2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器を装用している人に必要なのも自己受容

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嫌われる勇気、こちらはアドラー心理学について書かれている本ですが、私自身、この本を何度も読んでいます。この本に書かれている事は、ある意味真理であり、本当にその通りだと思う事が多くあります。そして、読む度に思うのは、補聴器を装用している人に必要なのも自己受容であるという事です。先日は補聴器はまだ早い……という方に必要な自己受容という内容を書きましたが、自己受容に関しては、補聴器を装用している方も必要だと思っています。

私自身、生まれつきの難聴であり、補聴器を装用しています。その経験より、補聴器で耳は治らないという事も自分自身、重々承知しています。では、そのまま我慢しなければならないかといいますと、そのようには、思えません。そのため、こちらのブログでは、補聴器に限らず、聞こえにくい方に役立つと思われる様々な情報を載せるようにしてきました。

そこで今回も自己受容に関して感じる事を記載していきます。

自己受容が良い点は

私自身が自己受容を良いと感じるポイントは

  • 補聴器では耳は治らない
  • 工夫する事で改善できるものもある
  • 現状に+αする事ができる

この三点です。この三点は、自己受容を考えるうえで、非常に重要な意味を持ちます。そして、この中で最も重要な点は、現状に+αする事ができる点です。これは、+αをし続ける事ができるという事でもあります。

補聴器では耳は治らない

補聴器を装用されている方には、あえていう事ではありませんが、補聴器を装用する事で聞こえの改善はできるものの、治療ができるわけではありません。補聴器を装用する方は、感音性難聴という難聴である事が多く、音を受け取り、脳に音を送る器官が損傷する事で、音が聞きにくいほか、音声がわかりにくい、理解しにくいという事が起こります。

補聴器が担ってくれるのは、音を大きくする事です。こちらにより、聞きやすくなる事はあるものの、聴力が低下する前の状態に戻る、あるいは、一般の方が聞こえているような感覚になるわけではありません。

こちらで重要な点は、改善はできるけれども、耳は治らないという事です。

工夫する事で改善できるものもある

補聴器を装用すると聞こえやすくなる事がある反面、それでも聞きにくい事もあります。そのような場合、その聞こえにくい部分ごとに、補助する道具を活用したり、あるいは、全く別のやり方をする事で、一部現状より改善させる事ができます。

聞こえにくい部分ごとに補助する道具を活用する方法は、固定電話に音を大きくするブースターをつけ、より聞こえやすくしたり、あるいは、直接電話の音声を補聴器に送る方法などもあります(※スマートフォン、携帯電話などのBluetoothが搭載されている機器に限ります)。

また、目覚ましの音で目覚めにくいのでしたら、振動式の目覚ましを使用するなどの方法もあります。こちらは、全く別のやり方をして改善させる例の一つです。その他、音声で理解するのが難しい場合は、音声ではなく文字で理解する、あるいは、手話などの目を活用して理解するという方法もあります。

基本的には、

  • 音の聞き取りを補聴器以上に改善させる
  • 全く別の方法を取る

の二つの思考で、現状を良くする事もできます。

こちらで全てを改善させられる訳ではありませんが、状況により、さらに良くさせる事ができるケースもあります。

現状に+αをする事ができる

私自身が思う自己受容の良いところは、この点です。これは、現状に+αを足し続けるという事でもあります。

先日の内容を踏まえてお話ししますと、補聴器を装用する事で仮に60点になったとしましたら、補聴器でも改善が難しい、あるいは、補聴器以上に状況により改善する別の機器を活用する事で、68点になります。さらに別の場面で補聴器のみでは改善が難しいケースがあり、それを補える道具があったとしますと、それを活用する事で、72点と上げられます。そしてさらに別の機器を活用して……と、+αを続けられる事です。

個人的に最も大きいのは、この点です。補聴器だけで改善が難しいとすれば、どのようにしたらより良くなるのかを考える必要があります。そして、その行為を繰り返す事で、不自由を感じる部分は、徐々に少なくする事ができます。

私自身は、耳が治らないからこそ、このような思考をする方が、現状を改善できるのではないかと考えています。

先に進むには、諦める事も必要

様々なものを活用し、さらに聞こえを改善させる……この内容をすんなり受け入れられる方もいれば、そうでない方もいます。重要なのは、補聴器で改善できるところもあれば、難しい事もある事を受け入れる事だと、思っています。

嫌われる勇気という本の中には、自己受容に関して、肯定的な諦めという言葉を使っていました。この言葉は、私にとって非常にしっくり来ます。補聴器で全ての事が改善できるのでしたら、そこに集中する事で、改善できます。しかし、できない事をできると思い込み、そこに集中し続けても改善度は、あまり変わらないと考えています。

であれば補聴器での改善は、そこまでで”諦め”他の方法で、+αを増やしていく事が大切なのではないかと、私は思います。それをよく表現しているのが、肯定的な諦めです。

物事は諦めなければ、前に進む事はできません。諦めて別の道を探す事から、現状を良くするツールを見つける事に繋がります。

様々なもので改善を

私自身、自己受容という内容は、自分自身の状況をより良くするために、ぜひとも理解しておきたい内容だと感じました。それは、上記のように難聴というものの特徴、今現在は、様々な機器が出てきている事から、強くそう思います。そして何より、自分の環境をより良くしていくために必要な思考であるとも思っています。

アドラー心理学を呼んで強く感じるのは、自己受容こそが己を高める最大の思考だという事です。補聴器では耳が治らないからこそ、必要な思考ですね。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:人と接する事が苦手な方にお勧めする嫌われる勇気

リンク:遂に登場!?電話の音声をテキスト化してくれる字幕付き電話

リンク:音を振動やライトで教えてくれるアプリOtoSense

リンク:音声をリアルタイムで翻訳するCaptioning on Glass

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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