感音性難聴で補聴器をお考えの方が、自分に合う補聴器を選ぶポイント


感音性難聴になり、聴力が低下し、聞きにくさを感じているケースでは、補聴器を装用して聞こえを改善させていく方法があります。

感音性難聴は、今現在、残念ながら治す方法がありません。そのため、聞きにくさを感じており、それを改善させたいとお考えの場合は、補聴器を装用して、聞きにくさを減らしていきます

こちらでは、感音性難聴になり、聞きにくさを感じていてお困りの方のために、聞こえの改善ができ、ご自身にとって使いやすい、扱いやすい補聴器を選ぶポイントに関してまとめてみました

私自身、生まれつきの難聴者で、補聴器を装用し、日々生活しています。補聴器は、耳を治せる道具ではないため、全ての部分が良くなった。という訳ではないのですが、それなりに良い状態まで改善することはできました。

そして、実際に補聴器の販売も行なっており、様々な聞こえの方を改善させてきました。

感音性難聴と診断され、耳を治せなかった方

  • 聞こえにくさがあり、困ることが増えた
  • 呼ばれても気がつかないことが増え、気まずくなることが増えてしまった
  • 聞きにくいことで、意思疎通が難しくなった

など、困ることが多い方は、ご参考にしてみてください。今現在、困っているところの改善に役立てられ、日々の暮らしや生活が少しでも楽になれば、幸いです。

前提:耳の状態に関して

改善方法を説明する前に、まず、この内容が合う方の前提ですが

  • 聴力:両耳とも軽度〜中等度難聴くらいまで
  • 言葉の理解度:それなりに良好(70%以上)

になります。聴力が異なれば、適する補聴器も改善方法も異なりますので、このような耳の状況を想定して記載していきます。

今回の内容の対象となる聴力の方。主に赤い枠内に入っている方が対象。

今回の内容の対象となる聴力の方。主に赤い枠内に入っている方が対象。補聴器は、聴力によって特徴や選ぶものが異なるので、前提がないと、どの聴力の方に合うのか、わかりづらくなる。

図にしますと、上記のような聴力になります。○(右側の聴力)と×(左側の聴力)が、赤い枠内に入っている方が対象です。

補聴器をつける方は、感音性難聴の方になるため、言葉の聞き取りがどのような状態ないのかを調べる測定もある。それを語音明瞭度測定(語音弁別能検査)と呼ぶ。補聴器は、この測定である程度、数値が行かないと、聞きにくさを感じやすい。感音性難聴ならではの測定になる。

縦軸が正解数、横軸が音の大きさ。補聴器をつける方は、感音性難聴の方になるため、言葉の聞き取りがどのような状態ないのかを調べる測定もある。それを語音明瞭度測定(語音弁別能検査)と呼ぶ。補聴器は、この測定である程度、数値が行かないと、聞きにくさを感じやすい。

感音性難聴の場合、症状として、音が聞こえにくくなる他、音声が理解しづらくなる。ということも起こります。そのため、言葉の聞こえ方を調べる測定もあります。それが上記のものです。こちらも、それなりに良好であることが条件です。

このようなケースに当てはまるのは、

  • 生まれつきの感音性難聴
  • 老人性難聴
  • 他、一部の原因不明の感音性難聴(途中から聞きにくくなったケース)

になります。

補聴器の基本

補聴器とは、耳の聞こえを補う機器です。

伝音性難聴は、改善する手段があることが多く、感音性難聴は、改善させられる病状も、方法も少ない。特に生まれつきの感音性難聴と老人性難聴は、改善方法がほぼ0になる。そのようなケースは、補聴器で聞こえにくさを改善させるのが大半になる。

伝音性難聴は、改善する手段があることが多く、感音性難聴は、改善させられる病状も、方法も少ない。特に生まれつきの感音性難聴と老人性難聴は、改善方法がほぼ0になる。そのようなケースや治らなかったケースでは、補聴器で聞こえにくさを改善させるのが大半になる。

難聴になったケースでも治療ができるケースは、治療して治しますが、中には、残念ながら治療方法がないケース、治療したけれども治りきらなかったケースがあります。そのような方々の聞きにくさを改善していく機器が補聴器です。

基本的に補聴器は、足りない部分を中心に、補っていく。そのため、聞きにくくなっていた音が全体的に聞こえるようになる傾向がある。

基本的に補聴器は、足りない部分を中心に、補っていく。そのため、聞きにくくなっていた音が全体的に聞こえるようになる傾向がある。

補聴器は、その人の聴力で足りない部分、聞こえが低下している部分を中心に改善していきます。

補聴器には、いくつか自分で操作できる部分がある。自分なりに場面に応じて音を変える事もできる。

補聴器には、いくつか自分で操作できる部分がある。自分なりに場面に応じて音を変える事もできる。

そして、自分で音量を調整できたり、音を切り替えるスイッチなどがありますので、自分である程度、操作することもできます。

聞こえにくくなると、あらゆることが聞きにくくなる。困りやすいのは、人のお話が聞こえにくくなることだが、それ以上に「話を聞いていない」「聞いていなかった」と思われてしまい、信頼関係が崩れやすくなってしまう点もある。聞きにくいこと以上にそこの方が重大だ。

聞こえにくくなると、あらゆることが聞きにくくなる。困りやすいのは、人のお話が聞こえにくくなることだが、それ以上に「話を聞いていない」「聞いていなかった」と思われてしまい、信頼関係が崩れやすくなってしまう点もある。聞きにくいこと以上にそこの方が重大だ。

難聴になるとこのような聞きにくさを感じてくる状態です。恐らく、いくつか当てはまるところがあるのではないでしょうか。

補聴器は、静かなところほど改善させやすく、騒がしい環境ほど、効果が薄くなる。効果が薄いというよりも他の音が大きく聞こえることがあり、その音に邪魔されてしまうことが増えてしまうためだ。

補聴器は、静かなところほど改善させやすく、騒がしい環境ほど、効果が薄くなる。効果が薄いというよりも他の音が大きく聞こえることがあり、その音に邪魔されてしまうことが増えてしまうためだ。しかし、聞こえやすくなることで、よくなる部分もある。

補聴器は残念ながら耳を治せるものではありません。私自身も補聴器を装用していますが、完全に治るというところまでは、行っていません。

しかし、装用することで、補聴器なしの状態より、グッと聞きやすくなり、仕事や日常生活に関して、しやすくなっています。

それが補聴器です。

補聴器を選ぶ要素と選び方(ポイント)

補聴器を選ぶ要素は、

  • 補聴器の形状
  • 補聴器の性能

のたった二つしかありません。

補えるものを選ぶ

はじめに意識しておきたいのは、必ずご自身の聴力を補える機器を選ぶことです。

少し見辛くて申し訳ないのだが、それぞれの形状別に予め、どのくらいの聴力が補えるのか。それが決められている。自分の聴力に合うものを選ぶ事が大切だ。

少し見辛くて申し訳ないのだが、それぞれの形状別に予め、どのくらいの聴力が補えるのか。それが決められている。自分の聴力に合うものを選ぶ事が大切だ。

補聴器メーカーソノヴァジャパン(株)より引用

補聴器は、形状により、どのくらいの聴力の方を補えるのか。予め決まっています

赤い枠内のものが使える補聴器になる。それ以外は、音が大きいタイプになるので、選択肢から外した。

赤い枠内のものが使える補聴器になる。それ以外は、もっと聴力が低下した方が使用するタイプになるので、選択外に。

軽度・中等度難聴の方の場合は、この枠内の補聴器が自分の耳を補える機器になります。

耳あな形の場合は、この中から選べば補える補聴器を選べる。

耳あな形の場合は、この中から選べば補える補聴器を選べる。

耳かけ形の場合は、こちらになり

耳かけ形補聴器の場合は、この中から選んでもらえれば大丈夫だ。

耳かけ形補聴器の場合は、この中から選んでもらえれば大丈夫だ。

耳あな形の場合は、こちらになります。

自分の耳を補えるものを選ぶことは、聞こえにくさを改善させるための第一歩になります。そして、軽度・中等度難聴の場合は、補えない補聴器は、ほとんどなく、大半のものが補える補聴器になります。

