2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

医師+オージオロジストが協力開発した補聴器アプリu sound

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少々前ですが、このような内容を見つけました。

リンク:聴覚障がいをサポート!一人ひとりの聴力に合った音声を提供するアプリ「uSound」に注目

こちらは、スマートフォンを補聴器がわりにするアプリに関する記事です。スマートフォンを補聴器変わりにするアプリは、今までに色々あり、あまり目新しいものではないのですが、こちらで紹介されているアプリは、医師とオージオロジスト(海外の補聴器専門家がオージオロジストです)が協力し、製作したアプリのようです。何ともすごいですね。

リンク:u sound

そして驚く事に医療機器としても認定されているようです。では、このアプリは、どのようなものなのでしょうか。こちらでも紹介します。

スマートフォンをアプリにu sound

アプリ名は、u sound。こちらは、冒頭の通り、スマートフォンを補聴器にできるアプリになります。Android、iphoneどちらでも使用できます。海外ですとAndroidのみ対応しているケースがありますが、今では、両方とも開発しているケースが増えてきました。

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u soundoより引用

スマートフォンで音楽を聞くような感覚で、スマートフォンから入ってくる音を聞きます。Bluetoothで通信するイヤホンでも、一般的なイヤホンでも、どちらでも使用できるようです。

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u soundoより引用

こちらは、聴覚モード、音楽モードなどあるようで、普段使用するものが聴覚モード、音楽を聞く際、この補聴器アプリを起動させたまま音を聞くのが音楽モードのようです。

耳にあわせる方法は、このアプリで聴力を調べ、その後、その聴力にあわせた調整で音が聞こえるようになるようです。

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u soundoより引用

良い仕組みですね。この手のものは、どのように聴力を調べるかで異なる値が出てしまいます。イヤホンが異なる事でも、ディバイスが異なる事でも結果は変化する事が考えられますので、使用するイヤホン、ディバイスで調べるやり方は、上手に作られています。という事は、ディバイス(スマートフォン)やイヤホンが変わったらまたやり直した方が良いかもしれません。

金額に関しては定額制で、

  • 1年使用で30ドル
  • 5年使用で105ドル
  • 3年使用で75ドル

と様々な料金プランがあります。補聴器アプリの中には無料のものもありますが、u soundは、有料で使用するタイプのアプリになります。

補聴器アプリの特長

おさらいとして、補聴器アプリに関する特長についてまとめていきます。こちらは、このu soundアプリに限らず、補聴器アプリ全般に関する内容です。

補聴器アプリの利点

補聴器アプリに関する利点については

  • すぐに使える
  • 金額が安くなる
  • まとめて改善できる
  • コードを不要にできる

があります。

すぐに使える

今現在の補聴器については、医師に相談したのち、補聴器を求めます。そして何度か相談を繰り返したのち、補聴器を購入するのが一般的なケースです。しかし、アプリであれば、その場でダウンロードするだけで使用できます。

これは、通信販売されている集音器にも共通する事ですが、スピードに関しては、どうしても補聴器は遅くなりがちです。より細かく丁寧な対応をする分、スピードを犠牲にしているとも言えます。使用する方からすれば、スピードは、早い方が便利になりますので、この点は、利点となります。

金額が安くなる

スマートフォン単体にお金がかかっていますので、微妙な感覚はありますが、アプリそのものに関しては、安くなります。上記のアプリに関しても1年で30ドルです。一月約300円くらいになります。

基本的には、データだけのやり取りになりますので、これだけ安くする事ができるようになります。

まとめて改善できる

大きな変化の一つがまとめて改善できる事です。スマートフォンは、電話もできますし、インターネットに繋いで動画やストリーミングサービスを利用する事もできます。さらに、好きな音楽を聞いたって良いですし、ビデオ通信を行うのも良いでしょう。

スマートフォンそのものにアプリを組み込む事ができれば、これらの音声を聞く際に補聴器の調整を反映したうえで聞くこともできるでしょう。※u soundは、全てできるかは不明です。

コードを不要にできる

ポケット形補聴器でコードが邪魔に感じるという方はいらっしゃいます。補聴器アプリであれば、Bluetooth入りイヤホンを使用する事でも活用できますので、コードが邪魔に感じる事はありません。このような変化も嬉しい限りです。

