2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の装用が続かないという場合は、こうしてみよう


補聴器を初めて装用した場合、補聴器の音に馴染むため、補聴器を装用し続けます。その事については、私自身、このように考えています。初めて補聴器を装用する時における使用時間について、こちらの内容は、簡単に言いますと、使用できるだけ使用するという内容です。しかし、中には、なかなか使用できない方もいらっしゃいます。このような場合は、どのようにしたら良いのでしょうか。

それについては、段階的に補聴器の装用を行っていく事でうまく行く事があります。世の中、上手く行く方ばかりではありませんので、今回は、その段階について記載していきます。

補聴器を馴染ませるステップ

補聴器を無難に馴染ませるステップとしては、静かなところから初め、そのような環境下で補聴器をしっかり装用できたり、一日中装用しても疲れない感覚が出てきた段階で、騒がしいところで使用する……という流れになります。具体的には、ご自宅で初め使用し、その後、通りの多くない道を散歩したり、比較的静かな住宅街を散歩する際に使用します。そして、商店街や車の通りが多い場所、人が多い場所で使用します。

このように段階的にステップを踏む事で、徐々に使えるようになってきます。

聞きやすい所から始める

これは、言い換えるとお話しの内容が聞きやすいところから始めるという事でもあります。補聴器は、聞きやすい場所と残念ながら聞きにくい場所があります。基本的に聞きやすい所は、比較的静かな所です。ご自宅の中や住宅地であれば、よほどの事が無い限り、人通りの多い所や商店街のようなところよりは、静かですね。このような場所から始めると補聴器は使用しやすくなります。

また、静かなところでは、音そのものも少なく静かですので、耳にかかる負担も少なくて済みます。騒がしいところでは、入ってくる音も大きいですし、何よりも音の量(音の大きさではなく音の多さ)が多くなります。このようなところで初めから使用すると人によっては、非常に疲れやすくなります。しかし、静かなところから始めると、耳にかかる負担を少なくする事ができますので、使用する時間が長くなりやすく、結果、長く使用する事で、補聴器の状態に馴染みやすくなります。

もし、補聴器がなかなか使用できない、馴染みにくいという事があれば、まずは静かなところ、あるいは、聞きやすいところから始めるようにしてみましょう。

馴染むとは?

補聴器を使用し続けると「馴染む」と言いますが、これは、どのような状態なのでしょうか。私自身補聴器を装用している人間からすると、機械っぽい音がある日突然無くなるような、あるいは、軽減されたような状態になる事を少なくとも私は「馴染む」と表現しています。この状態になると補聴器から聞こえる音が機械音ではなく本当の肉声に近いような感覚で得られるようになります。何とも不思議な感覚なのですが、本当にこのような現象が起こります。

具体的には、補聴器を装用している状態の音が全体的に半音下がるような感覚です。初めは機械っぽい音が全体的に聞こえてくるのですが、それが、半減されるような感覚となります。抽象的で申し訳ないのですが、本当にこのような感覚があります。

補聴器を装用して、このような感覚を得られるようになれば、立派に馴染んだと言えるでしょう。恐らく、このようになっている頃には、補聴器は、一日中使用できるようになっていると思います。

馴染む、慣れるに関する注意点

意外に誤解されている事ですが、馴染んだら一日中装用するのではなく、長く装用していたらいつのまにか馴染んでいたとなります。基本的には、長時間装用する前に馴染む事はありません。そのため、初めは必ず量が必要になります。ですので、静かな所でもできるかぎり長く使用する事が大切です。

最も失敗が多いケースは、お試し期間でいきなり、騒がしいところで、使用したり、補聴器を装用して数時間で、レストラン、居酒屋などで使用してしまうケースです。これらの場所は、馴染んでいても聞き取りが難しいところではあるのですが、馴染んでいない場合、さらに難しい傾向があります。

このような場所でいきなり使用しても効果が出る事は、残念ながら稀です。補聴器を使用する場合は、まず慣れる、馴染む事を目標にしていく必要があります。

まずは慣れる事から始めよう

補聴器を使用する場合、まずは慣れる事から始めましょう。この慣れは、非常に個人差があり、初めから長く装用できる方は、早いと1〜2週間ほどで慣れてしまいますが、長いと1ヶ月、2ヶ月は平気でかかってしまいます。こちらの数値は、あくまでも私の経験上ですので、正確な数値ではありません。その点は、申し訳ありません。基本的には若いと若いほど、早く馴染む傾向があります。

耳に負担を感じないのであればすぐに一日中装用しましょう。もし感じる様でしたら、静かなところから始めましょう。そのようにする事で少しずつ慣れていくと思います。補聴器は使用する時間が増えるだけ、馴染んできます。初めは必ず量が必要ですので、まずは使用し続ける事を目標にしていきましょう。そうする事が補聴器を活用する事に繋がります。

あとがき

補聴器の装用に関して記載してみました。補聴器の長時間装用ができない場合は、どのような状況かによって厳密には変わりますが、しっかりと調整された状態であれば、まずは、静かな所から始めてみましょう。静かな所は、基本的に耳にかかる負担も少ないですので、長く使用しやすくなります。ここから、徐々に補聴器から感じる音の変化を感じ取れるようになれば良いですね。そして、補聴器を使用し続ける事で、音が馴染むと半音下がった感覚も得られるようになります。

このようになれば、いつの間にか補聴器を使用できるようになっていると思います。この内容を活用し、少しでも補聴器が活用しやすくなったのであれば、幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:初めて補聴器を装用した時の自分の経験

リンク:「補聴器の音が不自然」は、どうして起こるのだろうか

リンク:補聴器を装用する人は、自声の響き、こもりを理解しておこう

リンク:補聴器は同じ金額を出したとしても効果が異なる場合がある


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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