2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

若い人と高齢の方では、補聴器の必要性が異なる


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たまに「補聴器を装用する方は、単に難聴のレベルによって異なるのですか?」と質問される事がありました。基本的には、難聴が進むと進む程、補聴器を装用する人は増えてくるのですが、補聴器は、難聴のレベルだけで決まる事はありません。補聴器を装用する一番の決定打は、その方の社会参加度になります。言い換えれば、どれだけ人と触れ合う機会があるかです。この数値が高く、そして難聴のレベルが高くなると補聴器を装用する確率があがります。

今回は、若い人と高齢の方で、どのように補聴器に対する意識が異なるのかを載せていきます。今回の内容で重要なのは、どんな時に人は補聴器を必要とするか、そして補聴器はどのような役割があるかを理解する事です。こちらがわかると良く理解できるようになると思います。

補聴器はコミュニケーションする際に必要な道具

補聴器は、基本的に人とのコミュニケーションをする際に使用されます。例えば、テレビの音が聞きにくい、パソコンの音声が聞きにくいといった場合は、補聴器を装用するより、ヘッドホン、イヤホンの音量を上げて聞く方が大半です。その方が安価であるという点、イヤホン、ヘッドホンは、補聴器を購入するより手間もかかりません。あまり勧められる方法ではないのですが、現実は、このように対応されている方が多くいます。

しかし、人とお話しする際は、基本的に補聴器で聞こえやすくするしか改善方法がありません。そのような場面になって初めて補聴器の優位性が出てきます。この点を考えていただければ、補聴器がどのような機器なのかがわかると思います。

それぞれの必要性の違い

補聴器を装用するのに決定打となるのが、その方の社会参加度です。若い方は、仕事(会社)や友人との付き合い、人との触れ合いがご年配の方と比べて圧倒的に多く、補聴器の必要性は、ほぼ必要不可欠なまで上がります。私自身も補聴器がなければとてもじゃありませんが、仕事ができません。若い人にとっては、補聴器がないと仕事ができませんので、必要度が桁違いに上がります。もちろん、児童の場合は、学校生活上、学業上必ず必要になります。

一方、高齢の方に関しては、人によってだいぶ異なります。一人暮らしの方であれば、実はほとんど必要性を感じないケースもあります。一人暮らしで、話す相手もあまりおらず、家によく居る場合であれば、ほとんど必要性を感じる事がありません。もちろん、一人暮らしとはいえど、様々な一人暮らしがありますので、それぞれの状況下によって、補聴器の必要性は異なります。例えば、近所との付き合いがある場合は、お話しできないと支障が出ますので、補聴器の必要性を感じるようになります。

ご家族と暮らしている場合は、人と話す機会が一人で暮らしているより多くなりますので、補聴器の必要性は上がってきます。それ以外にも、会合や仕事をしている方、近所付き合いがある方は、一人暮らし、家族と暮らしている関係なしに、高齢になったとしても補聴器の必要性が上がってきます。

このように人とお話しする頻度によって、補聴器の必要性は異なります。

補聴器は社会参加度でも変わる

難聴になっても実は困りにくい部分と非常に困る部分があります。それが人との会話時です。人とお話しする機会が多い方は、基本的に補聴器の必要性を強く感じますし、補聴器を装用している方も増えてきます。しかし、人とお話しする機会が少ない方は、難聴が進んだとしてもあまり装用する方は少なくなります。その理由は、困る機会が少ないからです。

今現在は、人の声以外は、音を大きくする手段が豊富ですので、日常生活上ある程度は対応できてしまいます。しかし、人の声は、補聴器などの耳そのものを聞こえやすくする機器でないと改善する事ができません。

そこに補聴器の価値があり、必要とされているポイントです。

若い方も高齢の方も共通する要素は、人とどれだけお話しする機会が多いかになります。この頻度が多い方ほど、補聴器の必要性が高くなります。

あとがき

若い人と高齢の方、それぞれの補聴器の必要性の違いを記載してみました。基本的に、どのくらい人とお話しする機会があるかで決まります。これを、こちらの内容では、社会参加度として書いてみました。これは、社会に参加している人ほど、人とお話しする機会が多いからです。

逆に言いますと補聴器は単に難聴という事だけでは装用しないという事もご理解できたと思います。単に音が聞こえにくいだけでは、不自由しにくい場面もあるからですね。このように社会参加度によっても補聴器の必要性は異なります。

個人的には、難聴のレベルよりもこの社会参加度のレベルの方が重要だと思っています。難聴になると確かに困るのですが、あまり困らない部分もあります。そして、全ての事に共通する要素ですが、人は困らないとものの必要性を感じません。その困り度のレベルが高くなりやすいのが、社会参加度のレベルです。こちらが高いと高い程、補聴器の必要性は上がります。

補聴器は、コミュニケーション障害を改善させるために装用します。この理由からも、社会参加度によっても必要性が変化するというのは、理にかなっていると言えますね。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器はコミュニケーション障害を改善するために装用する

リンク:補聴器を初めて装用した時の周囲の反応

リンク:スマートフォンによって聴覚業界も変わろうとしている

リンク:補聴器が変わらなければどう替わるのか


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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