2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

Please Tagの未来は、どのようになっていくのか

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さて、連日Please Tagに関して記載しておりますが、私めPlease Tagの未来についても思う事がありました。Please Tagがどのような事をするものなのかがわかれば、未来は、どのように変わるのか、そして、未来では、どのような風に普及、あるいは、別のものに変わっているのかについても考える事ができます。

実際に実現するかどうかは別として、思う事について記載していきます。原点から考えるとこちらに関しては、想像しやすくなります。

Please Tagの原点

先日にも記載しましたが、Please Tagは、自分自身の事を伝える道具となります。言い換えれば、キクチさんは、自分自身を伝える道具として、Please Tagという形で表現(物を制作)したとも言えますね。製品とは、したい事を実現するために具現化したものです。元の部分の思考によって、どのような機能が必要なのか、どのような形状だと使用しやすいのか、このように使用するから、ここは、こうした方が良い……と物を作っていると様々な事を思いつきます。

Please Tagのみで見てしまうとわかりにくいかもしれませんが、Please Tagがしたい事は、伝える事であり、原点もそこにあります。

伝える方法は?

では、伝える(伝わる)方法は、どのようなものがあるのでしょうか。個人的に思いつくのは

  • 口頭
  • 補助道具
  • 他人から伝わる
  • メディア

この四つです。なお、厳密には、見て気が付くというのものありますが、そのような場合、Please Tagは必要ありませんので、選択肢から外しています。

口頭

自分の口から直接相手の方にお伝えする方法が口頭です。昔からされている方法で、アナログではありますが、信用度が高い方は非常に効果が高く、信用度が低い方は、残念ながら効果が非常に少なくなる方法です。

口頭の場合、相手の方に直接お話ししますので、受け入れてくれるか、そうでないかは、相手次第ですが、お話しする事で、受け入れてくださる方もいらっしゃいます。

補助道具

補助道具は、Please Tag、聴覚障害者マークなどを使って伝える事です。自分から言う必要はなく、目で見てわかるようになっているのが特徴です。目に見える位置に置く事で、説明する手間を省けるメリットがあります。

しかし、そのものを知っている人には有効ですが、それを知らない人には、認知されないという欠点があります。

他人から伝わる

他人からは、他の人を通じて、聞こえにくい人の周囲の人に伝わる事を表します。私自身、小学生の頃は、よくこのような事がありました。自分から聞こえにくい事を説明し続けると、お友達がそのまま、友達に伝える……という流れができ、初めは説明していたのものの、後の方は、全然説明しなくなりました。

メディア

メディアは、少々特殊で、相手ベースと自分ベースがあります。新聞、Webメディアなど別の方が聞こえにくい方の紹介をするケースは、相手ベース、こちらは、他人から伝わる事の延長線上にあるものです。そして、ブログやWebサイト、あるいは別の活動などを通じ、自分で聞こえにくい事を発信するケースは、口頭の延長線上で、自分ベースとなります。

昔は、メディアといえば、新聞、テレビなど一部の会社、個人しか発信できませんでした。しかし、今現在は、SNSやWebサイト、ブログなどが個人でも使用できるようになりましたので、発信する機会が大きく増えました。そのため、メディアには、二つの種類が存在しています。

私自身は、メディアに属します。聞こえにくい事を全面に出している事で、大抵の人は、お話しする際、聞こえにくい事を理解されていますので、お話しが楽になっています。

まとめ

伝えるという事の中には、このような種類があります。基本的には、どのようなものもこの四つの中に該当すると考えています。しかし、最近、第5の存在を感じるようになりました。それは、伝えるを通り越して、認知させるという事です。

テクノロジーが変える「伝える」から認知へ

最近、私自身が感じるのは、キーワードとして

  • Facebook
  • AI(人工知能)
  • ウェアラブル機器

この三つがあります。勘がいい方は、すぐにお気づきだと思いますが、この三つを組み合わせるとあるものができます。それは、自動パーソナル認知です。

Facebookは、ご存知の通り、実名制のSNSです。こちらを有効活用している方は、しっかりと自分自身のブランディングとして活用されています。年齢、氏名、住んでいるところ(おおよそ)、学歴、所属している会社などがわかるというのは、一種の自己表現になります。

