2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

音声認識技術から見る難聴者市場と難聴者支援市場


音声認識技術のアプリについて考えている際、ある事を思いつきました。それは、難聴者、あるいは、聴覚障害者にかかわる市場には、本人に対する市場と本人を支援する側の市場がある事です。音声認識アプリは、本人を支援する側の市場であり、日々、ブログで取り上げる補聴器に関しては、本人に対する市場です。

今まで出てきた商品、あるいは、アプリもよく考えてみますと、難聴者の市場、そして難聴者を支援する市場と分かれている事に気がつきました。こちらでは、私自身の思考をまとめるために、思った事を載せていきます。

難聴者の市場と支援市場

耳に関する市場には、大きく分けて

  • 難聴者本人に向けた商品
  • 難聴者を支援する立場の人に向けた商品

この二つに分けられます。文だけでは、わかりづらいので、図にしますとこのようになります。

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難聴者本人に向けた商品は、補聴器、人工内耳など、難聴の方が使用する製品です。これ以外には、自立コムさんが販売している補聴グッズ、例えば電話の音声を大きくする道具や音ではなく振動で目を覚ます目覚ましなどが当てはまります。これらは、まさに難聴者本人に向けられた商品となります。

一方、支援側の商品は、音声認識アプリやコミューンといったものがあります。コミューンは、恐らくご存知の方も多いと思うのですが、スピーカーでお話しする方の音声を大きくし、聞こえにくい方に対し聞きやすい音で伝える商品です。マイクとスピーカーで分かれており、マイクに入力した音声をスピーカーで大きくして聞こえるようにします。一般的なスピーカーより、難聴の方が聞きやすいように調整したスピーカーのようで、主に、病院や福祉機関などで活用されているようです。まさに、難聴者を支援する、あるいは、難聴者を対応する側の商品です。

支援側の商品は、難聴の方も使用できる商品ですが、難聴の方が使用するより、支援する側の立場の人が活用する方が、効果は発揮します。そのような点から、支援する商品という風に私自身は考えています。

そして、二つの市場で活用されているものもあります。それが、手話通訳です。使用する人を考えれば手話を活用している本人の市場と見なせるのですが、最近は、遠隔手話通訳サービスも出てきており、企業も導入しているところもあるようです。このような状況から考えられるのは、どちらにも当てはまるという事ですね。

さらに進めていきますと、実は、どの市場にいるのかイマイチわからなかったのが、

  • FM
  • Roger
  • Tループ

の三つです。これらは、補聴器に追加して聞こえを拡張させる機器のようなもので、こちらを活用するには、補聴器装用者に専用の製品、あるいは、専用のプログラムが必要となります。そして、お話しいただく方の協力も必要となります。

これらの物は、内容を整理すると、一見、難聴者市場になるように思いますが、難聴者の方々が進んで行うには、お願いするハードルがあり、では、支援側に関する製品かといえば、補聴器を装用している方にも知識、あるいは、専用の商品が必要なので、こちらでもありません。どちらにも当てはまらないのが、この三点です。

市場の整理

さて、整理する意味で、製品別に書きますと

  • 難聴者向けの製品
  • 難聴者を支援する側の製品
  • 両者が活用できる製品
  • 両者に知識、協力が必要となる製品

の計4つが存在している事がわかります。難聴者向けの製品とは、難聴の方、一人で完結する製品です。難聴者を支援する側の製品も、この方々のみで、完結する製品です。さらに、両者が活用できる製品は、両者とも、個々に完結する製品となります。

一方、上記に記載しました通り、両者の協力を得て初めて完結する製品もあります。

こちらは、あくまでも製品ごとに分析した内容です。物を販売する側、あるいは、製品を出す側の考えですね。市場で考えると、難聴者に向けた商品or支援側に向けた商品かに分かれます。

市場を分けると見える事

市場を分けてみると意外と多くの事が見えてきます。それは

  • 補聴器会社は、補聴器のみしかやっていない
  • 支援市場は、参入しているところが少ない
  •  今後、伸びてくるのは、支援市場?

こんなところでしょうか。以下、自分の考えについて記載してみます。

補聴器会社は、補聴器のみしかやっていない

市場と製品別に考えてみますと、補聴器会社は、補聴器のみしかやっていない事がわかります。この点が、音声認識アプリが進出してきた要因の一つでは?と思う事があります。言い方を変えますと、市場があるのに、それに気付けなかったという事ですね。やってみないと市場があるかはわからないので、この点は仕方がありません。

これは結果論となりますが、事実から見ると、このような点も見えてきます。

支援市場は、参入しているところが少ない

今まで自分が調べてきたものを分類してみましたが、意外に少ないものなんですね。これは、意外でした。

今後、伸びてくるのは、支援市場?

今現在、ITを活用した技術がどんどん出てきています。音声認識アプリは、その代表格ですね。今後は、補聴器もIOTが進んでくると考えられますが、それ以外に、支援市場で何かが起こるかもしれません。この部分は、想像できている部分ではありませんので、何とも言えないのですが、可能性があるのでしたら、こちらの市場のような気がします。

また、個人的には高齢化社会になるにつれ、高齢化した本人に使用するものが多くなる反面、その方々を対応する人のための製品も、より一層需要が増えてくるのではないかとも思っています。言い方を変えれば、BtoCではなく、BtoBの部分に関しても需要は増えてくるのではないか、そんな風にも思います。耳の部分に関しては、この点が明らかに少ない傾向があるからですね。

多くの方は、一般的なコンシューマに目を向けますが、個人的には、その方々を対応する方々にもニーズが出てきているのではないかと思います。

どう活かすかは自分次第

さて、自分自身の考えに関して載せてみましたが、こちらをどのように活かすかは、ご自身次第です。ご自身で一旦考えてみるのも良いですし、調べてみるのも良いでしょう。

もしかしたら考える事で、何か良いアイデアのようなものを思いつくかもしれません。こちらの内容が何かに役立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:スマートフォン単体のみで音声認識を活用するのは、難しいと思う理由

リンク:損をしたくなかったらクイックエイドはAmazonで

リンク:発話障害を音声認識で改善させるTalkitt

リンク:なぜイヤホン業界が3Dスキャンで耳型採取できるシステムを開発したのか


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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