2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

聴覚障害に特化した就労支援所、いそひと大手町に行ってきました

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12月25日、株式会社ゼネラルパートナーズさんのいそひと大手町という聴覚障害を抱えた方に特化した就労支援所に行ってきました。きっかけは、施設長の方が、私自身にコンタクトを下さった事から始まり、個人的にも、就労というものには、興味がありましたので、お話しをお伺いに行きました。

個人的には、働くという事は、大事な事だと思っています。働く事が大切なのではなく、何のために働くか、そして、どのように働くかという点です。長い年月働く必要もありますので、尚更、そう思います。そんな事を考えてる時に、コンタクトをいただいた事もあり、こちらにお伺いしてきました。

今回は、この施設の概要に関して記載していきます。

聴覚障害者に特化した就労支援所

いそひと大手町は、中途失聴、難聴者に特化した就労支援所です。実際には、一つの場所(建物内)に他の就労支援所、Link Beと呼ばれる発達障がい専門の就労支援サービスも入っており、聴覚障がいと発達障がいの方に対応した施設になります。

聴覚障がい者の支援に特化したいそひと

聴覚障がい者の支援に特化したいそひと

いそひと大手町より引用

一般的な就労支援と異なる点は、聴覚障害の方に特化した部分です。その方々が障害となる部分に関して、どのように改善していくのか、そして、どのような知識が必要なのか、それらの事を学びつつ、就労支援を行うのが、この施設の特徴です。

主なサービスは

主な内容は

  • 自身の耳について理解する
  • コミュニケーション手段を身につける
  • ストレスマネジメント

この三点です。

耳について理解する

こちらでは、自分自身の耳の状況を理解したうえで、何ができるのか、そして、仕事をするうえで必要な技術をこちらの施設で学び、会社で活かすという内容です。

その内容の中には、キャリアカウンセリング(どのような仕事が向いているかのカウンセリング)も含まれており、まさに、耳の状況を理解しつつ、できる事を明らかにして、就労の支援を行うサービスとなります。

コミュニケーション手段を身につける

身につける内容には、相手との意思疎通の方法から、自分と相手にとって円滑にコミュニケーションできるように、様々な機器を活用する方法まで、含まれているようです。

今現在、急激にITを活用した技術が増えてきており、これらを活用した研修も行っているようです。中々先進的な事を行っていますね。

ストレスマネジメント

人は言い方一つ、捉え方一つで、物事の受け取り方が異なります。日々の会話の中で、どのような意味合いで放たれた言葉なのか、その言葉の意味はどんな事なのか、こちらを学ぶ事によってストレスを軽減、あるいは、ある程度、日々の気分に関して、管理できるようにするのが、このストレスマネジメントです。

元々は、うつ症状のある方を支援していた時の技術を応用したもので、難聴の方にも良い影響を与えているのだとか。個人的には、万人に共通する事ですので、うつや病む人が多い、現在には、必要な事だと、思います。

利用条件

こちらの利用条件は

  • 一般企業等での就職を希望する方
  • 聴覚障害者手帳がある方
  • 満65歳未満の方
  • 離職中の方(例外があるようです)

になります。要約しますと、働きたい人で、一般的な企業への就職を希望し、障害者手帳がある方が対象となります。なお、身体障害者手帳がない方については、別途相談となります。

費用に関しては、無料の場合と自己負担がかかる場合があります。福祉制度の一環ですので、かかる方もいれば、かからない方もいらっしゃるようですね。利用の期間に関しては、原則、最長2年間で、就職が決まれば、おしまいです。

なお、利用までの流れに関しては、以下のようになります。

  1. 見学予約・お問い合わせ
  2. 見学
  3. 個別面談
  4. 受給者証・発行
  5. 利用開始

利用に関して興味がある方は、Webサイトから見学予約・お問い合わせができますので、そちらをどうぞ。

リンク:いそひと(一番下にお問い合わせフォームがあります)

就労支援に行った感想と雰囲気

私自身、聞こえにくい方に特化した就労支援があるとは、知りませんでした。実際に行ってみた感想は、結構狭い事務所に多くの人が入っている感じでした。しかし、ワイワイとやっている印象もありました。実際の研修に関して見た訳ではありませんので、こちらは、あくまでも事務所の雰囲気です。

やっている事の内容から、耳の事に特化してやっている印象は、強く感じました。耳の事を学ぶ事、ストレスマネジメントなどは、まさに必要なポイントだと私自身も思っています。

施設長さんのお話しでは、聞こえにくい方に関して、耳に関心があるタイプとそうでないタイプがいるのだそうです。耳に関して興味のあるタイプもそうでないタイプの方も、同様に必要な内容は、提供し、日々の生活をより良くするための研修も行っているようです。この熱意はすごかったですね。

いそひととLink Beの関係

こちらでは、同じ施設内で、難聴の方と発達障がいの方がいるのですが、実は、同時に同じ研修を受けているようです。一見、難聴と発達障がいでは、全然異なるのでは?と思う方もいるかもしれませんが両者とも音声認識技術を活用し、文字で理解する研修は、評価が良いとの事でした。

個人的には、思い当たるフシがありました。私自身、ずいぶん前に、ぼくの彼女は発達障害という本を読みました。確か、1年半前くらいでしょうか。

聴覚障がいと発達障がいという異なるお二人の物語

聴覚障がいと発達障がいという異なるお二人の物語

Amazonより引用

こちらは、聴覚障がいを抱えるくらげ氏(確か手帳2級、人工内耳使用)と発達障がいを抱えるあお氏の二人がどのような経緯で出会い、そして、どのような生活をしているのかを書かれたマンガです。基本的には、発達障がいの方の解説本のようなもので、日々のエピソードを元に、発達障がいについて学んでいく形式となっています。

この中に、音に関して出てくるのですが、大きな音、音が多すぎる所(レストラン、人通りが多いところ)では、どうやら発達障がいの方は、パニックになってしまう事があるようで、そのエピソードが印象に残っていました。発達障がいの方は、ある意味、聴覚過敏でもあり、いそひとの施設長は、これも聴覚障がいの一部分と捉えられるのではないか……とおっしゃっていました。

このような傾向があるという事で、一緒に音声認識技術を取り入れて研修をやってみたら、思いのほか良好。であれば、一緒にやっちゃおうという事で、今日では、一緒に合同研修をやっている、との事でした。始めのきっかけは、研修するスペースが足りなく、合同で研修を行った事から始まったようですが、研修の結果や受けた方のフィードバックを適切に行い、今日に至っています。

取り組みも素晴らしいですし、より良くしていく姿勢も大変素晴らしいです。この点から多くの事を学ばさせてもらいました。知識としてあるのと、実際に行うのは、全く異なる事です。何よりも実施している点がとても素晴らしいですね。

こんな事をしているいそひと

と、色々といそひとに関して、記載してみました。聴覚障がいの方に特化したところとあり、その支援の方法も聴覚障がいの方に特化しています。もし、気になる事があれば、Webサイトを見たり、お問い合わせしてみては、いかがでしょうか。特に

  • 就職活動がうまくいかない
  • 伝えるという事が苦手

という方には、何か、うまく行かせるヒントを得られるかもしれません。いそひとさんは、耳の聞こえにくい方の味方となる存在です。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:人と接する事が苦手な方にお勧めする嫌われる勇気

リンク:難聴の方ほど、仕事についてよく考える必要があるのではないか

リンク:仕事は難聴の強みを活かすか弱みが少ないところか

リンク:手話カフェという新たな価値を創造した凄さ

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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