補聴器アプリの欠点

補聴器アプリに関する欠点については

  • 装用後の確認ができない
  • トラブルは全て自分で改善させる
  • マイクの置き場所を考える必要あり
  • マイクが一つしかないので、方向感が得にくい

があります。一つ一つ、記載していきます。

装用後の確認ができない

補聴器は装用後、補聴器から音が出て、しっかりその人の耳を補えているのかの確認をするのですが、アプリですと、その確認ができません。ある程度設備が必要になりますので、個人で購入するのも厳しくなります。

補聴器をつけた後、どのくらい聞こえるようになったのか、しっかりと聞こえるようになる位置まで聞こえているのか、そのような確認ができなくなるのが、欠点です。

トラブルは全て自分で改善させる

補聴器であれば、補聴器販売店で相談するという選択肢がありますが、アプリを購入した場合、基本的に自分自身で全てを改善させる必要があります。音が出なくなった、音が小さくなった、うまくアプリが起動しない、操作できない、これらのものは、全て自分で改善しなければなりません。

アプリで困るのが、OSやアプリそのものをアップデートした際に何らかの不具合が出たり、ダウンロードしたものとの相性が悪くしっかり動作しなくなる事です。そのような場合も自分で対応する必要があります。

サポートセンターはあるとは思いますが、基本的には自分で解決させていく事が必要です。

マイクの置き場所を考える必要あり

スマートフォンを補聴器がわりにするという事は、スマートフォンのマイクを音が聞こえる位置に出しておく事が必要です。鞄の中、服の中、ズボンのポケットの中に入れてしまうと、音が聞きにくくなります。これは、ポケット形補聴器の欠点にもなります。

スマートフォンのマイクは常に音が聞こえる位置に出しておく事を考えなければなりません。これをしないと音声は聞きにくいままになります。

方向感が得られにくい

こちらは、どのように音を聞くかにより異なりますが、仮にスマートフォンについているマイクのみ活用する場合、マイクが一つしかありませんので、音の方向感を得る事ができません。音の方向感は、二つの耳(マイク)で、二つの異なる方向から音を聞く(音を受ける)ことによってできますので、マイク一つでは、方向感を得る事はできません。

音は聞こえるようになっても音の方向感が得られないと、落とし物をした際に、どこにいったか非常にわかりにくくなったり、車のバックのピーッピーッピーッとした音がどこから聞こえてきているのかがわからず、身の危険を感じる事もあります。

音の方向感を得られにくいのも欠点です。

補聴器 アプリの特長

基本的には

  • ポケット形補聴器の特長
  • スマートフォンアプリの特長

を組み合わせた特長を持っています。それが補聴器アプリの特長です。私の印象としては、ある程度スマートフォンアプリ、補聴器に関して詳しい人が使用するものだと思っています。

u soundアプリの感想

この手のものは、増えてきましたが、驚いたのは、医師やオージオロジストが参加して、開発をした事です。開発者のやる気が見えます。ですので、料金も無料ではなく、有料にしているのでしょう。

そして、医療機器にも認められているという事にもびっくりです。海外では、このような動きが徐々に広まっているのですね。勉強になります。

仮にスマートフォンが補聴器の変わりを担うようになったら、気軽に試せるようになりますし、音楽も動画も電話も全て耳にあわせた上で聞くことができるようになります。聞こえにくい方にとっては、非常に良いように私は思います。

しかし、その一方、どのように音の調整をすべきか、どこまで自動で調整すべきか、音の調節の部分が問題になってきます。この部分をどのように解決するかで、今後の伸びが決まってくると考えられます。

技術が発達し、少しでも多くの方が救われるのは非常に良い事です。今後、どのように展開していくのかは、非常に楽しみです。

ご興味があれば本家のサイトもご覧になってはいかがでしょうか

リンク:u sound

 

こちらの内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:時代の変化、iPhoneを補聴器に変えるアプリが登場

リンク:補聴器アプリが変える補聴器市場

リンク:聴力を測定するアプリMimi ヒアリングテストの登場

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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