こちらの内容に合うように表現するとなれば、Facebookで自分自身の事を表現できるという事でもあります。つまり、聞こえにくい事を受け入れている人であれば、自分自身がきこえにくい人であるというのを載せ、伝える事ができるという事でもあります。上記の伝え方では、メディアの延長線上にあるのがFacebookです。

しかし、これでは、人そのものをいちいち探して検索をしなければなりません。これでは、面倒ですね。では、勝手に目の前の人を認識して、Facebook上で検索し、目の前の人を見つけられたら、どのでしょうか?もうお分かりですね。それをやるために必要なのが、残りのAIとウェアラブル機器です。

今現在のAIは、人の顔を認知できるレベルにまできています。結構前の記事ですが、こちらがわかりやすいです。Facebookもこのような戦略を狙っているとも考えられますね。

リンク:Facebook、“ほぼ人間レベル”の顔認識技術「DeepFace」を発表

認知できるようになれば、後は認識するためのディバイスが必要です。それが、メガネ形のウェアラブル機器、あるいは、コンタクトレンズ形のウェアラブル機器になります。この二つは、まだまだ発展途上ですが、今後、さらに良くなってくる可能性はあります。なお、コンタクトレンズ形のウェアラブル機器は、今はまだなかった気がします。が、技術が進歩すれば、このようになる、あるいは、別の形で、またディバイスが出てくると考えられます。

ごっちゃりしてしまったので、まとめますと、初めに知るために必要なのがFacebookのデータです。その後、そのデータと現実世界の人を照合するために必要なのが、Facebook上の写真とディバイスに写し出された映像になります。その映像は、ディバイスが担当します。その後、Facebook上の内容とディバイスの内容を照合するのが、AIですね。

このようにすれば、現実世界の人を認知し、そして、どのような人なのかがわかりやすくなります。

認知を受け入れるか、否定するか

これらの技術を活用すれば、もはや伝えるを通り越して、自動的に認知される世界になります。予めデータを作っておき、相手が自分を見た際、勝手に認知してくれます。その世界を受け入れるか、否定するかは、個人の自由ですが、少なくとも時代は、そのように動いています。頭が良くない私でも思いつく内容ですので、最先端を走っている方々は、既に色々やっているでしょう。

これらの事から、Please Tagの未来は、このように変わっていくのではないかと私は思っています。今現在の技術でどこまでできるのかは不明ですが、徐々に技術が進歩してくれば可能になります。そして、自分を受け入れる事がかなり重要な世界になるとも思います。Please Tagを使いたいと思う方は、この点は大丈夫ですね。

Facebookが有効である点は、全ての人が使っている点です。全てというのは、全人類がという意味ではなく、人種や障害を超えて全てという意味です。知ってもらうためのベースがある事の強さを感じます。このベースがあれば、知ってもらうための内容を記載すれば良いだけになります。

そして、ウェアラブル機器がさらに使い勝手が良くなってくれば、今現在、ほとんどの方がスマートフォンを持つようになったように、徐々に変化してくるのではないかとも思います。このシステムが動作するには、相手に自分をウェアラブル機器で何らか認知してもらう必要がありますので、この点が難しいところです。が、ウェアラブル機器に関しては、前例がないわけではありません。

とはいえ、本当にこのような世界が来るかはわかりません。世界は動いていますが、実際のところ何があるかはわかりませんので、正直な所、私自身も本当にこのような世界が来るかまでは、わかりません。しかし、今の技術、延長線上の事を考えると、徐々にこのようになっていくのではないか、という予測を立てています。

このシステムは、相手ベースであり、Please Tagは自分ベースの製品です。ものを比較した際、若干の特性の違いはあるのものの、目的は同じになります。ですので、テクノロジーの進化により、このように変化してくるのではないかと個人的には、思っています。

最後にひと言:本日も武蔵野美術大学では、卒業制作展をやっています。雪で大変な状況かもしれませんが、気になる方は行ってみてはいかがでしょうか。何か思わぬ発見があるかもしれません。キクチさんの作品は、10号館の3階、309教室にあります。もし行くのでしたら、足下に気をつけてくださいね。

 

この内容をご覧の方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:片耳美大生キクチさんのPlease Tagを見てきました

リンク:Please Tagと受け入れてもらうために必要な課題の分離

リンク:音声認識技術のターゲットは、難聴の人ではない

リンク:音声をリアルタイムで翻訳するCaptioning on Glass

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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