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東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

買い換え候補にRIC補聴器を考えている方へ送る選択思考

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補聴器の買い換え時には、様々な事を検討します。補聴器の性能、形状、適合、これらの評価を実際に試聴して、補聴器を決めていくわけですが、新しい補聴器というのは、何とも気になるものです。

今現在、耳かけ形補聴器の一種であるRIC補聴器(リックホチョウキ)という種類が増えてきました。では、実際、この補聴器は、買い換えを検討している方にとっては、どうなのでしょうか。良いのでしょうか、それともあまり良くないのでしょうか。

買い換え時、補聴器の形状を変える事は、あまり考えない事ではありますが、気になっている方のために、私自身が提供できる実際のところに関して、載せていきます。

結論から

今現在使用している補聴器の評価によります。今現在、使用している評価が良ければ、同じ形状を選択する事が最も無難であり、ベストでもあります。そして、改善したいポイントにより、RIC補聴器はお勧めできます。

買い換え時に関する考えについては

  1. 今の補聴器をベースに考える
  2. 今の補聴器をベースに考えつつ、欲しい機能を追加する
  3. 合わないので別のものが良い

この三つが存在します。1.は、今現在使用している補聴器の調子は良いので、なるべくその音、ものに関して合わせるケースです。年数経過により、買い換えを考えている方に多い考えです。

2.は、今現在の補聴器にも満足されていますが、それ以上に魅力的な機能、ものが出て、それを希望されるケースです。今現在の補聴器の調子が良ければ、基本的に感じる音は、それをベースにする必要があります。

3.は、今現在の補聴器にご満足されておらず、補聴器を変えたいとお考えの場合です。合わないという理由が何なのかで対応が変化しますが、内容によっては、RIC補聴器で改善できる可能性があります。

この中でRIC補聴器が有効かもしれないのは、3になります。実際には2もありますが、数としては少なく、3が最も多い傾向があります。

基本的に買い換えの場合は、前補聴器の評価により、形状、性能、適合を考えます。ですので、前補聴器の評価が良い場合は、基本的に前例にならいます。その方が、補聴器から得られる効果が高くなります。

RIC補聴器の基礎

さて、上記の買い換えの基礎的知識を含めたうえで、RIC補聴器について見ていきましょう。初めにRIC補聴器の概要ですが

  • 聴力:軽度〜重度難聴(約〜95dbくらいまで)
  • 電池:PR41orPR536
  • 種類:耳かけ形補聴器の一種
  • 備考:耳かけ形補聴器の特徴と耳あな形補聴器の特徴を合わせた補聴器

となります。早速、形状どの特徴に関して、載せていきます。

形状

耳かけ形補聴器の形状としては、このような形状をしています。

RIC補聴器は、本体と音がでる部分が分離している

RIC補聴器は、本体と音がでる部分が分離している

補聴器とイヤホンが別になっているのが特徴であり、それにより、耳の中にイヤホンをいれて音を聞くようになります。柔らかいワイヤーで繋がれていますので、自在に動く反面、少し補聴器が動きやすいという特徴があります。

耳の中に入れるイヤホンですが、これのみ入れると不安定になりますので、イヤホン付近に細長いヒゲのようなものがついています。これを中に入れて装用する事で、イヤホンが抜けにくくなります。

イヤホン付近に耳に固定するヒゲのようなものがある

イヤホン付近に耳に固定するヒゲのようなものがある

補聴器は目立つのは嫌という声があるせいか、形状としては、小さい補聴器が数多く存在します。補聴器本体にイヤホンを入れないため、その分、形状を小さくできるのも特徴です。

操作

補聴器の基本的操作といえば

  • 電源の入れ切り
  • 電池の交換
  • 補聴器の装用
  • ボリュームの操作
  • プログラムスイッチの操作

この五つが存在します。それぞれについても記載していきます。なお、基本的に耳かけ形補聴器と操作は、同じになります。

電源の入れ切り

電源の入れ切りは、この部分になります。

RIC補聴器は、耳かけ形補聴器の一種なので、電池の場所は同じ

RIC補聴器は、耳かけ形補聴器の一種なので、電池の場所は同じ

補聴器の後ろの部分に電池が入っています。その部分を開閉する事で、スイッチのON、OFFができます。閉めている状態で、ON、開いている状態で、OFFです。

電池の交換

同じく電池の部分で外します。

電池が入っているところを開いて取り替える

電池が入っているところを開いて取り替える

開いて、電池を取り出し、電池のプラス極、マイナス極について気をつけ、入れていきます。

補聴器の装用

初めに、耳の裏に補聴器を乗せ、その後、イヤホンを耳に入れます。このようにするとやりやすいですね。※私自身は、そのように感じます。

なお、入れられればやり方は、何でも良いです。

ボリュームの操作

RIC補聴器は、基本ボタンが一つしかないものが多くあります。形状が小さいタイプは、特にそうです。この場合、このボタンをプログラムスイッチ仕様にするか、ボリューム仕様にするかを選べます。

RIC補聴器の中には、ボリュームとプログラムスイッチが選べるものがある

RIC補聴器の中には、ボリュームとプログラムスイッチが選べるものがある

これは、フォナックという補聴器メーカーの調整画面ですが、こんな感じに選択ができます。フォナックの場合は、右耳のボタンで、音を大きくでき、左側のボタンで音を小さくできます。

以前は、プログラムスイッチのみ機能としてありましたが、今現在は、このようになっています。

なお、ボタンの位置は、

こちらも耳かけ形補聴器と同様

こちらも耳かけ形補聴器と同様

この灰色の突起物になります。

プログラムスイッチの操作

プログラムスイッチの位置は、ボリュームと同様です。設定により、ボリューム仕様かプログラムスイッチ仕様かになります。当然ですが、ボリューム仕様にした場合、プログラムスイッチとして使用する事はできなくなります。

どちらか一つを選ぶ事になります。

RIC補聴器のまとめ

RIC補聴器に関する基本は、このようになります。今使用されている補聴器との違いを確認いただくためにも載せさせていただきました。

形状が小さいタイプは、操作するものも少なくなります。中には、ボリューム+プログラムスイッチが操作できるものもあるのですが、形状は少し大きくなります。

注意

RIC補聴器ですが、耳の中にイヤホンを入れるため、耳の中の形状、耳の中の状況により、お勧めできない場合があります。お勧めできないのは、

  • 耳の中が変形している
  • 耳垢が多い
  • 耳垢が湿性
  • 耳垂れが出る

の主に四つです。耳の中が変形している場合、耳の中にイヤホンを入れにくく、あるいは、入れられず難航する場合があります。特に曲がりがきついケースは、入れにくくなってしまいますので、この場合は、残念ながら使用をお勧めできないケースとなります

また、それ以外の三つに関しては、イヤホンの故障の原因と直結するため、これらがある場合、使用はできるものの、故障率が上昇するため、お勧めしません。

耳の中に音を出す部品を入れる場合、このような注意があります。お勧めできない耳である場合は、他の耳かけ形補聴器を使用した方が、より快適に補聴器を使えるようになります。

それぞれの形状と比較した特徴

どのようなものも比較する対象を明確にしなければ評価する事ができません。こちらでは、耳かけ形補聴器(通常タイプ)と耳あな形補聴器をそれぞれRIC補聴器と比較していきます。こちらから、私自身の経験が入ってきますので、参考程度にどうぞ。

  • 共通する要素
  • 耳かけとの比較
  • 耳あなとの比較

の三つに分けて載せていきます。

共通する要素

初めに、耳かけ形、耳あな形、どちらの補聴器にも共通する要素ですが、

  • ①故障する可能性が最も高い
  • ②耳に入れた感覚が変化する
  • ③聞こえてくる音の感覚が変化しやすい

という特徴があります。①は、故障箇所が最も多いため、相対的に故障する可能性が最も高くなります。②耳にこのイヤホンを入れる感覚は、耳かけ形とも耳あな形とも異なります。初めは、かゆみを感じやすいかもしれません。③イヤホンを入れる位置により、聞こえが変化しますので、聞こえてくる音の感覚が変化しやすい傾向があります。

この三つは、RIC補聴器そのものの特徴ですので、耳かけ、耳あな、どちらから変えても、このような特徴があります。この三つにプラスして、さらに以下の内容を見ていきましょう。

耳かけ形補聴器とRIC補聴器の比較

耳かけ形補聴器と比較すると

  • 利点:①形状を小さくできる
  • 利点:②音が耳に伝わりやすくできる
  • 欠点:①装用が不安定

になります。

利点①、形状を小さくできるため、今現在使用している補聴器が大きいと感じている方の場合は、メリットになります。特に高度難聴、重度難聴(〜95dBくらいまで)の方に多い要望であり、このようなケースの場合は、形状を小さくする事が可能です。

利点②、一般的に鼓膜の位置の近くから音を出す事ができれば、それにより、音の劣化がしづらく、音がしっかりと伝わりやすくなる傾向があります。基本的には、耳の中の容積により変わってくるのですが、耳かけ形とRICでは、RICの方が、音を耳に伝えやすくなります。

特に高い音を聞きやすくできますので、高い音に関し、大きく入れたい、聞こえるようにしたいという場合、有効かもしれません。高い音の感度が低い場合は、試してみるのも手になります。

欠点①、耳かけ形補聴器の良い所の一つに耳をガッチリ固定できるところにあると思うのですが(少なくとも装用している私は、そう感じます)、RIC補聴器は、柔らかいワイヤーで繋がれていますので、装用が不安定になります。特に今まで、イヤモールドでガッチリ固定している方の場合、心もとない感覚を感じると思います。

私的感覚を申し上げますと、今現在使用されている補聴器の評価が良いのであれば、RIC補聴器にする必要はないと考えています。

耳あな形補聴器とRIC補聴器の比較

耳あな形補聴器と比較しますと

  • 利点:こもりを軽減しやすい
  • 欠点:マイクの位置が異なる

になります。耳あな形補聴器の場合、この補聴器が使用できており、評価が良いのでしたら、特にRIC補聴器を検討する必要はありません。RIC補聴器側に利点があるとしますと、自分の声の響きを軽減しやすい事です。しかし、実際に使用できている、活用している場合は、耳あな形補聴器の方がベストです。

耳あな形補聴器は、マイクの位置が耳のあなのところになります。しかし、RIC補聴器は、マイクの位置が耳の上の部分になります。人の自然な集音効果を利用できる耳あな形補聴器の方が、私自身は良いと考えているため、こちらは、欠点としています。

このような理由により、仮に自分の声が気になる、あるいは、軽減したいとお考えの場合は、RIC補聴器が候補にあがりますが、そのような事がなければ、耳あな形補聴器の方がベストです。

現状に満足している場合は、同形状、理由によりRIC

さて、再度結論に戻りますが、私自身が今まで経験してきた事を踏まえますと、現状に満足されている場合は、同じ形状の補聴器、しかし、何から改善したい部分があった場合は、その内容によりRIC補聴器がお勧めです。

その内容は、上記の通りです。今まで使用してきたものが良いと感じているケースは、あまりにも感覚を変えてしまうと違和感を感じます。ですので、基本的には、同じ形状の方が合いやすくなります。

なお、仮に今まで使っている補聴器の感覚が良かったとしても挑戦してみる事は良い事です。実際に使用してみてどうなのか、それで決めるのは、悪い事ではありません。実際に使用してみる事で、色々なことがわかります。

以上、買い換えの際に役立てば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器装用者の私が補聴器の買換を希望するお客さんにしている事

リンク:補聴器の両耳装用、片耳装用の違いは、ココ。

リンク:補聴器を選ぶ際に知っておきたい土台に関する事

リンク:高い補聴器と安い補聴器の違いを理解する3つのポイント

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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