自分に合う形を選ぶ

補えるものがわかったら、さらに絞っていきます。補聴器の形状は、扱いやすさ、使いやすさに影響します。

形には、主に耳かけ形と耳あな形があります。

それぞれの特徴は、この通りです。

耳あな形補聴器の特徴

耳あな形の特徴は、このようになります。

聞こえの改善のイメージは、このようになります。耳あな形は、耳かけに比べ、全体的に改善できる印象があります。

実際に販売している身としては、

  • しっかり耳に固定できるものが良い
  • 電話をよくするので、電話がしやすいものが良い
  • マスクやメガネを使う事が多いため、邪魔にならないものが良い

という方に好まれています。

耳あな形補聴器は、耳の型を採取し、その方の耳に合わせて作る補聴器です。そのため、耳にしっかり固定でき、スポーツや運動する方に最適です。

また、音を拾う位置は、耳そのものと同じですので、今までと同じような感覚で電話ができます

耳にかける補聴器は、音を拾う位置が上に来るため、電話をする際は、耳に当てているスピーカー部分を上にずらす必要があります。耳あな形は、それがありません。

そして、耳の中に収まっている場合は、メガネやマスクの邪魔になりません

そのような部分が気になる方は、耳あな形補聴器にすると、気にせず、快適に聞こえの改善ができます。

ただし、欠点もあります。

それは、耳の中をしっかり塞ぐため、

  • 耳がふさがった感覚
  • 自分の声が大きく聞こえる
  • 食事の際の噛む音が大きく聞こえる

ということが起こります。これは、耳を塞ぐと起こることなのですが、耳あな形補聴器の場合は、性質上、それが起こりやすい状態です。

ですので、仮にこちらが良いなと感じた場合は、実際に試して見て、欠点となる部分が使用できる範囲内かどうか、確認しましょう。そして、仮にデメリットがきつい場合は、他の補聴器にするという考えも持っておきましょう

そうすれば、仮に耳あな形が厳しかった場合でも、他の補聴器を使うことで、聞きにくさの改善を行うことができます。

耳かけ形補聴器の特徴

耳かけ形補聴器の特徴は、このようになります。

聞こえの効果としては、このようなイメージです。耳かけ形補聴器は、耳の上にかけて使用するタイプなせいか、耳あな形より、少し距離が離れても、わかりやすい、聞きやすい傾向があります。

実際に販売している身としては

  • 扱いやすい補聴器が良い
  • 自分なりに色々と操作しながら補聴器を使いたい

という方に好まれています。

耳かけ形補聴器の特徴の一つとして形が大きいため、扱いやすさがあります。

補聴器には、いくつか自分で操作できる部分がある。自分なりに場面に応じて音を変える事もできる。

そして、耳かけ形は、大きい分、ボリュームの操作やスイッチの操作がしやすくなっています

耳あな形の中には、これらの操作ができないもの(しにくいもの)もありますのでご自身で色々と操作したい方は、こちらがオススメです。自分なりに操作ができると、場所場所に応じたに改善ができるようになるため、便利になります。

耳かけ形補聴器は、耳の上に補聴器があるため、その部分に重なるものは、邪魔になりやすい。

耳かけ形補聴器は、耳の上に補聴器があるため、その部分に重なるものは、邪魔になりやすい。

欠点は、物の邪魔になりやすい事があります。例えば、メガネやマスクをよく使用する方だと、耳の上がブッキングするため、少し邪魔に感じやすい傾向があります。

それ以外には、欠点らしい欠点はありません。仕様としては、耳の上に補聴器を載せるため、髪がマイクに当たると、ザッザッとした音が入りますが、慣れてしまう方が大半です。

耳かけ形にも色々とあり、このような小さいタイプもある。種類が多いというのも利点の一つ

耳かけ形にも色々とあり、このような小さいタイプもある。種類が多いというのも利点の一つ。

形状に関しても、このような小さいタイプもあり、聞こえを補う上で必要な機能も全て搭載されています。基本的にどのような方でも使えるように作られているため、スタンダード的な立ち位置にあるのが、耳かけ形補聴器の特徴です。

自分が望む性能を選ぶ

次は、性能になります。補聴器の性能は、聞こえの改善の底上げに影響します。

はじめに結論から記載しますと、基本的な聞こえは、どの性能のものでもさほど変わりません

どの性能の補聴器も

  • 先ほど記載した【ちゃんと補える補聴器を選ぶこと】
  • この後に記載する【聴力から改善できる聞こえまでちゃんと改善させること】

の2つを行えば、聞こえを補えるようになっています。

こちらが、2018年3月22日、現在の金額表。下から上までの金額の差は、結構あるが、基本的な聞こえを補う部分は、どの補聴器でも改善できるようにしている。

こちらが、2018年3月22日、現在の金額表。下から上までの金額の差は、結構あるが、基本的な聞こえを補う部分は、どの補聴器でも改善できるようにしている。機能は主に、①、②、③と分かれる。

では、どこでそんなに性能(金額)が異なるかと言いますと、補聴器で聞こえを改善させた後に起こりやすい問題を改善しやすいものほど、金額が上がりやすくなります

補聴器で聞こえを改善させると、様々な音が聞こえるようになってきます。今まで聞きにくかった声、音声も聞きやすくなりますし、それ以外の周囲の音、細かな音も聞こえるようになります

聞きにくさが低下するというのは、言葉だけが聞きにくくなっているのではなく、音そのものが全体的に聞きにくくなっているためです。

すると、一部の環境では、周囲が騒がしすぎて周りの音の方が大きく聞こえてしまい、聞きたい音、音声がかき消されてしまったり、一部の物音が気になってしまう。ということが起こります。

そのため、補聴器は、基本的な聞こえを改善する機能に加え、気になりやすい音、もしくは、抑えても問題なさそうな音を抑えて快適性を高めたり、騒がしい中で聞きにくくなってしまう部分をなるべく邪魔されないようにしたりする機能をつけました。

それが②と③の機能です。ここの機能が良くなると、聞こえを改善したとしても、騒がしくなりにくく、補聴器を快適に使いやすかったり、騒がしいところでも、なるべく聞きにくくならないように支援してくれます。

チャンネルは、補聴器を調整する上で、どれだけ縦軸で細かくできるか。を表す、20chだと20等分、8chだと等分。この数が細かいと細かいだけ、足りない部分を補う、大きい部分だけを抑える。という事がしやすくなる。

チャンネルは、補聴器を調整する上で、どれだけ縦軸で細かくできるか。を表す、20chだと20等分、8chだと等分。この数が細かいと細かいだけ、足りない部分を補う、大きい部分だけを抑える。という事がしやすくなる。

基本となる①の機能をお伝えしますと、これは、補聴器を耳に合わせる過程で必要となるもので、この数が多いと、微調整というちょっとした調整がしやすくなります。

調整して確認できるところは、多くても8箇所(250Hz、500Hz、750Hz、1000Hz、1500Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hzの計8箇所)しかない。そのため、多ければ多いほど良いように感じるが、個人的には、12チャンネルほどあれば、多くのケースで対応できる事が多い。

調整して確認できるところは、多くても8箇所(250Hz、500Hz、750Hz、1000Hz、1500Hz、2000Hz、3000Hz、4000Hzの計8箇所)しかない。そのため、多ければ多いほど良いように感じるが、個人的には、12チャンネルほどあれば、多くのケースで対応できる事が多い。

ただ、実際に改善している身からすると、12chほどあれば、多くの聴力で改善、調整ができますので、①だけに限れば、それ以上の性能は、金額が上がることによるメリットはあまりありません。それ以上の性能のものは、②と③の機能の違いの方が大きくなります。

