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スターキーのHaloを耳に使用したレビューを書いてみるよ


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iPhoneと通信できる補聴器といえばスターキーのHaloという補聴器があります。メーカーさんとちょっとした機会がありましたので、この補聴器を借用してみました。私自身、生まれつき聞こえにくいので「自分自身で試してみてどうか」という検証ができるので、その使用レポート&レビューを書いてみます。

この補聴器を使用してみてわかったのは、音声ストリーミング機能の優秀さです。では早速書いて行きます。気になっている方は、ご参考程度にどうぞ。

なお、この補聴器のWebサイトは、こちらになります。

リンク:スターキー Halo

Haloでできる事のまとめ

初めに、Haloでできる事のまとめを載せます。

Haloでできる事は、

  • iPhoneの音を全部補聴器に転送できる
  • アプリを使って補聴器を操作できる

主に、この二点に分かれます。

iPhoneの音を補聴器に転送できると

  • 電話の音声が直接補聴器から聞ける
  • iPhoneで再生した動画の音が直接補聴器に来る
  • アプリを使用した時の音が直接補聴器に来る

という事ができるようになります。そして「アプリを使って補聴器を操作する」では

  • Volを調整する
  • プログラムスイッチを変更する
  • サウンドスペースで音を変える
  • iPhoneをマイク代わりにする
  • 紛失しても探せる

といった事ができます。これらは、専用のアプリをダウンロードしておき、アプリ上から操作するものになります。

なお、私自身が使用したのは、Halo 11oという一番上のランクになります。

「iPhoneの音を補聴器に転送する」に関する評価

iPhoneの音を補聴器を転送する方法には、いくつかあり、Haloしかできない事ではありません。それらを吟味したうえで評価しますと使い勝手が最も良いというのが第一印象です。いくつか載せさせてもらいますと

  • 余計なものを使わなくて良い
  • ワイヤレスで快適
  • Bluetooth接続音がない

となります。音質に関して表現するとスッキリ聞こえて良いように感じます。ただ、音に関しては、評価が分かれるため、あくまでも私自身の感想で評価させてもらうと、このように思います。

Haloは使い勝手が最も良い

Haloを使用してみて感じたのは、最も使い勝手が良いという事でした。Haloを使用しないでも、補聴器に直接音を入れる方法には、基本的に

  • Tコイル(Mリンクなど)を使用する
  • Bluetooth中継機器を使用する

という方法があるのですが、これらのものは、自分の体に追加するものを付ける必要があります。Haloは、補聴器のみあれば良いので、これらのものを装用する必要がありません。これは、余計なものを使用しなくて良いという事もそうですし、物によっては、有線でiPhoneと補聴器を繋がなければなりませんので、そのような邪魔もありません。ワイヤレスで快適にもなります。

そして、一部のBluetooth中継機器では、iPhoneと通信している際に使用されているBluetoothが、通信する度に、通信する時の合図がします。しかし、Haloでは、合図の音はなく、快適です。一瞬繋がる時だけ、音が小さくなる事はあるものの、快適に使用できます。

また、一部のBluetooth中継機器では、動画の再生を押した後、通信している時間が長く、動画の再生の途中から音が聞こえてくるようになりますが、Haloの場合、素早く繋がりますので、そのような事はありません。

iPhoneの音がダイレクトに入る機能は、個人的に最も優れていると感じています。恐らくこれは、ダイレクトに音声を補聴器に転送する事の聞こえを最大の売りとしているからであり、そこに関する使い勝手は、非常に良いと感じました。

ここの使い勝手は、正直、想像を遥かに超えていました。

再生する音の評価

では、再生する音は、といいますと非常に良い印象を持ちました。音に関する評価は

  • 音質:非常に良い
  • 機能:補聴器のマイク+iPhoneの音が聞こえる

となります。音質は非常に良く、そして、機能的にですが、必ず補聴器のマイクとiPhoneの音声が聞こえてきます。iPhoneの音のみにする事は、できません(私はできませんでした)。

ボリュームに関しては

  • 補聴器で調整する
  • iPhoneのボリュームで調整する

この二つがあります。基本的には、iPhoneのボリュームで操作するのが良さそうです。こちらに関する説明は、以下に譲ります。

再生する音に関する注意点ですが

  • 難聴の耳と補聴器で増幅した音との違い
  • 動画ごとの音量の違い

この二つに注意が必要です。 このような方法を使用しない限り、難聴の耳で音を聞く事になりますが、その時に感じている音と音声ストリーミングで聞く音は、全くの別物となります。私自身が感じたのは

