補聴器装用時、今までより聞きにくくなった場合の対応方法


補聴器を装用していると、ある時を境に、急に聞きにくさを感じたり「最近、妙に聞きにくいような?」と疑問を感じる事があると思います。補聴器屋さんに相談しにくるケースでも、このようなケースは、多くあり、ご質問もいただきます。この際、問題となるのは「耳鼻咽喉科、補聴器屋。どっちに行けば良いの?」という事です。

補聴器を装用していて聞きにくくなった場合、基本的には、二つしか原因はありません。それは、補聴器側の原因か耳側の原因かです。では、急に聞きにくくなった場合、少し音が弱いと感じる場合、どちらに行けば良いでしょうか。今回は、こちらに関して記載していきます。

結論

結論から記載させていただきますと、耳が聞こえにくくなった感覚がある場合は、耳鼻咽喉科、それ以外の場合は、補聴器屋に伺う方が、改善しやすくなります。両耳とも同じくらいの聴力ですと、聴力低下、あるいは、耳が聞こえにくくなった感覚がわかりやすい傾向があります。もし、この点がわからない場合は、まず補聴器屋に行っていただく方が、聞こえを改善しやすいと思います。

しっかりとした統計をとったわけではありませんが、補聴器側の問題と耳側の問題、どちらが原因で聞こえにくくなるかと言いますと、多いのは、補聴器側です。補聴器には、様々な音が弱くなる原因、音が止まる原因があり、結果としては、補聴器側の問題で聞きにくくなっていた……という場合が多いように思っています。

どのような耳(病状、難聴)であるかにより、変わりますが、耳側が原因で、聞きにくくなる事は、補聴器側が問題で聞きにくくなる事より、少ないと感じています。あくまでも、耳によって異なりますので、この点は、耳鼻咽喉科の先生に「聴力が変動しやすいのか、そうでないか」を予め伺っておくとわかりやすくなります。しかし、それ以外の原因で、聴力が低下する場合もありますので、大変申し訳ないのですが、あくまでも目安程度にお考えください。

初めて聞こえにくくなった場合は、初めに補聴器屋に伺うと聞こえが改善しやすいかもしれません。これは、補聴器側の問題の方が多いという確率論でお話ししています。

基本的には、調べてみないと何とも言えないというところは強くあります。一つ、一つ、考えられる原因を潰し、改善させていきます。そして、結果的には、両方行くパターンもありますし、どちらか一つで済む場合もあります。

それぞれの原因

考えられるそれぞれの原因については、以下の通りです。

  • 補聴器側の問題
  • 耳側の問題

それぞれに関して、記載していきます。

補聴器側の問題

音が弱くなる原因には、音を出す部分(イヤホン、レシーバー)か音を入れる部分(マイク)の部品そのものに問題があるか、あるいは、音を耳に伝える課程、音を補聴器で拾う課程で、何らかの障害があると、起こります。前者は、部品そのものが故障している状態であり、後者は、部品そのものは良い状態ですが、伝える、拾う課程で邪魔されている状態です。マイクに埃、ゴミが詰まってしまい、音を拾いにくくなってしまう場合や耳に入れる部分の音が出るところが、塞がってしまう場合が当てはまります。

特に音が出る部分が塞がってしまう事は、補聴器の形状によっては起こりやすい傾向がありますので、注意が必要です。完全に聞きにくくなる事もあれば、少し聞こえにくいという場合まで、症状は様々です。

部品そのものが故障していた場合は、修理が必要となります。補聴器をお預かりし、10〜2週間ほど、修理に時間がかかりますので、その点はご了承ください。汚れにより、音が小さく聞こえる、あるいは、聞こえないという場合は、単に汚れを取り除けば使用できるようになりますので、その場で改善させる事ができます。

補聴器には、小さい事で、音が小さくなる、あるいは聞こえにくくなってしまう要素が複数あります。

耳側の問題

耳側の問題として、聞こえにくくなる原因には、

  • 耳垢が耳を塞いでしまった
  • 聴力が低下してしまった

この二つがあります。上記に記載させていただいた通りなのですが、どちらも両耳の聴力が同じくらいの方であれば「聞こえが低下したかも」と気付きやすい傾向があります。

耳垢が耳を塞いでしまった

耳垢が耳を塞いでしまった場合も音が聞きにくくなります。補聴器を装用していると、耳せん、あるいは、補聴器そのものが耳の中に入っているため、本来出て行く耳垢が耳の中に溜まりやすくなってしまいます。それにより、何かの拍子に、詰まりを起こすという事があります。耳の穴が小さい方は、特に詰まりやすい傾向があります。

特徴としては、トンネンルの中に入ったような響きを耳が感じるようになる事、そして補聴器を装用していない状態がさらに聞きにくくなる事、この二点です。響く感覚も、聞こえなくなる感覚も特徴的ですので、すぐに変化に気が付きます。

耳垢が詰まっている場合は、耳鼻咽喉科に行くのが手っ取り早くなります。この理由には

  • 固まっている場合がある
  • 耳垢が奥に行きがち

の二つがあります。長年、耳掃除をした事がない場合、耳垢そのものが固まってしまい、耳の皮にくっついている場合があります。その状態で無理に剥がそうとしたり、取ろうとすると、皮ごとはがれてしまい、出血や痛みを覚える場合があります。耳鼻咽喉科では、この場合、耳垢を柔らかくする薬を使って取り除いてくれます。この方が、痛みもありませんし、安全に取れますので、安心です。

また、補聴器を装用している方に多いのですが、どうしても耳にものを入れているため、耳垢そのものも奥に行きがちです。耳の奥は、痛みに敏感である事、皮膚が薄い事で傷つきやすい傾向があります。自分自身の手探り感覚で、耳の中をグリグリ掃除するより、耳鼻咽喉科で見ていただいた方が安全です。ただし、取り除く時は、少し痛みを感じるかもしれません。

聴力が低下してしまった

そう多くある事ではありませんが(※耳の状況、症状、難聴により異なります)、中には、聴力が低下してしまい、聞きにくさを感じる場合があります。この場合は、まず聴力がなぜ低下してしまったのか、それを改善させる事はできるのかを検討します。そして、改善できるのなら、それを改善させます。

この点に関しては、医師に状況を診断していただきつつ、聞こえの改善を目指していきます。

聞こえを改善させるために

自分自身で原因を判断する事は、困難ですので、初めに補聴器屋、あるいは、耳鼻咽喉科に伺い、状況がどうなのかを調べていただきましょう。補聴器側の問題により、音が止まる事が多かった、あるいは、初めて聞こえにくくなった、という場合は、補聴器屋に伺う方が、改善が早いと思います。耳鼻咽喉科にて、聞こえが変化しやすい、あるいは、何か先生から伺っている場合は、耳鼻咽喉科に伺う事をお勧めします。

どちらにしても、原因を調べていただけますので、二つとも巡る事で、改善します。なお、聴力が低下して治らなかった場合、あるいは、全部調べたけれどもイマイチ原因がはっきりしなかった場合は、補聴器の調整を行い、再度耳に合わせていきます。

あとがき

補聴器を装用していると、急に聞きにくくなったり、徐々に聞きにくくなったりする事があります。その改善の手助けができればと思い、記載させていただきました。補聴器を装用している方ができる事はほとんど無いのですが、どちらに行くかの手助けができれば幸いです。

 

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