詐欺師から連絡しようがないようにする事です。仮に個人情報を流出したとしてもIP電話で、主に会話していれば、連絡のしようがないのでは?と思っています。

現在、残念ながら個人情報は簡単に流出します。ベネッセではありませんが、数多くの名簿が取り引きで売買されており、この流出を防ぐ事は、非常に難しい状況です。それらの事実から、個人情報が流出している事を前提で考えてみると、そもそも、連絡しようがないようにするのが重要ではないか……と思うようになりました。

住所がバレているから、直接騙しにくるのではないか?と思う方もいますが、恐らくそれはかなり少ないと考えています、振り込め詐欺、オレオレ詐欺の手口は、信頼の置ける人からの会話で騙す人を信用させる事が必要です。そのために、身内に成り済ましています。そして、「○○な事があった、○○○万円必要だ」という内容を信じ込ませます。いきなり、見ず知らずの人が来たら、必ず人は警戒します。警戒された状態では、人はなかなか騙されません。もちろん詐欺師のテクニックは、非常に巧みですので、うまく言いくるめられる可能性は、0ではありません。また、そこまでリスクを冒してまで行動するか……と言われるとわからない部分もあります。

IP電話の使い方による予防

IP電話の中には、ビデオ会話があります。顔が見えない音声だけの会話より、ぐっと騙される可能性が減るのではないか?とも考えています。ここもいきなり知らない人からビデオ会話があったら、びっくりします。それだけでも警戒するでしょう。

また、詐欺師のテクニックの中に、知らない番号からの着信があります。「携帯置き忘れて……」などで、知らない携帯電話からかけているのを不信に思われないようにするテクニックです。しかし、IP電話であれば、知らない番号からいきなり来ることはありません。IDとパスワードの保管さえしっかりしていれば、どのパソコン、スマートフォン、タブレットからもかけられますので、変な番号に出る必要もなくなります。仮にIDがわからなくなった場合は、メールか何かで変えた事を伝えた上で、一度ビデオ通話しておくと良いかもしれませんね。詐欺師が狙ってくるポイントは、ここですので、ここだけは、しっかりと対策をしなければなりません。

IP電話の弱点

とはいえ、IP電話も万能ではありません。恐らくこの案を見た人の中で気になるのは、セキュリティです。IP電話は、ID+パスワードでそのシステムを利用できます。つまり、ここを抜かれれば、当然利用されてしまいます。

ただ、ここは案外考えように思います。例えば、アクセスしてみても本人にしかわからない構造にしておけば、覗かれてもわからないことになりますし、基本ビデオ通信しかしないようにしていれば、コンタクトをとってきた時点で怪しむことができます。また、帳簿の入手+ID+パスワードまで盗んで詐欺を行うケースは、考えられることではありますが、そこまで、手間をかけて盗むより、もっと盗みやすい人を狙う可能性もあります。集団で動いているという事は、それなりの見返りが得られるようにする必要があります(コストがかかる)。手間ひまかけて騙すより、手っ取り早く騙せる人を優先するように思います。

そして、多くの方がIP電話を使用するようになるとサービスを提供している会社もセキュリティに力を入れざるを得ません。このセキュリティにどこまで力を入れてくれるかで、状況が変わります。

ちょっと思った事

覗かれた時の事を考えると自分にしかわからない方法で、内容を理解できるようにする……というのは、とても有効な気がします。

例えば、フランス語、ポルトガル語にする……でも良いですし、あだ名で入力するのも有効でしょう。人の名前がわからなければ、セキュリティは高められると考えています。

あとがき

IP電話について考えていた時に、思ったことを記載してみました。IP電話や詐欺の専門家ではありませんので、私の理解が及んでいない部分もあると思いますが、自分なりに考えてみました。振り込め詐欺、オレオレ詐欺に関しては、手段が多様化しており、個人情報を抜かれている状態で、対策を考えた方が良いと個人的には思っています。

ただ、上記に出している案も完全ではありません。本気で騙しにくるプロの方々にどこまで対応できるかは、正直未知数です。

究極の方法は、すべてビデオ通信で会話する事です。さすがに本人になりきれる人は、ルパン三世くらいでしょうから。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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