2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の自動化から見えてくる理想の補聴器像

Pocket

drill-444493_640

今現在、補聴器の音を自動で操作してくれるものが増えてきています。この機能は、補聴器の中に複数の音の設定を記録し、必要な場面場面に応じて、適切な音設定に切り換えてくれるものです。これにより、操作する必要がなく、補聴器自身が常に音の適切化を図っています。今の補聴器は、このような事をしてくれる補聴器が数多く出てくるようになりました。

ここで私自身は、一つ疑問を感じました。「なぜこのようなものが進んでいるのだろうか」と。私自身は、メーカー出身の人間ではありませんが、これに対する私なりの答えについて、記載していきます。個人的には、補聴器は使うものではなく、聞こえをサポートする道具だからだと考えています。

理想は使うではなくサポートする

初めに考えたのは、理想とする補聴器は、どのような補聴器か、という事でした。その時に思ったのは、使うものではなくサポートするのが、理想の補聴器であるという考えに至りました。なぜなら補聴器の役目は、聞こえをサポートし、その方自身ができる事を増やすためにあるからです。補聴器を使う理由は、聞こえを良くさせる事ですが、本当の目的は、聞こえるようになってしたい事をすることになります。

使うとサポートするは、似て非なる事だと個人的に考えています。例えば、今現在、傘は手で使って雨に濡れないようにします。これが使うという事になります。

物事を広く見てみますと、傘の役割は雨に濡れないようにする事です。という事は、雨に濡れないようにする道具であれば、傘以外でも良いとも考えられます。仮にですが、傘が宙に浮きハンズフリーで雨をしのげるものが出たらどうでしょうか。とても楽になると考えられますね。これであれば、手も使わず雨の中を歩くサポートができるようになります。

かなり大雑把なイメージになりますが、これが私が考える使うとサポートの違いになります。一般の方に、何でもしてくれる優秀な秘書がついてくれるイメージが最も合うかもしれません。その秘書が、全て身の回りの事を指示せず、こなしてくれるイメージです。

どうサポートするか

ここで問題となるのは、どのようにしてサポートするか、聞こえを良くしていくかになります。補聴器は、使用する環境によって聞きやすさが異なります。静かな中であれば、邪魔する音がありませんので、比較的聞き取りやすい、理解しやすくなります。しかし、騒がしい中や大きな音がする環境下では、聞きたい声が他の音に邪魔されて、聞きにくくなってしまいます。また、人によっては、周囲が騒がしすぎる、静かなところでは良いけれども、周囲が騒がしいと耳が疲れるという事もあります。という事は、状況別に聞こえやすくなる音の調節は、異なるという事が考えられますね。

でしたら、複数の音設定を予め組み込んでおき、自動でそれらを切り換える事ができれば、対応できる事がわかります。音が入ってきた時、どのような環境なのか、今はどのような状況なのか、これらを補聴器が判断して、それぞれの状況に合う音設定を出す事で、適正化する事ができるようになります。

このように考えて、補聴器の自動化は、進んできたと考えられます。

操作するという行為

中には、自分自身で色々と操作したいという方もいらっしゃるかもしれません。個人的には、それは、それで良い事だと思います。ただ、この操作するという行為についても「なぜ操作するのか」を考えてみると面白い事がわかります。操作するという事も、結局は適正化であると、個人的には考えています。

操作する場面を考えてみますと、聞こえに不自由するケース、音が大きく聞こえすぎて、音を下げるために操作するケース、この二つが多いように感じます。では、これらの事がしている事は何かと言えば、自分に対して適正化をしているという事になります。適正化されていれば、操作する事はありませんし、操作をするという事は、何かしら今の状態を変えたい、つまり、もっと良くできないかと考えた末に操作します。まさに、自分で操作して、適正化をしようとしていると言えますね。

では、この部分が自動になればどうでしょうか。とても楽になるのでは、ないでしょうか。それを今の補聴器は、自動でしてくれるようになりました。

自動化するという事

補聴器の音設定の自動化は、本当の意味でサポートしているというイメージが湧きます。今まで、いちいち自分で操作して、自分で自分の環境を整えていたものが、操作せずに済むようになります。理想の補聴器は何かを考えてみますと、聞こえの効果を最大限化させる処理の自動化に行きつきます。個人的には、このような考えに行きつきました。少なくとも、それぞれの環境に合わせる事を自動化する事は、理論上そのような仕組みがベストであると考えています。

特に補聴器は、環境によって聞こえやすさが異なります。全てにおいて、同じような事を行い、良い聞こえるを得られるのでしたら、個人的には、それで構いません。しかし、実際の現状を見てみますと、使用する環境によって、大きく聞こえやすさは変わってしまいます。それは、私自身補聴器を装用していますので、身に染みて理解しています。

このような体験からも、自動化するプロセスは、聞こえをより良くするために必要なプロセスであると、個人的には考えるようになりました。

私自身、補聴器の自動化については、このように考えています。

あとがき

補聴器の自動化について思った事を記載してみました。自分自身、理想の補聴器とは、どのような補聴器かをよく考えるのですが、考えると考えるほど、自動化に行きつきます。それは、したい事をサポートするのが補聴器だからという事もあります。

実を言いますと二年くらい前までは、なぜ自動化がこれだけ進んできているのかが全くわかりませんでした。その時は、あまり補聴器について考えていなかった事もあるのですが、楽できるから?という風にしか思いませんでした。それは、私自身が、補聴器を使う人間だったからです。

しかし、今は異なります。理想の補聴器の形を考えると自動化は必須となります。なぜなら、補聴器は、聞こえをサポートする道具であり、難聴者の方がしにくい事を少しでもしやすくするサポートを行う道具だからです。今現在、私自身は、補聴器の自動化について、このように考えるようになりました。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:「補聴器の音が不自然」は、どうして起こるのだろうか

リンク:補聴器の指向性機能の基本をまとめてみました

リンク:耳かけ形補聴器、耳あな形補聴器を選定する2つのポイント

リンク:補聴器の力をさらに引き出す周辺機器まとめ

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム