2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器販売店の測定室にあるものと行っている4つの事

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補聴器を販売するところでは、防音室とよばれる部屋があります。こちらは、補聴器を耳に合わせる過程で必要な測定を行う場所です。補聴器を耳に合わせる過程で必要なため、この防音室がない補聴器販売店は(たぶん)存在しません。

では、実際に、どのような機材があり、どのような事を行っているのでしょうか。補聴器販売店の世界を少し覗いてみましょう。

測定室の結論

初めに結論を申し上げますと、測定室があるのは、様々な測定を行う必要があるためです。補聴器販売に必要なデータは

  • 聴力
  • 言葉の明瞭度
  • 補聴器使用時の音の聞こえ
  • 補聴器使用時の言葉の聞こえ

の四つがあります。これらのものを調べるために、測定室は、存在しますし、これらのものを測れるような設計をしています。

では、早速見ていきましょう。

測定室の概要

初めに測定室の概要についてのせていきます。防音室と呼ぶ事もあるのですが、機能としては、測定をする部屋ですので、こちらでは、測定室で統一していきます。

  • 外見
  • 中の様子
  • 置いてある機材

これらについて見ていきましょう。

外見

測定室の外見は、こんな感じになります。※当店の場合です

測定室の入り口、結構大きい

測定室の入り口

こちらは、入り口です。側面は……

測定室の側面、大きいですねぇ

測定室の側面、大きいですねぇ

こんな感じです。

密閉性が強いため、換気扇もついています

換気扇もあります

密閉性が強いので、部屋を換気するものもついています。

外見上では大きく見えますね。このサイズは、二畳タイプです。

測定室のサイズとしては、

  • 電話ボックスサイズ
  • 二畳サイズ

この二の測定室が多くなり、補聴器販売店としては、恐らく半々だと思います。

病院さんにあるものは、極限まで音を遮蔽するものを使用しており、さらにもっと頑丈なものを使用しています。そして、部屋(内部、外部を含む)も4畳、6畳と大きいものが多いです。

中の様子

では、中を見てみましょう。

測定室の内部

測定室の内部、反響しにくい部屋にします

上は、こんな感じです。

吸音材を一面に敷き詰めています

吸音材を一面に敷き詰めています

側面は、このようになります。

一部を除き、吸音材をびっしりつけました

一部を除き、吸音材をびっしりと

二畳タイプの測定室の中は、このような広さになります。測定をするのには、ギリギリのサイズです。

なお、当店の場合、ノーマルの状態では反響が酷く、とても測定できる環境下ではなかったため、吸音材を敷き詰め、測定基準を満たすように環境を整えました。通常の販売店では、このような吸音材を敷いているところは、少ないと思います。その点は、誤解なきよう……。

置いてある機材

置いてある機材は、主に

  • 耳の状況を確認する機材
  • スピーカー
  • その他

になります。以下、当店の中のものを使って、説明していきます。

耳の状況を確認する機材は

オージオメーター、耳の聞こえを測る機械

オージオメーター、耳の聞こえを測る機械

なかなか見ない形状ですが、スターキーさんが扱っているHarpというオージオメーター。

気導測定をする際に使用するヘッドフォン

測定の際に使用するヘッドフォン

聴力測定でおなじみのヘッドフォンです。それ以外には、

測定の際に使用するツール

測定の際に使用するツール

骨を振動させて音を中の神経に伝える骨導や

聞こえた時に押すボタン

聞こえた時に押すボタン

聞こえた時に反応するボタンもあります。

これ一つで、補聴器販売店に必要なものが一通りできてしまうので、非常に便利です。当店では、こちらを使って

  • 聴力測定
  • 語音明瞭度測定
  • 音場効果測定

など、耳、補聴器に関する全ての測定を行っています。通常は、いくつか必要な機材が必要になりますので、他の販売店では、こちらより、多くの機材が積んであると思います。

補聴器を装用した状態を調べるのに必須のスピーカー

補聴器を装用した状態を調べるのに必須のスピーカー

スピーカーは、補聴器を装用した状態がどのような聞こえなのか、補聴器を装用した状態とそうでない時の違いは、どのようなものなのかを調べる際に、活用されます。こちらから、色々音を出す事で、調べるものもあります。

スピーカーにヒモをつけ、距離を確認できるように

スピーカーにヒモをつけ、距離を確認できるように

スピーカーの上に乗っているのは、適切な耳の位置を調べるためのヒモです。測定する耳の位置(距離)が変われば、測定結果は変化してしまうため、同じ条件下で比較できるよう、ヒモをつけます。

その他ですが、

補聴器を外して測定する事もあるので、トレーを

補聴器を外して測定する事もあるので、トレーを

補聴器を外す際に置くトレーや

聴力測定時は、メガネを外しますので、トレーを

聴力測定時は、メガネを外しますので、トレーを

メガネを置くトレーがあります。聴力を調べる際に、メガネをかけている場合は、外していただく必要があるため、用意しています。

基本的に、補聴器販売店には、上記のものがあります。

測定室でしている事

測定室では、

  • 聞こえの確認(補聴器も含む)
  • 言葉の理解力を確認(補聴器も含む)

この二点を行います。

聞こえの確認

聞こえの確認には、

  • 聴力の確認
  • 補聴器を装用したときの確認

の二つがあります。

聴力を確認する理由は、

  • 補聴器の出力
  • 補聴器の形状

この二つを理解するために行われ、補聴器のを装用した時の確認は、

  • 補聴器装用時にしっかり聞こえるようになっているのか
  • 補聴器装用時、どのくらい聞こえているのか

の二つを理解するために行われます。

補聴器には、予め、出せる音の強さというのが形状、機種ごとに異なります。どのように補ったら良いのか、どのような形状、機種であれば、適切に補えるのかを見るために、聴力を確認します。

目に合うメガネを作る際に、視力を確認するように、聴力もどのような補聴器が合うのかを理解するために、聴力を確認します。

補聴器を装用した状態の確認は、主にスピーカーから音を出す測定になります。こちらを行う事で、どのくらい聞こえるようになっているのかを理解でき、補聴器の効果を確認する際に活用されます。

言葉の理解力を確認

言葉の理解力とは、音を聞いた時に、どれだけ音声を理解できるかを表し、耳の場合、音が聞こえにくい状態とお話しを理解しにくい状態は別であるため、聴力以外にも、このような測定があります。

言葉の理解力を確認する理由は

  • どこまで聞こえるようになるのかの目安調べ
  • 補聴器装用時に効果が出ているのかの確認

の二つになります。補聴器を使用していない耳でこちらを測定すると、どのくらい音声を理解できるのかが確認できます。そして、補聴器で通常の音声の大きさや少し声の小さい音量で調べると、どのくらい補聴器を通して音声を理解できるようになっているのかの確認もできます。理解力を維持したまま補聴器で音声が聞こえるようになっていれば、適切な状態であると判断できます。

補聴器は、感音性難聴の方が使用するため、なかなか自分自身では、補聴器の効果を確認する事ができません。感音性難聴は、音を大きくしたとしても適切に理解する事ができない事がある症状です。このような現状では、理解できなかった音声は、限界と見るべきか、まだまだ改善できるところと見るべきかがわかりません。

自分自身の耳が持つ力を補聴器がどれだけ引き出せているのかを確認するものが、こちらの測定です。

聞こえをサポートするために

補聴器販売店では、聞こえをサポートするために、このような機材を揃え、対応しています。どれも聞こえにくい方を対応するのに必要なものであり、かつ聞こえをサポートするには、かかせないものとなります。

聴力がわからなければ、適切な補聴器を勧められませんし、補聴器を装用した状態を測る事ができなければ、どのように音を感じているのかを確認する事もできません。これらのものは、病院さんにもありますが、補聴器を販売するお店にもあります。

全ては、聞こえにくい方をサポートするためにあるものです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:オージオグラムの見方と検査数値から見る耳の聞こえにくさ

リンク:【どのくらい聞きにくい?】難聴レベル別聞きにくさのまとめ

リンク:補聴器は、こんな風に調整していますよ、というお話し

リンク:【実例】中等度難聴者が補聴器を装用するとどう改善されるのか

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
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