2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

耳が聞こえにくい私がフォナック補聴器を使い、かつ扱っている理由


switzerland-1157336_640

私自身、生まれつき難聴で、今現在、フォナックの補聴器を使用しています。私がこのメーカーの補聴器を使用しているのは、単に”考え方が好きだから”という理由です。フォナック社の製品を見てみると、様々な方法で、聞こえを改善させようという意思が伝わってきます。

少し簡単ではありますが、こちらについて感じている事を載せていきます。

フォナックの製品から見える事

私がフォナックの補聴器を自分の耳に使用している理由は、冒頭の通り、聞こえを改善させる考え方が好きだからです。直接フォナック社に聞いた事はありませんが、そんなものは、聞くよりどんな製品を世に出しているのか、補聴器の機能は、どのようになっているのかを見た方が、手っ取り早く理解できます。

フォナックの製品を見てみると感じる事は、ひと言で言えば、

どのようにすれば聞こえを改善できるのか、しっかり考えている

という事になります。それが見える理由は

  • FMやロジャーなど、通信機器が充実している事
  • クロス補聴器の充実している事
  • 補聴器の機能が考えられている事

この三点があります。

FMやロジャーなど、通信機器が充実

フォナックといえば、FMやロジャーといった通信機器が有名です。今現在は、他のメーカーでも販売しているところがありますが、初めに開発したのは、フォナックです。FM、ロジャーについて、ご存知ない方のために、説明しますと、公民館や学校など、

  • 騒がしくなってしまうところ
  • 離れた場所で聞き取らなければならないところ

で活躍する機器です。話し手に送信機、聞き手に受信機をつける事で、送信機に入った音声を直接聞き手の補聴器に音が届くようになります。

通信機器、Rogerの送信機

通信機器、Rogerの送信機

フォナックジャパンより引用

こちらが送信機の一種です。これを話し手につけてもらいます。

通信機器Rogerの受信機(数ある受信機の一種)

通信機器Rogerの受信機(数ある受信機の一種)

フォナックジャパンより引用

こちらが受信機の一種です。これは、補聴器を装用している方に付けます。

通信機器の聞こえの良さは、尋常ではなく、音声が非常に聞きやすくなります。この仕組みに関しては、このようになります。

通信機器の主な仕組み、説明

距離が離れても送信機に入った音を直接補聴器に送れる

フォナックジャパンより引用

本来、上記の二点は、補聴器では改善が難しく、なかなか改善できないものでした。しかし、フォナックは、最も早く、そのようなところでも改善できる機器を開発しました。補聴器でできる事、できない事をしっかりと理解した上で、どのようにしたら聞こえを改善できるかを考えた結果だと、私自身は思っています。

補聴器で改善できないなら、どうするか。あくまでもユーザー主体で考えているところが私にとっては、非常に良いと思えるポイントです。事実、他のメーカーは、このような機器をほとんど作らず、補聴器を開発する事しか、していませんでした。

どちらの方が、ユーザー主体で考えているのかは、火を見るより明らかです。

クロス補聴器が充実

フォナック社は、クロス補聴器も販売しています。この機器も昔から開発していました。クロス補聴器とは、片耳のみ聞こえにくい方が使用する特殊な補聴器です。聴力としては、このような方が使用します。

クロス補聴器は、片耳が極端に聞きにくい方に有効

クロス補聴器は、片耳が極端に聞きにくい方に有効

こちらは、補聴器というよりも上記のFMやロジャーの延長線上にあるようなものです。聞きにくい耳にクロス補聴器を装用し、聞こえる耳に補聴器を装用します。そのようにする事で、聞きにくい耳に来る音を聞きやすい耳に転送する事ができます。

音を聞こえる耳に転送するのが、クロス補聴器

音を聞こえる耳に転送するのが、クロス補聴器

言葉だけではわかりにくいと思いますので、絵を用意しました。仮にこの女の子の右耳が聞こえにくい場合、この耳にクロス補聴器を乗せ、左側にも補聴器を装用する事で、聞きやすい耳で、聞きにくい耳に来た音を聞く事ができます。こんな機械もフォナックは、開発しています。

片耳のみ難聴の場合、聞こえにくさによっては、非常に改善しにくい現状がありました。上記に載せた聴力図のような方の場合、聞こえにくい側に補聴器を装用しても聞こえを改善できず、さらに、そのまま補聴器なしで、不自由なままでいる人も多くいました。

そのような耳の場合、どのようにして聞こえを改善したら良いかを考えた結果が、上記の転送です。聞こえる耳に聞こえにくい側に来る音を転送させる事で、聞こえを改善させる事ができます。全ての事が改善できる訳ではありませんが、今困っている、あるいは、不自由しているいくつかの事は、改善できるようになりました。

クロス補聴器そのものをフォナック社が一番始め作ったかどうかまでは、不明ですが、早期から製品化し、今現在も販売し続けているのがフォナックです。今でこそ、ワイデックスという会社もクロス補聴器を販売するようになりましたが、長い間、フォナックしかクロス補聴器は製品化していませんでした。

