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東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器を修理依頼する際、知っておきたい6つの事

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補聴器が壊れてしまった……そのような場合、補聴器の修理を依頼する事で、直す事ができます。補聴器は、故障したら使い捨てるような使い捨て製品ではなく、修理を行って長く使用していくタイプの製品です。

では、補聴器を修理依頼する際、知っておくとよい事は、どのような事でしょうか。こちらに6つまとめてみました。修理を依頼される場合は、ぜひご参考にしてみてください。

修理依頼時、知っておきたい6つの項目

修理する際に、知っておきたい事は

  • お店で直る事もある
  • 補聴器の修理は、基本お預かり
  • 夏は、預ける時間が長くなる
  • 補聴器には、保証期間がある
  • 保証期間外上限修理金額がある場合がある
  • お店で症状を確認できない場合もある

この6つになります。では、早速みていきましょう。

お店で直る事もある

補聴器には、内部の部品が故障していないにも関わらず、故障したような症状が出る場合があります。この場合の症状は、

  • 音が出なくなる
  • 音が小さくなる
  • 音が途切れる

これらになります。補聴器の音が出る部分が詰まってしまったり、汚れが多く入ってしまうと、補聴器から出る音が小さく感じたり、音が出なくなっているように感じる事があります。

音を拾う部分も同様で、汚れが多かったり、詰まりがあると、拾える音が少なくなりますので、音が小さく感じたり、音が出ないような感覚を感じる事があります。

音が途切れる症状は、補聴器の電池にうまく金色の接片と呼ばれる部品が当たっていない事によって起こっているケースがあります。

三つの症状の原因は、これ以外にもありますので、確実にその場で直るという事は言えませんが、お店で見ていただき、その場で改善してくれる場合もあります

なお、修理依頼された場合のプロセスですが、

  1. 補聴器の現状を確認
  2. 店頭で直る?直らない?
  3. 直る場合は、その場で直す
  4. 直らない場合は、修理工場へ送る

という手順を踏みます。お預かりせず、その場で直ってしまった方が良いのは、言うまでもありません。できる限りお店で直し、部品の故障など、お店で対応しきれないもののみ、修理工場へお送りして直すのが、一般的な修理依頼された時のプロセスとなります。

補聴器の修理は、基本お預かり

補聴器の場合、基本的に補聴器そのものをお預かりし、修理工場へ送ります。そのため、

  • 修理するのに時間がかかる
  • 修理している最中は、補聴器が無い

この二つについて、予め理解しておく必要があります。修理に関する時間(日数)につきましては、一般的には、1週間〜10日ほどかかります。ただし、こちらは、修理の見積もりを依頼した場合や見積もり連絡を依頼した場合を除いた時間となります。金額がどれほどかかるのか、そして修理の可否連絡の状況によっても修理期間は、異なりますので、ご注意ください。

補聴器の修理は、預ける時間がかかります。もし補聴器の予備機などお持ちでしたら、そちらの機器を活用し、その期間はしのぎましょう。

なお、補聴器販売店さんによっては、補聴器のデモ器を貸してくださるところもあります。もし不自由するのでしたら、補聴器の借用が可能なのかも相談してみてください。ただし、借りたものを紛失したり、故障させてしまった場合は、請求があります。その点は、お気をつけ下さい。

補足:修理期間をなるべく短くしよう

補聴器の修理に関しては、基本的に

  1. 修理依頼をする
  2. 依頼した修理の見積もりが来る
  3. 修理の可否について補聴器業者に連絡する
  4. 修理完了の連絡が来る
  5. 修理品を受け取る

このような流れになります。その際ですが、予め修理可否ポイントの相談をしておくと、修理の期間が短くなり、結果的に早く補聴器が使用できるようになります。

修理可否ポイントの相談とは、補聴器の修理を進める金額の境目を決める事です。例えば、修理金額が2万円以下であれば、修理を進める、あるいは、3万円以下であれば、修理を進めるというような事を指します。

補聴器を見ていただいた際、症状からおおよその金額がわかる場合があります。その場合は、業者が「おおよそ、このくらいかかるのではないか」と言ってくださいます。その際ですが「修理金額が○万円以上になるなら、見積もり連絡を下さい」というような相談を予めしておきますと、言った金額以下であれば、自動で修理を進めてくださいます。結果、修理も早く済むようになります。

このような流れをとる理由については、修理プロセスにあります。基本的に内部の処理としましては

  1. 補聴器メーカーが補聴器業者へ見積もりを送る
  2. 補聴器業者がお客さんへ見積もり連絡をする
  3. お客さんから修理の可否連絡を業者にする
  4. 補聴器業者がメーカーへ修理の可否連絡をする

というような手順を踏みます。しかし、予め修理可否ポイントを相談しておきますと、連絡する金額以下の場合は、これらの手順を踏まず修理を進められますので、メーカーも楽ですし、補聴器業者も楽になります。その結果、補聴器使用者に早く補聴器が届けられるようになります。