性能選択の考えとしましては、一つの考え方ではありますが、このようになります。上のものほど、基本的な改善に+して、抑制機能が強くなりますので、気になりやすい音を抑制しつつ、聞こえの改善ができます。

補聴器は、金額が金額なため、性能を重視するか、金銭的な部分を重視するか。ご予算と相談しつつ、実際に補聴器を試聴をして、実際にどうなのかを確認しながら行なっていくと良い選択ができるようになります。

聞こえの8割を決める補聴器の調整

補聴器で何が一番大切かと言われれば、間違いなく補聴器の調整になります。ここでの改善値が聞こえの8割を占めていると言っても過言ではありません。

ちゃんと改善すべきところまで改善した30万代の補聴器とそのような事を意識せず行なった100万代の補聴器では、30万代の補聴器の方が聞こえを改善できます。

補聴器を調整するうえで重要になるのは、意外かもしれませんが調整ではなく、現状を把握する事です。

具体的には、

  • 自分の聴力から改善目標値を知る
  • 自分の状況を把握する方法を理解する
  • それぞれの部分と比較して、最良の値をだす

の3つになります。

自分の聴力から改善目標値を知る

補聴器には、聴力ごとにある程度「ここまで聞こえていると良い」という基準があります。それが改善目標値です。

軽度〜中等度難聴の場合は、このくらいまで改善できると良い。500Hz〜3000Hzは、35dB、250Hz、4000Hzは、40dBになる。

赤い▲が補聴器での改善を目指す部分。△は、補聴器なしの状態。軽度〜中等度難聴の場合は、このくらいまで改善できると良い。500Hz〜3000Hzは、35dB、250Hz、4000Hzは、40dBになる。

軽度・中等度難聴の場合は、このくらいになります。

仮に聞こえている部分があれば、その部分は、聞こえているままにし、下がっている部分だけを補えば良い。比較対象となるものを作るのは、物事を判断する上では、非常に重要な内容になる。

仮に聞こえている部分があれば、その部分は、聞こえているままにし、下がっている部分だけを補えば良い。良い判断基準を持つことは、物事を判断する上では、非常に重要な内容となる。

聴力といっても様々な形があるかと思いますが、目標の数値より、聴力の方が上回っている場合は、現状より聞きにくくならないようにし、目標値より、下に現状の聞こえがある場合は、目標値までよくしていきます。

これが補聴器における改善目標です。

自分の状況を把握する方法を理解する

次は、自分の状況を把握する方法です。

補聴器を装用しながら測定するものに音場閾値測定(おんじょういきち測定)というものがあります。これは、各周波数ごとに補聴器を装用してどのくらい聞こえているのかを把握できる測定です。

聴力検査と同じような部屋で行うことが多く、

スピーカーから音を出し

聞こえたらボタンをおす。というものです。まさに聴力検査の補聴器版と言えばわかりやすいかもしれません。

軽度〜中等度難聴の場合は、このくらいまで改善できると良い。500Hz〜3000Hzは、35dB、250Hz、4000Hzは、40dBになる。

先ほど出した目標値は、この測定の改善目標値です。補聴器の効果を見る測定には、いくつかあるのですが、こちらが簡単で、かつ状況がわかりやすいため、私は、主にこちらで状況確認しています。

それぞれの部分と比較して最良値をだす

ここまできたら

  • 自分の改善目標値
  • 自分の今、聞こえている数値(測定値)
  • 聞こえている数値の体感

を比較していきます。

赤い▲補聴器で改善を目指す部分。黒い▲は、補聴器で今現在、聞こえている部分。△は、補聴器なし。赤と黒を比較すると、今現在、どのくらい聞こえているのかを把握する事ができる。体感的にもう少し大きくしても良さそうなら、目標まで改善できると、より聞こえが改善できる。

赤い▲は補聴器で改善を目指す部分。黒い▲は、補聴器で今現在、聞こえている部分。△は、補聴器なし。赤と黒を比較すると、今現在、どのくらい聞こえているのかを把握する事ができる。体感的にもう少し大きくしても良さそうなら、目標まで改善できると、より聞こえが改善できる。