この部分を見ても、ユーザー思考である事がわかります。実際に困っている人をサポートする、より良くしてあげたいという気持ちがわかりますね。

補聴器の機能

補聴器には、数多くのものがありますが、その中でもフォナックの考えは、”素晴らしい”のひと言につきます。そして、私自身が考える耳の改善方法と見事に合致します。

フォナック補聴器の特徴は、オートプログラムというものです。これは、状況にフォーカスし、その場、その場の環境に音を合わせる機能になります。

実際には、補聴器の設定を予めしておき、「恐らく、いまこのような環境であろう」と感じた後、その環境下を想定したプログラムを動作させる事で、その場、その場に合わせています。

補聴器の調整画面、ご参考に

運営者の補聴器の調整画面、ご参考に

例えば、この画像の中には、

  • 静かな環境
  • 騒がしい中での言葉
  • 騒がしい中での快適性

などありますが、それぞれマイクから拾った音を分析し、今現在、補聴器を使用している人の環境は、どのような環境かを理解し、それぞれの状況に合ったプログラムを動作させます。

このようにする事で、騒がしい中では、少し抑えめに音量を入れる。静かなところでは、抑制機能を軽減し、音を聞きやすくするなど、細かく状況に合わせられるようになっています。

フォナックが本当に素晴らしい理由

私自身が感じるフォナックの素晴らしい理由は、”環境に合わせる”という事をしている点です。他のメーカーは、音にフォーカスし、音の調整をしていますが、これでは、適切に合わせる事はできないと、私は考えています。

音というのは不思議で、音そのものが邪魔に感じるのではなく、状況によって邪魔に感じるという傾向があります。例えば、車の音や周囲の音に関してですが、これらの音が聞こえる事で、お話しが聞きにくい事があります。

では、この音は、必要ない音かと言えばそのような事はありません。聞こえなければその物の存在に気が付きにくくなり、思わぬ怪我、事故に繋がる事になります。車のエンジン音が聞こえなければ、近くを通る時も近づいているという事も気が付かなくなってしまい、後ろから来た際は、どうにもならなくなります。

この点をよく考えてみますと、音というのは、状況によって邪魔に感じる事がある、あるいは、状況によって必要となる(聞きたい)音が変わるという事がわかります。例えば、お話ししている時に余計な音は、お話しの邪魔になる要素となりますが、一人で歩いていたり、道にいる場合は、聞こえなければ気が付かず、危険性を上げる要素となります。

このような音の性質がある場合、どうしたら聞こえにくい人にとって良い状況を築けるか。その答えが”環境に合わせる”という事であり、それを達成させる手段が”フォナックのオートプログラム”になります。つまり、音にフォーカスするのではなく、状況にフォーカスするという事です。

騒がしい中でも音声を聞きやすくしたいのでしたら、それ用のプログラムを動作させる。静かであったり、あまり騒がしいと感じない状態であれば、極力音を拾えるようにする。あまりにも周囲がうるさすぎる場合は、快適性を上げるプログラムに変える。これらの事ができれば、それぞれの状況下で、聞く音、聞きたい音を優先した音の調整ができるようになります。

このようにできると、騒がしい中でも聞き取りを向上させる事もできますし、一人でいる時は、周囲の音にも気付く事ができます。聞き取りと必要な音の認知を共存させる考えが、このオートプログラムになります。

私自身、このプログラムは、聞きたい音、聞くべき音の優先順位をつけられる優れたプログラムであると考えています。

補聴器を装用している人間として

私自身は、補聴器を販売している身でありながら、補聴器を装用している人間でもあります。どちらかと言いますと、補聴器を装用している人間としての考えが強くあり、その点から、どのようにしたら聞こえにくい人にとって良い状況を築けるかを常に考えてきました。

上記に出した音の問題は、まさにそこに直結しています。音というのは、聞こえなければ気が付かない事になり、快適ではありますが、危険性が上がってしまいます。聞こえを犠牲にするか、危険性を減らす事にするのか、ここは考えどころです。

しかし、オートプログラムであれば、状況ごとに対応する事ができるため、どちらにとってもなるべく良好にしてくれます。今現在、この機能のプログラム分別の機能も上がってきており、非常に良くなってきました。ここは、想像ですが、音の優先順位の確立が優れてきたのだと思っています。

周囲の音が聞こえにくくなれば、状況を理解する事も難しくなります。では、音声の聞き取りを犠牲にしてよいかと言われれば、それもなるべくしたくないのが実情です。

では、どうするか。その要望に答えるのが、環境に合わせる事であり、その手段がオートプログラムになります。補聴器を装用している身から、どのように補聴器が動作すれば、聞こえにくい人にとって良くなるのかを考え続けた結果、私自身は、このような結論に至りました。そして、その考えを忠実にしているのが、フォナックです。

また、それ以外にも様々な方法で、聞こえを改善させている事も評価できます。クロス補聴器もそうですし、通信機器RogerやFMという商品も同様です。これらの商品を実際に販売してきましたが、喜んでくださった方が多くいる事から、そのように感じています。

フォナックが出している製品、そして、どのような考えで聞こえを改善させているのか。出している製品を見ますと、どのようにすれば聞こえを改善できるのかをしっかり考えているという事を感じます。

これらの理由から、私は、フォナック補聴器を販売していますし、自分自身の補聴器もフォナック補聴器にしています。

 

この内容をご覧になった方は、こちらもお勧めです。

リンク:補聴器販売店の測定室にあるものと行っている4つの事

リンク:補聴器は、こんな風に調整していますよ、というお話し

リンク:感音性難聴に補聴器は効果があるのか、に対する答え

リンク:スターキーのHaloを耳に使用したレビューを書いてみるよ


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム