2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器のTコイル(テレホンコイル)を使ってできる事


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先週から、Tコイルについて、書き続けてきました。せっかくですので、ここで、Tコイルでできる事についてまとめてみる事にします。

Tコイルがあると意外に色々な事ができる事に気が付くと思います。多くのものは、別途商品が必要となりますが、気になるものがあれば、試してみて、聞こえを確かめてみるのも良いでしょう。今の環境をより良くできるかもしれません。

なお、Tコイルの概要については、こちらをお勧めします。

リンク:補聴器を磁気ループに対応させるには

では、見ていきましょう。

Tコイルがあるとできる事

Tコイルがあるとできる事としては

  • 電話が聞きやすくなるかもしれない
  • 音声通信システムを利用できる
  • 音声を直接補聴器で聞く事ができる

この三つがあります。いずれもTコイルがあるとできる事となります。しかし、上のもの以外は、別途商品が必要となりますので、ご注意ください。

電話が聞きやすくなるかもしれない

電話機にTコイルが入っている場合は、電話の音声が、補聴器のマイクで直接聞くより、聞きやすくなる可能性があります。

固定電話に、Tコイルが入っている場合、受話器を補聴器に当てるとTコイルを通じて、音声を聞く事ができます。もちろん、補聴器は、Tコイルを使用するモード(プログラム)に変更している事が条件となります。このモードに変更しなければ、Tコイルが入っていたとしても、反応する事はありませんので、その点に注意です。以下に紹介する機器も全て、同様となります。

固定電話とTコイル“固定電話はTコイルが使える可能性がある”

最近は、固定電話にTコイルが入っているものも少なくなってきました。固定電話そのものが廃れつつありますが、このような傾向があります。また、Tコイルが入っているかどうかも仕様書にのっていないため、一目でわかりにくいという事もあります。

スマートフォンには、Tコイルが入っている事があり、iPhoneは、入っています。

iPhoneとTコイル“i Phoneには、Tコイルが入っている”

ただし、入っているiPhoneとそうでないiPhoneがあります。最近のものは、全て入っていますので、ご安心ください。詳しくは、appleのWebサイトをご覧いただくとわかります。

リンク:iPhone の補聴器両立性 (HAC) について

iPhoneのTコイル設定“気になる人は、確認しておこう”

※画像はappleより引用

Webサイトの方で、赤い○の囲んだ部分に該当なしと書かれていない限り、Tコイルは入っています。

iPhoneの場合、補聴器モードという項目があり、それをONにさせる事で、Tコイル設定を動作させる事ができます。そのようにする事で、聞きやすくなる可能性があります。補聴器モードそのものは、設定>一般>アクセシビリティに行くとあるようです。

音声通信システムを使用できる

先日記載した磁気ループは、音声通信システムの一種となります。こちらは、音声を入力するマイクと入力した音を受け取る装置が必要です。磁気ループの場合、施設、部屋そのものにループが敷かれており、それにより、音を受け取る事ができます。※磁気ループの場合は、特に用意するものはありません

それ以外には、FM機器、Rogerというものもあります。こちらも音声通信システムの一種であり、Tコイルがあれば使用できます。ただし、送信機、受信機の二つが必要となります。

この機器に関しては、以下の図を見るとわかりやすいと思います。

FM機器、Roger“音声通信システムは、優れたテクノロジーの一つ”

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

この機器は、FM電波(FM)、あるいは、2.4GHz帯(Roger)を使用した音声通信技術であり、マイクに話した音声を直接、耳に届けられるものです。直接、音が補聴器に届きますので、聞こえが非常に良い機器としても名高い商品です。飛距離に関しては20mくらいであり、小型なため、様々な場所に持ち出して使用する事ができます。この点が、磁気ループとは、大きく異なります。磁気ループは、施設(場所)そのものに依存するのに対し、FM機器、Rogerは、人そのものに依存します。

送信機と受信機についても見てみましょう。

FM機器の送信機“FM機器は、一世代前の機器”

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

こちらがFM機器の送信機になります。ただ、いくつかある送信機の一つになりますので、その点は、ご注意ください。以下のものは、Rogerの送信機になります。

Rogerの送信機“今の主流は、Roger”

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

特に形状には変わりありませんが、性能、仕様については、変化しています。なお、受信機に関しては、以下のようになります。※いくつかありますが、Tコイルが使える受信機を載せていきます。

FM用Tコイル受信機 “Tコイルを利用した受信機は、首にかけるもの”

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

こちらがFM機器タイプのTコイルを使用した受信機です。首にかけて使用するものであり、ひも(線)の位置で聞こえが変わるという特徴があります。かけている位置と補聴器が離れると離れるほど、聞こえにくくなり、逆に、近いと近いほど、聞こえやすくなります。こちらは、Tコイルそのものの特徴になりますので、Rogerタイプのものも同様の特徴が見られます。

そして、以下のものがRogerになります。

Roger用Tコイル受信機“Tコイルに関しては、Rogerも同様”

※画像は補聴器メーカーフォナックジャパンより引用

送信機と異なり、こちらは、少々、形状、カラーについて変更があります。もちろん、性能も異なります。今現在は、FM機器、Rogerがありますが、大抵のケースにて、Rogerを選ばれるケースが多いようです。

Tコイルが関連する部分は、首にかける受信機の部分です。送信機、受信機に関しては、FM電波、あるいは、無線の電波を使用して、通信し、受信機に来た音声を磁気でTコイルのある補聴器に音を伝えます。そのようにする事で、音声が補聴器に直接届くようになります。

Tコイルは、このように活用される事もあります。学校やお試しでは、気軽にFM機器、Rogerの感覚を得られるため、重宝しています。受信機一つあるだけで、両耳に音声が入るところもあり、気軽に体験できるのがウリです。もちろん、このようなタイプを実際に使用しているユーザーもいらっしゃいます。

音声を直接補聴器に入力する

Tコイルは、音声を直接補聴器に入力する事もできます。上記の内容と似ているのですが、こちらは、別の機器を使用して、スマートフォンから音を聞いたり、パソコンに繋いで動画を楽しんだりする事もできます。

この業界で、有名なものにMリンクと呼ばれるものがあります。こちらを使用する事で、上記の二点に関して行う事ができます。

Mリンク“一部の人に根強い人気があるMリンク”

 ※画像は自立コムより引用

この機器を耳にかけ、下にあるプラグ(3.5mmプラグ、パソコンの差し込み口やテレビのヘッドホン端子、オーディオプレイヤーの一般口径)を差し込むと、差し込んだ先の音声が、直接補聴器に入ってくるようになります。こちらを差し込んで、音楽を楽しむのも良いですし、動画を楽しむのも良しです。Tコイルは、このような事もできるようになります。

まとめ

Tコイルがあれば、これらの事もできるようになります。一部のものは、他にも機器が必要となりますが、Tコイルがあるとできる事として、理解しておいて損はないと思います。

Tコイルががあると、このような事ができると理解する事が、最も重要です。もし、何か気になるものがあれば、補聴器屋さんに相談して試してみるのも良いでしょう。補聴器そのものにTコイルが入っているかどうかは、私の方ではわかりませんが、もしあるのでしたら、このような機器を別途使う事によって、楽しめる事が増えたり、不便に思う事が少なくなる可能性があります。

こちらの内容がお役に立てば幸いです。


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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