例えば、補聴器を装用し、耳の状況を調べてみたら上記のような結果だったとしましょう。改善目標値からすると、今の聞こえは、少し低い部分がいくつかあります。そして、音の体感としては、もう少しあげても良さそうだ。という感覚があれば、足りないところをより大きくし、より聞きやすくしても良いですね。

個人的に調整をしていて感じることは、500Hz〜2000Hzあたりを改善させると、音声の聞きやすさは上がる傾向がある。上げるのが厳しい場合は、これらの部分だけでも優先して改善してみよう。すると、できる限りの改善は、しやすくなるはずだ。

個人的に調整をしていて感じることは、500Hz〜2000Hzあたりを改善させると、音声の聞きやすさは上がる傾向がある。上げるのが厳しい場合は、これらの部分だけでも優先して改善してみよう。すると、できる限りの改善は、しやすくなるはずだ。

さらに欲を言えば、音声の改善に関する部分は、あくまでも実際に改善している身から感じる事ですが、これらの部分を改善すると、よくなる傾向があります。ですので、この部分だけでも、目標値まで改善できると、聞きにくさに関しても改善しやすくなってきます。

このように

  • 自分の改善目標値
  • 自分が今、聞こえている数値
  • 聞こえている数値の体感

これらを比較しながら調整していくと、自分の状態を把握しながら、改善できるため、良い状態にしやすくなります。

補聴器の調整は、どう調整するかが重要なのではなく、どう自分の状況を把握するかの方が重要です。特に補聴器をつける方は、感音性難聴で、かつ、感音性難聴の方に補聴器を装用しても耳が治るレベルまで改善することはできません

これは、補聴器を実際に耳につけてみればわかりますが、聞こえやすくなっている感覚こそ感じるものの、どこまで聞こえているのか。この状態の聞こえで良いのか。というのは、感覚だけではわかりません

そのため、測定を通じて自分の状況を把握しつつ、どこまで改善すれば良いのかを知り、ちゃんと効果が出るところまで改善していくことが重要です。そのポイントが現状を把握する事になります。

このようにできると、自ずと良い状態まで改善させることができ、聞きにくさを最大限、減らすことができます。

なお、補聴器の調整に関して詳しく知りたい方は、しっかり改善させるための補聴器調整の基本と2つの効果確認法をどうぞ。

さらなる聞こえの改善のために

基本的な内容は、上記の通りですが、さらなる聞こえの改善のために、両耳装用して、より聞きにくさを無くしていきます。

補聴器は、両耳装用

両耳とも聴力が低下している場合は、両耳に補聴器を装用し、なるべく聞きにくさが出ないように改善していきます。

補聴器メーカーソノヴァジャパン(株)より引用

両耳と片耳の違いは、このようになります。まとめますと、周囲が騒がしいところほど、両耳で聞く方が聞きにくさの改善は、まだしやすくなります

そして、これは、補聴器を使っている私自身が感じることですが、たとえ静かなところでも両耳で聞こえている方がより音声に関しては、理解しやすい(しっかり聞こえやすい)感覚はあります。

しかし、両耳装用は、厳密には、両耳に補聴器をつければ良いという訳ではなく、両耳とも同じような聞こえにする事で、先ほどのような効果を得られます。その点に注意が必要です。

左右のバランスの整え方

左右の聞こえのバランスの整え方ですが、確認方法として

  • 自分の耳に補聴器をつけてみて、左右のバランスを確認する
  • 音場閾値測定を行い、左右のバランスを確認する

の2つがあります。

自分の耳に補聴器をつけてみて、左右のバランスを確認する

単純な方法ですが、両方に補聴器をつけ、自分で確認します。左側の方が聞こえやすい、右側の方が聞こえやすいなどなく、両耳とも同じような音量で聞こえればOKです。

左右とも同じケースでは、左右の補聴器を個別に調整しない限りは、ズレることは、少ない。ただ、体感でも良いので、違いがないかは、確認しておこう。

左右とも同じケースでは、左右の補聴器を個別に調整しない限りは、ズレることは、少ない。ただ、体感でも良いので、違いがないかは、確認しておこう。そして、違いがあれば、伝えることも重要だ。

