2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器はまだ早い……という方に必要な自己受容

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補聴器を装用する際、中には「補聴器はまだ早いのでは?」「補聴器は受け入れがたい……」「私は、まだ年寄りではない」このような言葉を伺う事があります。

私自身としては、その方が困っていないのであれば、良いのですが、実際には、困っており、さらに解決したいけれども今一度一歩を踏み出せずにいるのでしたら、ご本人のためには、ならないと考えています。

私から言えるのは、そのような方には「自己受容」が必要だと思っています。私自身がよく参考にするアドラー心理学に、現状を変えるヒントが隠されていました。

自己受容とは

このブログに度々出てくるのは、嫌われる勇気という本のアドラー心理学です。この心理学は、実に物事を捉えていると私自身は思っています。嫌われる勇気という本の中には、自己受容と自己肯定という内容があるのですが、まさにこの内容が必要ではないかと考えています。

その内容とは、こちらになります。

青年 自己肯定ではない、自己受容?

哲人 ええ、この両者には明確な違いがあります。自己肯定とは、できもしないのに「わたしはできる」「私は強い」と、自らに暗示をかけることです。これは優越コンプレックスにも結びつく発想であり、自らに嘘をつく生き方であるともいえます。

一方、自己受容とは、仮にできないのだとしたら、その「できない自分」をありのままに受け入れ、できるようになるべく、前に進んでいくことです。自らに嘘をつくものではありません。

もっとわかりやすく言えば、60点の自分に「今回はたまたま運が悪かっただけで、ほんとうの自分は100点なんだ」と言い聞かせるのが自己肯定です。それに対し、60点の自分をそのまま60点として受け入れた上で「100点に近づくにはどうしたらいいか」を考えるのが自己受容になります。

青年 仮に60点だったとしても、悲観する必要はないと?

哲人 もちろんです。欠点のない人間などいません。優越性の追求について説明するときにいいましたよね?人は誰しも「向上したいと思う状況」にいるのだと。

逆にいうとこれは、100点満点の人間などひとりもいない、ということです。そこは積極的に認めていきましょう。

嫌われる勇気 P227〜228より引用

自己肯定と自己受容の違いは、こちらでよくわかりますね。こちらに共通する内容で例えますと「自分は、まだまだ必要ではない」あるいは、「そんなものがなくても自分はやっていける」と考えるのが自己肯定です。

一方「今の現状をどう良くしていくか」を考えるのが、自己受容です。こちらのケースは、耳鼻咽喉科に行ったり、補聴器を検討している状態となります。まさに今の自分を少なからず認め、前に進んでいる様子が伺えます。

冒頭の方で、困っているわけではないのでしたら、私は構わないと記載しました。実際に困っていないのであれば補聴器を使う必要はありません。重要なのは、なぜ「補聴器は受け入れがたい……」「補聴器はまだ早いのでは?」「私は、まだ年寄りではない」とおっしゃっているかになります。

困っているわけではないという事で言っているのであれば、構いませんが、自己肯定で言っているのでしたら考え方を少し変化させた方が、楽になると、私は思っています。

聞こえにくい事は悪い事ではない

私自身、生まれつきの難聴ですが、聞こえにくい事は、困る事はあっても悪い事ではないと考えています。聞こえにくいとは、単に現象を表しているだけであり、それには、良いも悪いもありません。

仮に年齢を重ねることで聞こえにくくなったとしても、どんな人も年齢を重ねると耳だけに限らず、目や体力、運動能力は低下していくると言われています。個人差があるにしても、基本的に低下してくるものという事であれば、むしろ低下してくるのが当たり前のようにも感じます。

重要なのは、そのような状況を受け入れて、どのように現状を改善させるかだと思っています。

聞こえにくい状況の改善方法

補聴器を装用するというのは、耳を改善させるための一つのツールでしかありません。基本的に耳には、いくつか改善させる方法があります。

耳を改善させるやり方は、様々

耳を改善させるやり方は、様々

こちらは、改善方法をツリー状にして、まとめたものです。耳の改善には、大きくわけて、耳そのものを治療するやり方と治療ができないので、悪化した耳に補聴する機器を装用して改善させる方法があります。どの方法が良いかは、耳の状況によって異なります。

基本的なルートとしましては、

聞こえにくさを改善させるルート

聞こえにくさを改善させるルート

のようになります。初めに、耳鼻咽喉科にて耳が治療できるのか、そうでないのかを確認します。その後、治療ができれば治療を行い、残念ながらできないのであれば、耳を補聴するやり方で、改善を試みます。

「耳を補聴」の下には、補聴器と人工内耳と呼ばれるものが記載されています。人工内耳とは、補聴器を装用してもうまく効果が出にくい重度の聴力低下がある方に有効な補聴機器です。補聴器以外にもこのような機器があります。

補聴器は、あくまでも耳の改善させるための一つのツールでしかありません。自己受容に共通する事ですが「どのようにしたら今の現状が良くなるのか」を考える事が大切です。

耳が治療できるのでしたら、耳を治療する方が、最も聞こえにくさが改善されやすく、さらに金銭的にも優しくなります。しかし、治療できないものも中には存在します。そのような場合は、耳を補聴するやり方で改善させていきます。

もし、気になる事があれば、まずは、耳鼻咽喉科で耳が治療できるのか、そうでないのかを確認される事をお勧めします。その後、仮にできない場合は、耳を補聴するやり方で、補っていきます。

このようにすれば耳の聞こえにくさを改善できるでしょう。

自己を受け入れて改善する

改善させる方法に関しても記載致しましたが、最後は、自己を受け入れる事だと思います。アドラー心理学の自己受容は、どのような物事にも共通する事だと私は考えています。

自己受容し「どのようにしたら今の状況が改善できるか」これを考える事が最も大切であると私は考えています。

こちらの内容で少しでも背中を後押しできれば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:【重要】誰も言わない聴力低下すると起こる3つの症状

リンク:【どのくらい聞きにくい?】難聴レベル別聞きにくさのまとめ

リンク:補聴器を初めて装用した時の周囲の反応

リンク:補聴器を初めて装用する方に伝えたい装用後の世界

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

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