耳や補聴器をより理解したい人に送る3つの論文サイト


現在、インターネット上には、非常に有意義な情報が転がっています。しかし、残念ながらその情報を拾えるのは、そんな情報があると知っている僅かな人だけです。そこで「耳について知りたい!」「学びたい!」「もっと補聴器について知りたい」という方のために、難聴に関連する論文サイトを紹介します。

これらのサイトの論文は、日々、医療に携わる先生方が書いており、非常に濃い内容が多く含まれています。そんな論文サイトについて見ていきましょう。最後には、効率良く調べる方法についても載せていきます。

耳に関する日本の論文サイト

耳、難聴、補聴機器に関連する論文サイトは、私が知るかぎり

  • 日本聴覚医学会
  • 日本耳鼻咽喉科学会
  • 日本音声言語医学会

の三点です。それぞれ得意としている分野が異なりますので、住み分けをしています。しかし、全て耳や難聴に関連するものですので、どの学会でも難聴者にとって有意義な情報が出てきます。

また、これらに載っている情報は、普段学芸誌に載っている内容です。学芸誌で読む場合は、タイムリーな変わりにお金がかかります。インターネット上で見る場合は、お金はかかりませんが(プロバイダ料金やインターネット通信料は別とします)、情報を得られるタイミングが遅くなります。

では、それぞれの特徴について見ていきましょう。

日本聴覚医学会

日本聴覚医学会、別名、AUDIOLOGY JAPAN。主に聴覚に関する内容を掲載しており、補聴器や難聴の情報が最も多い論文サイトです。補聴器相談医の先生や難聴相談、あるいは補聴器外来をしている先生の名前がずらりと並ぶサイトでもあります。最も難聴者に親和性が高いサイトです。

日本聴覚医学会

日本聴覚医学会より引用

私自身もよく見ています。ここから、いくつか私のサイトに関連性が高い内容を、引用して載せる事もあります。補聴器、人工内耳といった情報の他、それらを装用してどのような結果が得られたか……など、勉強になるものが多く存在しています。医師がどのようにして補聴器を選んでいるのか、補聴器についてどのように考えているかを理解するのも良いでしょう。このような見方もする事ができます。

日本耳鼻咽喉科学会

日本耳鼻咽喉科学会とは、その名の通り、耳、鼻、喉の治療に関する学会であり、それらの情報が掲載されている論文サイトです。

ear-nose

日本耳鼻咽喉科学会より引用

どちらかというとお医者さん向け、治療をする方に向けた内容です。しかし、iPS細胞や再生医療に関する情報も載っていますし、たまに難聴に関する内容も出てきます。

耳の治療、あるは、それに関連するものの情報が多いのが、日本耳鼻咽喉科学会の特徴です。そのため、めまいや難聴、人工内耳手術に関する事など、多くのカテゴリーがあります。

日本音声言語医学会

難聴の方と意外にも関係がある日本音声言語医学会。音声言語とは、言葉と声を扱う医学です。主に言語聴覚士の方が対象となる分野になります。

sound (1)

日本音声言語医学会より引用

難聴の場合、関連があるのは、難聴のお子さんです。難聴児の場合、聴力が重いとうまく音が耳に届かず、発声しにくくなったり、うまくできない事があります。そのため、言語聴覚士の先生方は、うまく発声できるように指導を重ね、適切に発音できるようにしていきます。これに関連する内容が、記載されています。

大人というよりは、難聴児に関わるケースが多い論文サイトです。耳の場合、こんな論文サイトもあります。難聴児に関わる方にとっては、非常に有益な情報元となります。

おまけ:Google scholar

インターネットで情報を探す際に行う方法としては、主に二つの方法があります。一つは、特定のサイト内で情報を探すタイプ、もう一つは、全体から探す方法です。特定のサイト内で情報を探すタイプは、上記に記載しました。次は、全体から情報を探す方法について見てみましょう。

Google scholarを使ってみよう

論文検索エンジンとして、Google scholarというものがあります。こちらは、検索エンジン会社のスーパー大手Googleが作った論文のみを対象とした検索エンジンです。

scholar

Google scolarより引用

こちらを使用する事でも、論文を探す事ができます。青い枠の中に検索したい内容を入れてみると……

scholar-1

Google scolarより引用

こんな感じに論文のみが出てきます。ただし、この状態では、期間指定なしになっていますので、古い論文が上に出てくる事が増えてきます。今、図に載っているのは、全部1970〜1990年の間のものであり、20年以上前のものになります。そこで、期限の指定を変更してみましょう。

scholar-2

Google scolarより引用

青い枠のところにクリックできるところがありますので、色々クリックしてみましょう。するとその内容通りに変化します。図のものは、2015年以降のもの、つまり新しい論文に関して、出した結果になります。

scholar-3

Google scolarより引用

その他には、関連性で並び替えと日付順に並び替えもできます。通常は、関連性で並び替えで十分だと思いますが、最新の論文について知りたい場合は、日付順にすると一番新しい論文から表示されるようになります。

以上、Google scholarの使い方でした。

あとがき

インターネットの時代に入り、色々と低コストで調べられる時代になりました。そのため、より学びたい!と考えている方へ論文サイトの紹介をしてみました。その他、Google scholarに関する事も載せてみました。

論文サイトの使い方は、恐らくわかると思いますが、左側にある巻号一覧のところをクリックすると様々なページが表示されるようになります。表示されたページから興味があるものを探していくのも良いでしょう。

インターネットが発達して本当に便利な世の中になりましたね。まさかこのような情報達がタダで手に入る時代を誰が想像したのでしょうか。インターネットがもたらした恩恵には、遠慮なく受けたいものですね。もちろん悪い事はダメですが。

 

この内容をご覧の方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器適合の論文から見る、理想の補聴器選択方法

リンク:補聴器を使用している人は耳垢に注意しよう

リンク:障害を払拭させる補聴器のヒント