2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

初めて補聴器を装用した時の自分の経験


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先日より、初めて補聴器を装用する時における使用時間について初めて補聴器を使用する時、場所はどこからが良いのか、など、初めて補聴器を使用する際における事について、記載してきました。初めて補聴器を装用すると、良くも悪くも環境が変化します。補聴器を装用した時に起こる変化やどのようにしたら、無理せず、かつ早く馴染むのかについて、記載したのが、上の二つになります。

ここで、補聴器を装用している私自身の経験に関しても記載してみます。それは、初めて補聴器を装用した時の経験です。その時、どんな事が起こったのか、そしてその経験から、補聴器装用について、どのように考えるのか、それらについて記載していきます。

補聴器装用の経験

私自身の経験をお話ししますと、私は、小学2年生になってから、補聴器を装用し始めました。私自身が中々お話しをしなかったようで、異変を感じた両親が、病院に相談した所、難聴である事がわかりました。医師からの診断結果は、スティックラー症候群と呼ばれる遺伝性の難聴である事が発覚しました。遺伝性の病気であり、その他にも色々と体に起こるのですが、その一つの症状が難聴になります。

さて、そのような状況で、初めて補聴器を装用した時は、小学2年生の頃になります。病院で補聴器を装用した時は、様々な音が聞こえる事で、とても喜んでいたような気がします。当時は、アナログ補聴器しかなかった時代ですが、それでも家まで補聴器を装用したまま帰りました。病院〜家までは、約1時間30分ほどかかり、電車、バスを使用して、家まで帰ります。その際、様々な音が聞こえる事に驚き、そしてそれだけ聞こえていなかった事も、子どもなりに理解できました。

家に帰る頃には、すっかり補聴器を気に入り、病院から補聴器の試聴器を渡された時から、毎日、一日中装用し続けていました。私の場合、そんな成り行きですので、すぐに補聴器そのものに慣れる事ができました。

補聴器を装用してわかった事

補聴器を装用してわかったのは、やはり聞こえていなかった事です。私の場合、両耳とも中等度難聴になります。そのため、自分の足音は、聞こえないですし、遠くから呼ばれても基本、気が付きません。そのような人間が補聴器を装用すると、今までいた世界が急に変わっていくように感じました。今まで、あまり音を感じなかったのですから、それも当たり前のお話しです。

雨って音がするんだ!紙をめくると音がするんだ!時計の針って音がするんだ!テレビってこんなに本当は、聞きやすいんだ!毎日が驚きの連続だったと思います。そんな事が連続で起これば、補聴器を手放す理由がありません。私は、そんな事を体験しつつ、補聴器を購入する事になります。

うまく行った理由

補聴器を装用する初めの段階では、私は苦労した経験がありません。それは、補聴器そのものを装用した時に「うるさい」ではなく「こんなに聞こえるようになるのか」あるいは「こんな音が聞こえてくるんだ」という思考で考えていたからだと思います。上記に記載したものをいちいち「そのような音が聞こえて嫌だ」ではなく「こんな音がするんだ」「こんな音が聞こえてくるんだ」という風に見ていますね。元々、聞こえていなかったのですから、そのように感じたのかもしれません。

補聴器を装用した時、聞こえない音を聞く事による違和感を感じたとは思うのですが、音が聞こえる事の感動が勝り、試聴した当日から、一日中装用していました。それもいきなり厳しい環境から使用しています。電車や電車の中、駅のプラットフォーム、人通りが多い所、そのような場所は、基本騒がしい傾向があり、初めはうるさく感じがちです。しかし、私の場合は、そのような場所でも外さず、そのまま装用していました。

これは、補聴器屋でお客さんの対応をしていた時にも感じた事があります。補聴器から聞こえる音を何でもかんでも「うるさい」と感じてしまう方は、基本慣れるのが難しく、さらに馴染むのが遅くなります。一方、「こんなに聞こえるのか」「こんな音が聞こえてくるんだ」と思う方は、非常に馴染むのが早くなります。うるさいのも聞こえるのも物の捉えようなのですが、この差はとても大きい違いです。特にその差は、使用時間に影響され、「こんなに聞こえるのか」「こんな音が聞こえてくるんだ」と思う方は、使用している時間がものすごく長くなります。そのせいか、すぐに慣れてしまう方、あるいは、試聴し始めた一日目から、一日中装用している方もいます。

聞こえてくる音を否定しているのか、それとも受け入れているのか、その違いは、とても大きな違いです。

これらの経験から言える事

私が補聴器を装用して思う事として、音が聞こえる事は良い事であると思う事、音が聞こえたらその音は何なのかを理解する事が、補聴器を耳に馴染ませるうえで、重要なのではないかと思います。

補聴器を装用すると、聞こえてくる世界が異なります。その異なる世界で、まず、色々な音を聞いてみる事が重要です。そうすると様々な音の発見があると思います。聞いた事がない音、気になる音があったら、頭を左右に動かして、音が発生しているものを探す、その音が何かを調べる、このような行為を行い、音を覚えていく過程が必要になります。このような事を繰り返し行う事で、聞こえてくる音が何かがわかり、補聴器から感じる音に違和感を感じにくくなります。

私の場合、意識してやっていた事ではありませんが、上記の二つは、よく行っていました。聞いた事がない音が聞こえれば、今でも必ず、音源を探しますし、基本、音は、聞こえないより、聞こえていた方が良いと考えるタイプです。それが、例え騒音であっても同様です。ただし、補聴器そのものから発生する音、すなわち、一般の人が感じる事がない音に関しては、感じなくても良いと考えています。

私の場合、補聴器を装用して得られた事は、このような内容です。補聴器を装用する事で、音の世界が変わるなら、その世界は、どんなものなのかを知る事、あるいは、理解しようとする事、もしくは、受け入れようとする事、これらの事ができて、初めて補聴器は、馴染んでいくように思います。良くも悪くもこれができている方は、補聴器をうまく使いこなしているように思います。

あとがき

初めて補聴器を装用した時の自分の経験について記載してみました。ついでに、そこから、どのようにして補聴器をうまく装用できたのかについても記載してみました。私の場合、全く苦労する事なく、初めは補聴器装用できました。今思えば、とてもラッキーだったのだと思います。

その秘密は、音を聞いた時に音の世界とは、こんな風なんだ。一般の人は、こんな音まで聞こえているんだ、そのように感じていたからだと思います。上記の理由の中でいえば、補聴器の音の世界を受け入れていたという事になります。私の場合、生まれつきの難聴ですので、元々聞こえていた人が、どのような聞こえなのかがわかりません。その聞こえに近づけた事、そして少しでも聞こえるようになった事に対し、素直に喜んでいたのだと思います。

補聴器が耳に合うのには「こんな風に音が聞こえるのか」という補聴器を受け入れる思考が大切なのだと、個人的には、考えています。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:「補聴器の音が不自然」は、どうして起こるのだろうか

リンク:補聴器から聞こえるノイズや仕様による音を理解しておこう

リンク:聴力を補う際に理解しておきたい感覚を補うという意味

リンク:難聴の問題点と特殊性から見る補聴器の役割


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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