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東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

要約筆記について色々調べてみました

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ぶら〜っとネットサーフィンしていましたら、こんなニュースを見かけました。

リンク:要約筆記者増へ 17日から講座 県、受講者募集

どうやら、要約筆記者を増やすために、市が募集をかけているようです。私自身、要約筆記について何となくは理解していましたが、改めて考えてみると、知っている様で、知らない事が多くありました。せっかくの機会ですので、勉強もかねて調べてみる事にしました。

要約筆記とは

要約筆記とは、耳が聞こえにくい方に対し、音声を文字に変え、目で理解できるようにするサービスですね。聞こえる翻訳者が、目で理解できるように文字に翻訳してくれます。しかし、話し言葉は、一分間に約350文字と言われ、書くスピードは、一分間に60〜70文字ほどと言われています。これだけ差があると、早く書くというより、話しの内容を要約して、伝える必要が出てきます。そのため、全部の内容を書くのではなく、要約した筆記という意味で、要約筆記と呼ばれています。お話しを理解するために必要な内容を記載するという事になります。

この点は、理解をしていました。が、問題はその先ですね。どのようなサービスがあるのか、料金はどのくらいかかるのか、使用するとしたら、どのように利用するのか、です。この点を重点に調べてみる事にしました。

使用方法

使用方法に関しては、主に二つあるようです。それは、

  • 市区町村の派遣サービスを利用する
  • それ以外の派遣サービスを利用する

それぞれについて記載してみます。

市区町村の派遣サービスを利用する

身体障害者手帳をお持ちの方なら、お住まいの役所(障害福祉課)に相談する事で、手話通訳者、あるいは、要約筆記者を派遣していただけるようです。役所のWebサイトを見ると、利用料、費用は、全くかからない市、区から、利用料、費用はかからないけれども、呼んだ人の交通費は支払って欲しい……というところまで、ありました。お住まいの市区町村によって異なるようです。

使用に関しては、月20時間までと記載されているところもあれば、それが記載されていないところもありました。無限に派遣いただけるのではなく、ある程度、派遣していただける範囲というものがあるようです。ここも市区町村に要確認のポイントとなりそうですね。

こちらを活用する場合は、料金はかかるのか、どのくらい月利用できるのか、この二つを確認するのが良さそうです。

それ以外の派遣サービスを利用する

それ以外には、社会福祉法人が運営している要約筆記派遣会社に依頼をする事で、できるようですね。基本的に有料であり、一人派遣してもらうために必要な金額は、1時間5,000〜6,000円ほどします。1日いくらというものではなく、時間制となっており、時間が長いと長い程、必要な金額は増える料金体制となっているようです。

これを利用する形態は、法人(会社、学校)から個人まで、様々で、法人は、社内で利用するタイプ(社内研修時、社内会議など)から、講習会、セミナーをする時に活用され、個人の場合は、相談事をする際に、活用されるケースが多い様です。個人の場合は、市区町村の派遣サービスを利用するのと理由は、同じですね。

使用する

使用するには、市区町村の派遣サービスの場合、お住まいの市、区の障害福祉課にご相談。その他の場合は、それぞれの派遣会社に連絡をします。

流れとしては、それぞれのところで、どのように使用したいか相談し(使用日時、場所、具体的な依頼)、派遣内容を決定します。その後、当日、機材の準備を行い、直前の打ち合わせをした後、本番に……という流れのようです。

依頼するタイミングは、どこも使用したい日時の二週間前には依頼した方が良いようです。利用したい内容によって、色々準備するもの、そして、派遣の用意(人材調整)もあり、時間がかかる事を理解しておかないと泣きをみそうです。また、派遣決定には、1週間前には決まるようで、その後、当日の準備を行い、本番という流れになるようですね。

基本的に使用者が行うのは、いついつ利用したい、という連絡になります。そして、その連絡は、使用したい日時の二週間前には、するようにしましょう。という事ですね。しかし、意外に時間がかかるものなんですね。ここは、覚えておかないと利用したい時に利用できないという事が起こりそうです。

注意事項

金額に関してなのですが、状況別、使用目的別に異なりますので、上記に記載した金額は、あくまでもご参考程度にお願いします。

調べてわかったのは、要約筆記の種類であり、状況別にこれらを使い分けているという事です。

  • OHP(オーバーヘッドプロジェクター)
  • OHC(オーバーヘッドカメラ)
  • 手書きで要約筆記
  • パソコンで要約筆記

主にこの四種類が要約筆記としてあり、状況別に対応されている印象を受けました。

OHP(オーバーヘッドプロジェクター)

簡単に言いますと昔のプロジェクターです。会社でよく使われているプロジェクターは、パソコンに繋いで、パソコンのディスプレイをプロジェクターでスクリーンに写し出しますが、それをカメラを使ってプロジェクターに写し出します。

昔のプロジェクターだとお考えいただくと恐らくイメージしやすいと思います。それをスクリーンに写し出し、OHPシートと呼ばれるものにフェルトペンで文字を書いて、要約筆記します。基本的に、少数ではなく、多くの人に要約筆記する場合に使用されます。

OHC(オーバーヘッドカメラ)

こちらは、OHPのカメラ版であり、紙を写し出せるものです。紙の資料をそのまま写し出せる事から、会議や講演会では、優遇がききやすい良いようです。もちろん、大人数用のタイプです。

手書きで要約筆記

少数、あるいは個人に向いた要約筆記であり、ノート、あるいは、ホワイトボードを活用して要約筆記するタイプです。1〜2の要約筆記者が、補助してくれます。

パソコンの要約筆記

手書きがパソコンに変化したタイプ、現在、伸びてきているタイプの要約筆記。パソコンは何でもできるため、大人数でも個人でも対応できます。OHPのようにスクリーンで表示する事もできますし(4人ほどの要約筆記者がローテーションを組みながら、講演者のお話しを要約します)、音声を受け取り、別の場所から個人(要約筆記希望者)のパソコンに、お話ししている内容を表示させたりとやり方は様々です。

状況別、個別に対応

このように種類がありますので、状況、個別に対応しているのだろう……というのが、個人的に受けた感想です。例えば、個人が役所の相談する際に使用したい場合、4人もいらず、1人の手書き要約筆記、あるいはパソコン要約筆記(あるのかな?)で十分である事がわかります。一方、講演会やセミナークラスになると、一人、二人ではなく多くの方に届ける必要が出てしまいますので、4〜5人の要約筆記者の確保と機材の確保、そして、時間の打ち合わせ、内容の打ち合わせ、専門用語などの理解も必要になる事が考えられます(専門用語は予め理解しておかないとスムーズに訳せないのです)。

今現在の状況を見るに、相談する事によって状況を把握し、それぞれのニーズに対応しているという状況だと思います。そのため、金額に関しては、一概に言えない点は、申し訳ありません。一番金額が気になりますよね。

まとめ

以上、調べてみた事を記載してみました。知りたい内容は、載っていましたでしょうか。個人的には、なるほどな〜と思いながら、調べていました。要約筆記の世界が少しでも見えてきた気もします。マイナーなものですので、どうしても情報が少ないのですが、調べられる範囲は、調べてみました。これらの内容がお役に立てば幸いです。

なお、何か間違っている点があれば、ご指摘ください。すぐに訂正致します。よろしくお願い致します。

 

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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