2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

スマートフォンアプリによって、聴覚業界は、変わるのか?

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最近、時代はすごい勢いで変化しつつあるなぁ……としみじみ感じる事があります。スマートフォンが普及する事により、スマートフォンアプリで、聴力の測定ができたり、補聴器の役割をするアプリなども出てきました。これらの流れを見るたびに、時代が凄い勢いで、変化しつつあるのではないかと感じています。

このようになってくると、どのように時代は、あるいは、聴覚の業界は、変化してくるのでしょうか。今起こりつつある事を載せつつ、考えていきます。

アプリのダウンロード数が多い

今現在、スマートフォンアプリによって、様々な事ができるようになりました。一部キャプチャーになりますが、以下のような製品(アプリ)があります。

hearing-loss-test

Google playより引用

こちらは、聴力を測れるアプリです。精度までしっかり調べたわけではありませんので、あくまでも例となりますが、このアプリの評価は、このようになっています。

hearing-loss-test-2

Google playより引用

レビューがなんと2,887件、しかも、評価が高いレビューが多い傾向があります。こちらには、載っていないのですが、このアプリの想定ダウンロード数は、100,000〜500,000ほどのようです。凄いダウンロード数ですね。ユーザーのレビューを見てみると、概ね良い評価が多くあります。

次は、補聴器について見てみましょう。

hearing-aid-2

Google playより引用

こちらは、恐らく最もスマートフォンアプリでダウンロードされているスマートフォンを補聴器にするアプリです。その評価は……。

hearing-aid-1

google playより引用

1,268件のレビューに50,000〜100,000のダウンロード数のようです。こちらもすごい数ですね。ユーザーの評価も良いものもあれば、悪いものもあります。こちらは、上記の聴覚測定アプリより、評価は、低い傾向が見られます。なお、こちらは、iOS(i Phone)用もありますので、実際には、先ほどのダウンロード数より、少々上になるはずです。

さて、皆さん、この評価を見て、どのように感じたでしょうか。私は素直に「ダウンロード数が多いな……」と思いました。実のところ、このダウンロード数が日本だけを表すのか、それとも海外も含めたうえで、表示しているのかがわからなかったため、何とも言えなかったのですが、有名アプリのダウンロード数(特に海外のアプリ)を計測すると、どうも日本のみのダウンロード数っぽい感じがします。海外を含めたら、軽く億を超えるアプリ(google map、youtubeなど)は、大体、100万〜500万の間になっていました。

仮に日本のみでダウンロードされているとしたら、この数はすごい事ですね。この事実は、何を表すのでしょうか。

今起こりつつある変化

これらの事から私自身が感じたのは、市場がもしかしたら、変わりつつあるかもしれない……という事です。それだけダウンロードされているという事であれば、それだけニーズがある事がわかります。そして、聴力測定アプリに関して言いますと、耳鼻咽喉科に行くより、そちらで済ませられるのであれば済ませたい、あるいは、自分で知りたい時に知りたいというニーズがあるのかもしれない……とも思います。その隙間を、見事アプリが埋めていたとしたら、市場が変わる可能性、あるいは、聴力検査自体の考えも変わる可能性も否定できません。

このようになっている時代の背景には、自分自身が忙しい、病院に行くのが煩わしい(面倒を含む)、病院の待ち時間が嫌いなどが考えられますが、このような現状を放置しておくと、新しいテクノロジーによって、どんどん市場が変化してくる可能性も考えられますね。なぜなら、ユーザーの状況が変化してきているため、ユーザー自身が良いと考えているものを選ぶからです。

これは、補聴器も同様です。補聴器自体も高額であり、購入しづらい、何とか安く収めたいという声が大きくなり、このようなアプリが出てきて、さらに使い勝手が良いと、補聴器そのものも見向きされなくなるかもしれません。補聴器販売店にいた自分としては、想像しにくいのですが、市場がそのような動きをしているのでしたら、そのような変化は起こりえる変化として、考える必要があると思っています。

これらの事は、質がどうとかうんぬんの話しではありません。ユーザー自体がそれを求めているという事になります。もし、現状の補聴器に満足し、現状の医療サービスに満足していたら、果たしてこれをダウンロードしているのか?を考えてみると、仮に満足していたら、そのような事はしないと、私は、思っています。

これからどのようになっていく?

では、今後どのように変化していくのでしょうか。それは、私にもわかりません。今後の内容によると思います。ダウンロード数が増えている事から、それらのアプリを使用して耳の確認、あるいは、疑似補聴器の使用が増えてくると、規制をするかもしれませんし、もしかしたら共存するかもしれません。

共存する場合、例えばですが、耳の本格的な確認は、耳鼻咽喉科の病院で行い、簡単な耳の確認は、アプリで行う……という事もできるようになるかもしれません。簡単に言えば体温計の聴力版ですね。このようになると、個人的には、すごく良い世の中になるのではないかとも思っています。

補聴器も同様であり、ちょっと面倒だとは思いますが、スマートフォンを補聴器代わりにしたり、あるいは、故障時の代替機代わりにしたりという使い方もできるかもしれません。それは、それで良い使い方だとは、思います。

しかし、あまりできが良くないものが出回ってしまったり、何かが起こる業界の方は、当然排他的になります。この部分に関しては、どのような働きをするかは、わかりません。

ただ言えるのは、このようなテクノロジーがあるのでしたら、それを排除するのではなく、それらがあった状態で、より患者さん、お客さんが良くなる方法は、何か、今より改善できる事はないかを考える事だとは思います。テクノロジーは、誰かを傷つけるために存在しているのではなく、誰かを救うためにあります。

どんな技術も使いようであり、間違った使い方をしなければ良いだけになります。このようなアプリが悪いのではなく、そのような使い方をしてしまうのが問題です。どのようにすれば、より良い社会になるのかを考え、患者さんの力になれるようなものを作れる可能性もあるのですから、その可能性に期待したいですね。少なくとも私は、そのように考えています。

あとがき

今起こっている事を並べてみて、私自身が思っている事をずらずらと記載してみました。私個人としては、様々なところで起こっている小さい変化について、感じる事が増えてきました。特にアプリのダウンロード数が多い事には、びっくりです。それだけニーズがあり、何かしら満たされていない、ユーザーがして欲しいと感じているものを満たしていないからこそ、ダウンロード数が伸びているのだと思います。このような現状であれば、何か、変わるかもしれないと考えています。

その「何か」は、何なのかは、わからないのですが、もしかしたら世界には「その先」を考えている人もいるかもしれません。優秀な方がある日テクノロジーを活用して、一気に世界を変えてしまうと言う事は、十分ありえる事です。

個人的には、ぜひ共存する世界が良いですね。それぞれの良さを利用し、より社会が良くなれば、それこそ、テクノロジーの存在する意味、そして意義もあります。何よりもその方が、患者さんのためにもなります。そのような世界が最も理想だと私は思っています。

 

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リンク:聴力を測定するアプリMimi ヒアリングテストの登場

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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