  • 聞こえていない音が聞こえてくる
  • 基本的に機械っぽく聞こえてくる
  • 音量はしっかり聞こえてくる

この三つです。私の場合、このような道具を使用しない場合においては、基本ヘッドホンで音を聞きます。その場合と比較すると上記の三つの特徴があります。私の聴力は、高い音が徐々に聞こえにくくなっている聴力です。図を載せますと以下のようになります。

ブログ運営人の聴力

ブログ運営人の聴力、高い音が聞こえにくい

このような聴力では、ヘッドホンを使用したとしても、高い音は聞きづらく、補聴器のなしの状態では、聞こえていない音があっても不思議な事ではありません。特に私の場合、低い音と高い音では、最大30dBも違います。それだけ聞こえる周波数別に音量を感じ取る感度が異なれば、聞こえてくる音は異なる事は、おおよそ判断できます。

基本的に補聴器は、聞こえにくい音ほど、増幅しますので、それらが増幅された状態で聞くと、今まで聞いていた感覚とは、異なって音が聞こえてきます。こんな耳で感じる音は、体感的ですが、ヘッドホンで聞く音とHaloを使用した時で比較すると、高音があまり含まれていなさそうな曲で、1.5〜2倍、音が高くなる感覚があり、明らかに高い音が多い曲は、3〜4倍強調されて聞こえてきます。ただ、今まで聞いている感覚が、そもそも低い音が強調されている状態で聞いている感覚ですので、はっきりと音が聞こえる感覚はありました。

補聴器で音を補う事で、音量は十分に感じるのですが、その変わり、聞こえてくる音の感覚は変化します。 良くも悪くも聞こえるようになる事で、これらの変化が起こります。

動画ごとの音量に関しては、アップしている動画ごとに音量が異なりますので、動画によっては、iPhoneのボリュームで調整する事をお勧めします。補聴器の音を調整するより、iPhoneで調整してしまった方が早いですし、便利です。こちらは、動画を作っている側の問題ですので、少しばかり調整する事が必要な時もある事を理解いただければ大丈夫です。

アプリを使って補聴器を操作する系の評価

正直、こちらに関しては、ユーザーからすると微妙と言わざるを得ません。機能や使い勝手はよく考えられていますが「その機能は本当にいるのか」を考えると微妙に感じます。個人的評価は、

  • Vol→デジタルになって調整する事が少なくなった
  • プログラムスイッチ→変える事はあるのか?
  • サウンドスペース→面白いが、一発屋で終わりそう
  • マイク機能→使い方次第で化けそう
  • 紛失→大半は置き忘れで、電池入っていない状態では探せない

以下、それぞれの機能に関して、記載していきます。

Volを調整する

Volを調整する画面は、こんな風になっています。

Haloのボリュームを操作する画面

Haloのボリュームを操作する画面

操作の概要に関して載せますと

  • 左右別に調整が可能
  • 中央の「スライド……」を押しながら左右に動かすと左右同時に調整可能
  • 「スライド……」をダブルタップすると元の音量に戻る

となります。操作に関してはしやすく、考えられて作られています。しかし、個人的には、ボリュームを調整する機会は、デジタル補聴器になり、耳に合わせる調整が良くなってきている事から、少なくなっていると感じています。ですので、この機能は、あると便利かもしれないが、使用頻度は少ないと思っています。実際に私自身は、ボリュームをほとんど使用しません。

なお、スピーカーに線が入っているマークがありますが、こちらを押すとミュートにできます。

使用したい人には、良いかもしれませんが、そうでない人には不要です。ただ、操作がしやすいように作られているのは、好感触です。

プログラムスイッチ

プログラムスイッチは、上の方にあり、引っ張る所を下に引く事で出てきます。

Haloのプログラムを操作する画面

Haloのプログラムを操作する画面

プログラムスイッチの概要としては

  • タップで切り替わる
  • 切り替わり時にアラームがなる

となります。操作に関しては、ちょっと不思議で、タップすると切り替わるのは、良いとして切り替わる際にアラームまでなります。

プログラムスイッチを押した際にアラーム音がなるのは、そのアラーム音がならないと(何か合図がないと)切り替わった事やどのプログラムが動作しているかがわからないからです。見てどのプログラムが動作しているかがわかるのでしたら、アラーム音は必要ありません。可視化して、プログラムに関しても同期すれば、目で見てわかるようになりますので、そちらの方が、使用者には、優しくなりますね。ここは、ちょっと残念です。

