2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

難聴者の対応の考え方で大切なのは、たった1つ

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少し前では、ありますが、このような記事がありました。

リンク:愛媛銀 聴覚障害者対応の表示板設置

こちらの内容は、愛媛銀行が聴覚に障害がある方のために、耳マークの設置や筆談対応ができるようにしたという内容です。このような取り組みは、大変素晴らしいですね。どんどん、普及していって欲しいと思います。聴覚に障害があるといってもやり方次第で、コミュニケーションしやすくできますので、今後も様々なものの取り組みができてくれば良いなと考えています。

ここで、一つ、情報提供という程のものでもありませんが、私自身が良くお店でやっていた事について、載せていきたいと思います。難聴者の方を対応する際に大切なのは、双方のコミュニケーション方法を意識する事です。このたった一つの事を理解できれば、対応はしやすくなります。

※こちらでは難聴者の方を対象としていきます。

私がしていた事

私自身、難聴の方を日々、対応する事が多かったのですが、実は、筆談対応や筆談ボードを使用する事は、ほとんどありませんでした。私の場合は、パソコンのメモ帳機能で、その方、その方に合わせた文字の大きさにしたり、見やすく表示していました。パソコンのディスプレイをお客さんの方に向け、メモ帳を開き、タイピングして表示する。ただこれだけです。

このようにしていたのには、理由があります。難聴の方の多くは、お話しはできるけれども、聞きにくい方になります(※聴力の障害が重い方や一部の方は、お話も難しいケースもあります)。言い換えれば、伝える側が伝え方を少し工夫するだけで、コミュニケーションは驚く程、スムーズになります。

会話をする際に必要な動作は、二つしかありません。お話ししている内容を理解する会話を聞くという動作と自分の意思を伝える声を出すという動作、この二点です。

難聴の方は、ほとんどが会話を聞く動作が苦手であり、声を出すという動作はできることが多くなります。ですので、私の場合、会話を聞くという動作を、音ではなく、目で伝えるという動作に変更しました。それが、パソコンのメモ帳機能で、見やすくした文字で表示するという事です。

会話する際に何が必要かを考えると、どのようにしたら、伝わりやすくなるかがわかると思います。

もう一つの理由

実は、このようにしていたのには、もう一つ理由があります。それは、難聴の方も、お話しする方が楽だからです。声を出して会話をする、文字を書いてコミュニケーションする、この二つを比較すると、どう考えても会話のほうが、負担が少なく楽になります。

その事からも、私は、伝える側の行動だけを変化させました。

私のきっかけ

私自身、このような事を行ったきっかけは、私自身の字が汚かったからでした。パソコンを良く扱っていたという事もあり、楽なタイピングをする事で、もっとスムーズにコミュニケーションできないかと考えたわけですね。

使用してみると、思ったより便利で、文字の大きさ、フォント(文字の見え方)を人ごとに変えられますし、修正はすぐできますし、書くよりタイピングの方が早いし、文字を書くより圧倒的に楽ですし……、で私にとっては、メリットしかありませんでした。

パソコンを使用する事のメリットは、このようなところもあります。

双方のコミュニケーションを良くする

個人的に意識していたのは、双方のコミュニケーションを良くさせるという発想です。筆談は、確かに良いコミュニケーションツールとなるのですが、お互いに書くという動作が必要になります。お互いにとって、これが最もベストかといわれれば、私には、そのように思えませんでした。なぜなら、お話しが少しでもできる方にとっては、書く事そのものが話す事より手間も負担もかかる行為だからです。このような事を意識したのは、パソコンで文字表示をした後でしたが、今となっては、この点をしっかり考えたのは、良い事であると思っています。

その後考えたのは、難聴の方は、何ができ、何ができないのか、ボトルネックとなっている部分は、どこなのかでした。それを考える事で、ボトルネックとなる部分だけを他に楽なもの、もっと伝わりやすくなるものに変更すれば良いと考えました。このようにする事で「こうすれば良い」と考えるのではなく「どうしたら良くなるか」で考えるようにもなりました。

なお、いくら難聴の方でも、お話しが比較的スムーズにできる方は、会話の方が圧倒的に伝わりやすいですし、コミュニケーションも楽になります。このように相手の状況を見た上で、相手と自分、どちらにとっても良いコミュニケーション方法を選べるようになると、とても良くなります。なんだかんだ言いましても、会話の利便性には、どの方法もかないません。

私自身が思うのは、双方のコミュニケーションを良くするという発想です。この考えが元にあれば、最も良い選択ができるようになります。

あとがき

私自身がしていた事を載せてみました。愛媛銀行さんの取り組みは素晴らしいと思いますし、そのような取り組みをしてくれる企業が増えてくれば、もっと過ごしやすい社会になると思います。

もっとも一部の方には、それでも難しいケースはありますが、対応できるケースは結構あります。私自身がしていた事ではありますが、何かヒントになれば、幸いです。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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