なお、この際の数値は、業者が言った数値以上でも良いですし、おおよその金額でも構いません。個人的なお勧めは、3万円以上になるなら連絡をいただく事です。この数値以上になる場合は、高額修理になる場合が多く、その際は、連絡を受けておいた方が心の準備もしやすくなります。

夏は預ける時間が長くなる

補聴器の故障が多い時期が夏場です。6月くらいから増え始め、7月、8月、9月は、補聴器の修理が多くなります。そのため、夏場は、補聴器を預ける時間が長くなり、修理に要する時間も長くなります。その点は、お気をつけ下さい。

もし、夏場に修理しなければならなくなった時は、上記のテクニックを使って少しでも時間短縮を狙いましょう。そして、予備機を使用して、しのぎましょう。もちろん、補聴器販売店さんに相談し、補聴器を借用するのも方法の一つとなります。

補聴器には保証期間がある

補聴器には、保証期間というものがあります。保証期間中は、修理を無償で行ってくれます。基本的には

  • 自立支援法補聴器:1年
  • 一般的な補聴器:2年
  • 各社の最も高い補聴器:3年

になります。一般的には、購入日から2年間の保証期間である場合が多く、自立支援法という制度を利用して購入した指定の補聴器の場合は、購入日から1年になります。そして、全社あるかは調べていませんが、メーカーの中で、最も金額が高い補聴器は、保証期間が購入日から3年間であるものがあります。この期間内の修理は、無償ですので、期間内であれば、すぐに出しましょう。

保証期間が過ぎている場合でも保証書を持ちいただく事をお勧めします。購入日がわかりやすいと販売店側は、対応がしやすくなります。特に補聴器を購入した場所以外で修理の依頼をする際は、必須になりますので、ご注意ください。

保証期間外修理上限金額がある場合がある

補聴器には、保証期間が過ぎても、保証期間外修理上限金額を定めているメーカーもあります。私の耳に使用している補聴器メーカーは、フォナックというメーカーですが、このメーカーの場合、保証期間が過ぎた1年目は、上限20,000円まで、2年目は、40,000円までになります。

メーカーによっては、保証期間が過ぎた場合、上限金額を設けている場合があります。その場合は、その金額以上の修理が発生したとしても、その上限額で修理をしてくれます。

補聴器販売店で症状を確認できない場合もある

補聴器の症状は、残念ながら補聴器販売店で確認できない場合があります。補聴器の場合、一時的な症状もありますので、このような経験をされた事がある方もいらっしゃると思います。その場合の処置ですが、

  • 補聴器の状況を伝える
  • 自分自身の状況も伝える

この二つを行いましょう。補聴器の状況を伝えるのは、恐らく皆さんされる事ですが、自分自身の状況も伝えるのは、なかなかされません。このように記載しているのは、補聴器を見てもらいたい理由を補聴器販売店さんに伝えられるとより良くなるからです。以下、私がよくしていた事について記載していきます。

あるお客さんが補聴器が故障しているのではないかと持参されました。しかし、補聴器を見てみると、特に症状がありません。おっしゃっていた症状もありませんし、至って音は、設定通りに出ていました。そこで、

  • このまま様子を見ますか?
  • 修理に出してみますか?

この二つの質問をしました。お客さんは、考え込んでいます。それを見た私は「どこか補聴器を使用したい場所はありますか?」「あるとすればいつですか?」と伺いました。すると「この日は、○○があるので、しっかり聞きたい」とおっしゃってくれました。この場合、補聴器が故障しているか、していないかが問題なのではなく、この日にしっかり使えるか、使えないかがお客さんの中で問題だったわけです。

それがわかれば対処は簡単です。修理期間を考えるとギリギリでしたので、このように質問してみました「もしよろしければこちらから代替機を貸し出しさせていただきましょうか?」「今現在の補聴器の状態に不安な点があれば、安心して使用できませんよね。そのようなお気持ちでは、楽しめるものも楽しめなくなってしまいます。ちょうど、お客様が使っている補聴器の代替機が空いています。こちらであれば、補聴器の設定を移し替えるだけで使用できますので、安心して使用いただけます」

「代替機を使用いただいている間に補聴器は、修理工場で見てもらいましょう。もしかしたら、何も発見できない事もありますが、悪い部分があれば、今のうちに直してしまった方が良いでしょう」

このようにしていただくためには、修理を依頼する背景が大切です。自分自身の状況についてもご説明していただけると販売店も対応しやすくなります。なお、このような事は、ほとんどの補聴器販売店さんも行っていますので、私だけがしているわけではありません。

補聴器修理に関するまとめ

補聴器を修理する際、以上の事に気をつけていただければよりスムーズに、より不自由を軽減できると思います。補聴器の修理は、ない方が良いのは、そうですが、もし必要な場合は、こちらの内容を参考にしてみてください。こちらの情報がお役に立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器を修理に出したのに異常がない?の改善方法

リンク:意外と知られていない補聴器メンテナンスのメリット

リンク:故障を減らすために知っておきたい補聴器の空気穴

リンク:補聴器のヘビーユーザーにお勧めなクイックエイド乾燥機

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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