2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

自立支援法の補聴器と一般の補聴器の違い

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補聴器には、身体障害者手帳を取得して、交付を受けられるものがあります。俗に言う自立支援法対応補聴器と呼ばれる補聴器です。この自立支援法補聴器は、一般的な補聴器と何が異なるか、ご存知でしょうか。こちらでは、その違いについて記載していきます。

なお、初めに結論を書かせていただきますと、違いは、金額の差になります。これは、どのような意味なのでしょうか。早速みていきましょう。

違いは、金額

一般的な補聴器と自立支援法対応補聴器の違いは、金額になります。自立支援法対応補聴器と書かれていると何やら自立支援法のために作られた特別な補聴器のように感じますが、この補聴器は至って一般的な補聴器です。

自立支援法対応補聴器とは、各メーカーが「この補聴器であれば、自立支援法の申請金額で購入できます」と認めたものになります。例えば、一般購入の場合であれば、17万くらいする機器を、メーカーが「これは、自立支援法対応です」と言えば、17万円ではなく、申請金額の1割負担で、購入できるようになります。※身体障害者手帳をお持ちの方で、申請対象となっている方のみになります。

各メーカーごとに自立支援法対応機種は異なりますが、仕組みとしては、同様です。中には、中身が同じでも名前を変えて自立支援法対応機種とする場合もあります。

自立支援法対応補聴器は、身体障害者向けに作られた特別な補聴器ではなく、一般的な補聴器と同様になります。

自立支援法対応機種の傾向

自立支援法対応機種の傾向としましては、必要最低限の機能を搭載した補聴器となります。現行の機種の10〜20万以内のものか、あるいは、前の機種のそれなりのランクのものを対応させるケースがあります。こちらは、あくまでも傾向として、ご参考程度にお考えください。

昔の自立支援法対応機種は、音さえ出れば……というような機種しかなかったのですが、最近の自立支援法対応の機種の性能の良さは、目をはるものがあります。しっかりと調整できるものを各社出してきていますし、カラーバリエーションまで豊富になってきました。どんどん補聴器が進化してきているのがわかります。

補足:身体障害者手帳と交付

身体障害者手帳と自立支援法対応補聴器の交付について補足をさせていただきます。自立支援法補聴器とは、身体障害者手帳の取得者が国に補聴器の交付を受けたいと申請する事ができる国の制度です。しかし、手帳を取得するには、ある一定の条件が必要となり、以下の内容に当てはまる方が手帳の交付対象となります。

障害者手帳基準

手帳交付の最低ラインは、両耳とも70dB以下か片耳が90dB以下、もう片耳が50dB以下の聴力となります。この聴力以下にならないと手帳の交付はされませんので、自立支援法対応の機種は購入できません。

自立支援法対応機種を購入する事のメリット

この機種を購入する事のメリットには主に二つあります。それは

  • 金額を抑える事ができる
  • 修理申請ができる

の二点です。どちらもお住まいの市区町村に申請をするという手間はかかってしまいますが、その代わり金額を抑える事ができます。

金額を抑える事ができる

こちらは、補聴器を購入する際の金額を抑える事ができるという意味になります。申請する機種(耳にかけるタイプ、箱の形をしたタイプなど)によって異なるのですが、メーカーによっては、自立支援法対応機種を一般購入する場合、10〜18万するケースがあります。そのような機種を1万以内で購入する事ができるようになります。

修理申請ができる

意外なメリットとしては、こちらがあります。自立支援法を利用して購入すると、補聴器を修理する際も金額を助成してもらえます。補聴器の修理は、2〜3万円かかるケースもありますので、こちらで申請できるようになると、基本的には、1割負担となります。

まとめ

自立支援法対応補聴器は、購入する時、修理が発生する時で、助成を受ける事ができます。ですので金額を抑えられるのが、大きな特徴です。しかし、その助成を受けるには、お住まいの市区町村に申請しなければなりません。手間はかかりますが、その分、金額を抑えられるのが、自立支援法対応補聴器の特徴です。

あとがき

自立支援法の補聴器と一般の補聴器の違いについて記載させていただきました。基本的には、特別性の特殊な補聴器ではなく、一般販売されている補聴器を福祉用、あるいは自立支援法用補聴器としています。名前からすると、何やら特殊な補聴器に感じられてしまうのは、考えられる事です。

自立支援法は金額を抑える事は可能ですが、その分、申請するという手間もかかります。この点は、どちらが良いかをしっかりお考えいただき、利用するか、しないかを決めていただく事をお勧めします。

これらの内容がお役に立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:自分の耳に適合する補聴器の探し方

リンク:オージオグラムの見方と検査数値から見る耳の聞こえにくさ

リンク:補聴器の評価に必要な音場閾値測定に関する基礎知識

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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