両耳ともほとんど同じような聴力の方は、この方法でも結構わかったりします。

音場閾値測定を行い、左右のバランスを確認する

こちらは、上記に出た音場閾値測定を左だけ補聴器をつけた状態、右だけ補聴器をつけた状態、それぞれ測定し、左右のバランスを確認するものです。

音場閾値測定を左だけ、右だけで行うと、それぞれの補聴器のバランスを見る事ができる。完全に一致させることは難しいが、それなりにバランを整えられるので、このように確認すると良くしやすい。自信がない方は、確認してもらうのも良い。

音場閾値測定を左だけ、右だけで行うと、それぞれの補聴器のバランスを見る事ができる。完全に一致させることは難しいが、それなりにバランを整えられるので、このように確認すると良くしやすい。自信がない方は、確認してもらうのも良い。

その数値が隣同士、もしくは、1メモリ分(1メモリ5dB感覚です)くらいの差しかなければ良好です。そして、自分の耳の感覚も、左だけ聞こえやすい、右だけ大きい、ということがなければなお良しです。

自分の感覚に自信がない方や少し左右の聴力に差がある方は、こちらで確認するとバランスを整えやすくなります。

バランスよく聞こえるようにすると、さらに聞こえを改善できます。

実際の改善症例

基本的な内容は、全て記載させていただきましたが、それだけでは、なかなかわかりにくいところもあるかと思います。

そのため、実際にお店に来てくださった方で、改善した例に関してご紹介します。

  • どのように改善したのか、その考え方、ポイント
  • どのような形状を選んだのか
  • 改善してみて感じたお客様の評価

など別リンクに載せていきますので、参考になりそうなものがあれば参考にしてみてください。

初めて補聴器の相談をした方

こちらは、お越しいただいた際、初めて補聴器のご相談をした方になります。

生まれつき感音性難聴の方

聞こえに関しては、大学生の頃から聞きにくさを感じていたようですが、社会人になり、聞きにくさを感じやすくなって、ご相談に来られた方です。

聞こえが左右で少々異なりますので、補聴器でバランスを取りながら改善していきました。

改善した詳細に関しては、両耳とも軽・中等度難聴の方を補聴器で改善した事例をご覧ください。

原因不明の感音性難聴の方

30代の頃から聞きにくさを感じるようになり、耳鼻科を訪ねるものの原因は、よくわからず。かつ、治療方法もない状況でした。そのため、補聴器で改善していくことになった方です。

聴力に関しては、低い音は聞こえやすいのですが、高い音が聞こえにくく、音は聞こえるけれども言葉がはっきりしにくい。という症状が特に出やすくなる傾向があります。そのため、下がってしまった部分を中心に補聴器で補っていきました

改善した詳細に関しては、【職場での会話がスムーズに】高い音が聞こえにくい感音性難聴の方、補聴器で改善をご覧ください。

他店で購入され、より良い改善を求められた方

こちらは、他のお店で補聴器を購入したけれど、あまり改善できず、より改善を求めて当店にお越しいただいたケースです。

高い音が聞きにくい感音性難聴の方

25才の頃、聞きにくさを感じるようになり、耳鼻科にお伺いしたようですが、残念ながら治ることはありませんでした。その後、ご自身で補聴器販売店に相談するものの、あまりうまく行かず、こちらへ来店になりました。

元々、片側だけしか使用しておらず。騒がしくなったり、聞こえない耳側から話されるとわかりにくくなることから、両耳に補聴器を装用し、バランスよく改善するようにしました。

改善した詳細に関しては、原因不明の感音性難聴で軽・中等度難聴の方、補聴器で改善をご覧ください。

両耳とも中等度難聴の方

大学生の頃あたりから、聞きにくさを感じており、他店で補聴器を購入。補聴器に関しては、それなりに聞こえているものの、なかなか状況を伝えるのが苦手で、もう少し改善できないか。そのようなことをお考えでした。

当店で相談した際ですが、使用されている補聴器の状態は、良い状況でしたので、それをお伝えした上、それと同等の聞こえになるようにした事と今までの補聴器で感じていた改善点をまとめ、改善できるところは、改善していきました。

改善した詳細に関しては、【こもった感覚が軽減し快適に】生まれつき中等度難聴の方、補聴器で改善をご覧ください。

なお、その他の改善症例に関して知りたい方は、 両耳とも難聴の方の改善症例集をご覧ください。

Q&A

こちらではよくある質問をまとめていきます。

メーカーごとの違いは、何がありますか?

