Haloはユーザー層にマッチしているのか


昨日は、iPhoneと繋がる補聴器、スマート補聴器のHaloについて記載してみました。スマート補聴器の先駆けであり、初めてでありながら、様々な事ができるようになっている補聴器でした。

しかし、ここで不思議に思う事があります。それは、誰もHaloを絶賛していない事です。検索しても補聴器屋、メーカーの情報ばかりで、Haloを使った感想が全くといっていいほどありませんでした。Haloは、2014年6月30日に販売開始しており、もうすぐで一年が経過します。なのに誰も「良い!」「悪い……」どころか使用した形跡すらありません。それはどういう事なのでしょうか。

実は私の中でも心配材料が一つありました。それは、使用ユーザー層に合っているか。という問題です。今回は、こちらについて私なりに思う事を記載していきます。

Haloの対象者

Haloの対象者は、一体どの層なのでしょうか。Haloを使う条件から層を考えていきます。

Haloを使う条件

Haloを使う条件は、

  • iPhoneを持っている事
  • それなりにiPhoneについて知っている事

この二点があります。

iPhoneを持っている事

iPhoneを持つ事は、Haloの場合、重要な意味合いを持ちます。これがなければHaloではなく他の補聴器をお勧めした方が良いですし、補聴器本体だけでみれば、他のメーカーにHaloより安く性能が良いものがあります。もちろん音質が合うかどうかの問題もありますので、一概には言えませんが、機能面だけではHaloはずば抜けて良い……という補聴器ではありません。

Haloの価値は、iPhoneと繋げる事によってできる様々な事にあります。これができないのならHalo以外の補聴器の方が良いです。

iPhoneを持つ人達

iPhoneを持つ人には、大きくわけてライトユーザーとヘビーユーザーの二つにわかれます。

ライトユーザーは、ニコニコ動画やYoutube、Line、ネット検索これらの事をするユーザーです。たまにソーシャル(twitter、facebook、ブログ)をやる程度くらいでしょうか。アプリも暇つぶし系のゲームアプリが大半の方々という印象があります。iPhoneを活用しているというより、iPhoneを持っているというイメージがあります。

ヘビーユーザーは、便利なアプリを大量に持っており、それを仕事に活かしたり、日常生活上で役立てている層です。情報収集アプリ、家計簿、電車乗り換えこれらの日常的なものから、evernote、Dropboxなどを活用しビジネスに活用しiPhoneを使いこなしている層です。iPhoneを単なる電話機として見ているのではなくパソコンとして見て、活用している方々という印象があります。

まとめ

iPhoneを使う層は、この二つの層が存在します。そして、この二つの層が存在することがわかると自ずとHaloを使う層もわかってきます。

Haloを使う層は?

では、Haloを使う層は、どこなのでしょうか。結論から言うとヘビーユーザー層の20代〜40代です。それには、ヘビーユーザー層の特徴、スマートフォンのボリュームゾーンがあります。

ヘビーユーザー層が使う理由

こちらは、ヘビーユーザー層が使う理由というよりもライトユーザーは、そのような事ができる事を知らないという意味合いが強くなります。上記にも記載しました通り、ライトユーザー層は、主に娯楽に使用する傾向があります。娯楽ではなく便利なものは色々あるのですが、知る機会が少ないため、他のアプリを試そうとするのも少なくなります。もちろんそれらを知らなくても生活上に困るような事でもありませんので、ここをどうこう言うつもりはありません。重要なのは、ライトユーザー層は、このような事ができる事を知らない事です。

知らなければそのような事ができる道具だとは思いません。世の中のものは、知らなければ存在していないのと同意義です。知らなければ使う、使わないの選択肢はなく、一方的に使わないという選択しかできません。

ここが大きいのではないかと個人的に考えています。

学生はほぼライトユーザー

価格帯を見て思ったのは、恐らく学生向きに作っているという事です。

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※補聴器メーカースターキージャパンより引用

学生割引が最大40%まであるのは、学生向きに作っている証拠ではないかと個人的には思います。ただ、学生は残念ながらほぼライトユーザーであり、上記の通り、どちらかというと娯楽に使う傾向があります。このユーザー層では、使いこなすどころか、スマートフォンでそんな事ができる事すら知らない層です。

仮に補聴器屋で「今の補聴器はこんな事もできるんです」といってもどんな風にできるのか、どんな事ができるのかがピンと来ないため、恐らく「へ〜」や「使いこなせそうにない……」と感じると思います。

この層に売るのはかなり厳しいと考えられます。

スマートフォンを使う層

スマートフォンを使う層として多いのは、20代〜40代と言われています。この世代が最も多くヘビーユーザーも多い傾向があります。これは、男性も女性も同様です。

これらから見るユーザーのマッチ度

以上の内容を見てみると補聴器ユーザー層にマッチしているかと言われれば、かなり厳しいように思います。20代〜40代は、お金がなく、さらに育児にお金がかかりやすい時期(層)ですので、補聴器に大金を出すより、他のところに回したいと思う方が多い傾向があるようにも思います。

学生はiPhoneを持っているかもしれませんが、ほぼライトユーザーですので、iPhoneで補聴器を扱おうとも思う人の確率は、かなり少ないと思います。そしてご年配の方に関しては、そもそもスマートフォンそのものを持っている比率も少なく、使いこなしている方まで行くとかなり少ないと考えられます。

個人的には、かなりミスマッチな設定になっているように感じます。

iPhone+補聴器は早すぎたのかもしれない

ここで思うのは、スマート補聴器はもしかしたら早すぎたのかもしれない……という事です。技術としてできるのは良いのですが、現在の補聴器市場を見てみると早すぎた感が否めません。補聴器のユーザーは大半がご年配の方です。現在の難聴者は、90%以上がご年配の方です。それほどまでに若い人は少なくなります。

iPhone+補聴器は、様々なことができる画期的な補聴器ですが、補聴器市場から見ると「こんなものを待っていた!」的なユーザーニーズがあるとはとても思えません。しばらくはスマートフォン+補聴器はおまけ要素になりそうです。もちろん活用できる人はどんどん活用し、生活を楽にするのも良いでしょう。活用することができれば、確かに生活は楽になりそうですし、より楽しめるものが増えると思います。

あとがき

Haloを見た時に思った事を記載してみました。これほどまでに使用ユーザーと市場が合っていないのも珍しいでしょう。補聴器でできる事としては、非常に優秀だとは思いますが、果たしてその対象者はどれだけいるのか……を考えるとかなり厳しいように思います。

個人的には、もし本当にiPhone+補聴器で売り出したいのなら、使用者になりうる20代〜40代の難聴の方に合わせた価格設定にしなければ厳しいと考えています。上記の通り、この世代は、ライフスタイルが変化する時期であり、子どもにもお金がかかってくる頃です。さらに、早ければ両親の方にもお金がかかる時期でもあります。このような環境を考えると数十万するものをポンポン出せるか……を考えたらさすがに厳しいのではないか……と思います。Web上で全く使用している人の声がないのもこの補聴器の評判を聞かないのも少しわかる気がします。

なお、これは私自身が思う事であって、全てが全てこの通りだとは思っていません。私自身も知らない事もありますので、間違っている可能性はあります。今現在の状況言えるのが本内容の通りです。

 

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