もちろんプログラムスイッチの使用頻度は?と聞かれれば低いので、何とも言えないところもあります。私自身、全然プログラムスイッチを使用していません。

使用のしやすさは、それなりであり、活用する人にとっては良いのかもしれませんね。

サウンドスペース

サウンドスペースとは、音を調整する機能です。その音の記憶をしておけるので、疑似調整みたいなものになります。

意外に調整できるサウンドスペース

意外に調整できるサウンドスペース

操作に関する概要を記載しますと

  • ○の部分を操作し、それぞれの場所に移動させる
  • 音量は結構大きく変化する
  • 右上のボタンを押すと保存ができる

使用してみた感覚ですが、結構大きく音が変化します。高い音を強調すると、どんな音質になるのか、低い音を強調するとどのような音になるのか、それらを試す分(理解する分)には良いと思いましたが、恐らくその内、使用しなくなる機能の一つと考えられます。

ご自身で調整したい欲求がある方には良いかもしれませんが、それ以外の方には、面倒なだけに感じそうです。個人的には、面白いと感じつつも不要だと思いました。この機能は、工夫によっては、化けそうな印象があります。

マイク機能

マイク機能は、このような画面です。

意外な可能性を感じるマイク機能

意外と可能性を感じるマイク機能

マイクの使用に関する概要は

  • マイクの電源スイッチをタップしてONにする
  • 録音もできる(音声の保存もできる)
  • マイクの感度は、iPhoneのボリュームで変えられる

となります。こちらは、好感触で、やり方を考えればかなり良い線いけるかもしれないと期待できました。マイクの感度は、iPhoneのボリュームで調整可能ですので、音量を合わせる作業が必要ですが、工夫次第で色々できるかもしれません。

なお、音楽ストリーミングをしながら、マイクを効かせる……といった事はできません。どちらか一つのみ動作させる事しかできませんので、その点は、お気をつけ下さい。

紛失した補聴器を探す

画面としては、こんな感じです。

Haloの補聴器を探す画面、左右別に探せる

Haloの補聴器を探す画面、左右別に探せる

こんな感じに検索し、検索が終了した際、マップを押すと

日本全体から探すぞ!

電源さえ入っていれば日本中から探すぞ!

こんな感じで、表示してくれます。後はGoogle mapと同じ要領で、画面を縮小していけば、場所がわかります。

GPSを利用して、落とした補聴器も探せます!という名目の機能ですが、色々使ってみてわかったのは

  • 補聴器に電源が入っていないと無効
  • 結構細かく探せる

という事でした。電源さえ入ってれば、結構細かく探せるようです。

アイデアとしては、良いと思うのですが、この機能は、構造的に疑問を感じます。と言いますのも補聴器の紛失で多いのは、落として紛失するのではなく、どこかに置き忘れる事です。また、しまい忘れも多いですね。どこにしまったかわからなくなるケースです。言い換えれば何かしら外す事があり、その外した時に無くしてしまうという事です。

これらに共通するのは、どちらも高確率で電源を切っています。ポケットに入れっぱなしにして紛失するケースは、まさにその典型です。つまり、電源が入っていないと反応しない構造だと探す事ができません。仮に補聴器を装用している最中に落とした場合は、すぐに気が付きますし、近すぎるため、このアプリは、高確率で役立ちません。もちろん、紛失した事に気が付かず、ふと気が付いたらない……という場合においては有効だと思いますが、そのようなケースがどれだけあるかは不明です。

発想は良いのですが、機能としてみると、ちょっと微妙な感じが否めません。あるに越した事はないかもしれませんが、実際に活用は……どうなんでしょう?

気になる場合は自分でも使用してみよう

さて、好き勝手レビューを書きましたが、私自身が感じたのは、このような事でした。個人的に感じたHaloの魅力は、iPhoneの音が直接補聴器にくる事にあると思っています。この使い勝手は、非常に良い印象を持ちました。が、それ以外は、工夫次第か、う〜ん……というのが正直な感想です。

音が直接補聴器に入る事に関しては、iPhoneという多くの事ができるディバイスに繋がるだけでも多くの価値を届けてくれます。難聴の耳の状況によっては、大きく聞こえが変化し、それを良しとするか、否定するかは、個人の自由ですが、試してみる価値はあると、使用してみて感じました。

もし、気になるようでしたら、一度試してみる事をお勧めします。自分の耳で感じる事、アプリを実際に操作する事でしかわからない事を体験する事は、とても貴重です。と、実際に耳に装用して私自身は感じました。

ちなみにiPhoneの音が直接入ってくる機能は、予想以上に良かったため、急遽、当店でも扱う事にしました。やっぱり、耳で実際に経験するって大切だと思います。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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