補聴器には、いくつかメーカーがありますが、その違いには、音の質、補聴器の性能、補聴器の形などがあります。ただ、今現在は、どこも似たり寄ったりになりつつあります

それらの事から、補聴器での聞こえは聞こえの8割を決める調整で決まり、メーカーで決まることは、少なくなってきましたどのメーカーでも改善目標値まで改善させればそれなりに改善できます

「聞こえの8割を決める調整」で記載した通り、ちゃんと耳の状況を把握しながら調整してくれるところで相談するのが改善の近道です。

補聴器に関して相談するところはどのように探せば良いのでしょうか?

耳の状況によっては治るケースもありますので、初めは、耳鼻科さんで診てもらうことが重です。

耳鼻科さんで耳を見てもらった後は、場所によって異なります。耳鼻科さんで補聴器販売店を紹介されるケースもありますし、大きな大学病院などでは、補聴器外来をしており、そこで相談できたりもします。

ご自身で補聴器販売店を探されても良いですし、耳鼻科さんから紹介されても大丈夫です。どちらか好きな方を選びましょう。相談しやすいところがベストですね。

補聴器はどのくらい使えるのでしょうか?

結論から言えば、平均使用年数は、5〜6年になります。

まず、補聴器は、故障したら終わりという製品ではなく、修理して使い続けられる製品です。

その場合、では、どのくらい修理はできるのか。というところがカギになってくるのですが、その製品が販売中止になって5年間は、修理できるようにしていますので、大体、7年、8年くらいは使用できるようになっています。

実際のところは、2〜3年で買い替える人もいれば、長く使用する方、(6〜7年くらい)もいますので、それを平均化すると、5〜6年になります。

ですので、補聴器をお考えになる場合は、その点も意識しながら考えるといいですね。

購入後にすることはありますか?

購入後は、なるべくお店に定期メンテナンスに行っていただく事をお勧めします。定期メンテナンスとは、補聴器のお店に行き、補聴器の動作のチェックおよび、補聴器のクリーニングを行ってもらう事です。

補聴器は、耳に慣れてくると、生活必需品になります。使い続けていると聞きにくくなる要素がいくつかありますので、なるべく聞きにくくならないようにしていくのが大切です。

そうしますと、自ずと困ることも少なくなります。

感音性難聴を補聴器で改善させる内容のまとめ

さて、まとめて行きます。簡単にまとめますと

  • 形状:対応する聴力及び、使いやすさ、扱いやすさ
  • 性能:改善できるところの底上げ
  • 調整:補聴器での聞こえの大部分

それぞれ、このような部分に影響します。そして選ぶポイント、改善させるポイントは

  • 形状:聴力を補えるもの+自分なりに使いやすいもの
  • 性能:違いを理解し、購入できる範囲内のもの
  • 調整:補聴器装用時の状態を調べてもらい、自分なりの最良値を目指す

となります。

これらのことができれば、それなりに聞こえの改善ができるはずです。私自身は、生まれつき難聴者ですが、上記のようにして、聞こえの改善を自分の体に行いました。その大半の部分を記載しました。

正直なところ、調整に関しては、補聴器を販売する側の部分になりますので、記載すべきか少し悩みましたが、ここが聞こえの根幹になるため、載せてみました。この部分が一番重要です。

という事で、これらの部分をご覧になり、少しでも聞きにくさを改善させられ、より良い暮らし、生活ができるようになったのであれば、こちらとしては、何よりです。