2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

聞こえにくい人が働くうえで重要なのは、コモディティ化しない事


entrepreneur-1001611_640

ほぼ全ての人に共通する事といえば働く事。聞こえにくい人が働くうえで重要なのは、コモディティ化しない事だよなぁ……と個人的には、しみじみ思います。これは、別に聞こえにくくなくてもそうですが、聞こえにくかったり、あるいは何かハンディがある方ほど、コモディティ化しない事が何よりも重要になってくると、個人的には思います。

人のコモディティ化とは、他の人と同じような人材で特に代わり映えしない方を表します。人と同じ事しかできないため、どうしても安く買いたたかれやすく、さらにクビを切られやすいという、ちょっと不憫な方ですね。例えば同じ製品があった場合、金額が1万円のものと7,000円のものでは、恐らくどのような方も7,000円のものを選ぶのではないでしょうか。労働市場も同様で、代わり映えのしないのであれば、安いほうをとります。

働くというテーマは、人類にとってある意味永遠のテーマですね。こちらに関して、思う事を記載していきます。

コモディティ化はなぜ避けるべきなのか

個人的に思うのは、上記のように安く買いたたかれるというのもありますが、一番重要なのは、自分自身にハンディがある状態である事です。そのような状態で一般の方と同じ土台に立ってしまうとどう考えても聞こえている人に勝てません。自分自身に何かしら誇れるもの、実績、経験があればまだ別ですが、それがない場合、かなり厳しいのが現実です。

これは、相手の立場になって考えればよくわかる事ですが、会社からしたら聞こえにくい人をわざわざ採用する理由がありません。障害者差別だとか、それはダメだ、優遇しろといっても企業からすれば自分の会社に利益をもたらす方を採用したがるのは、当然です。会社は営利目的でやっていますので。

そして、身も蓋もありませんが、そもそも企業は学校でもないですし、国が提供している施設でもありません。お金を渡し、面倒見てくれる場所ではないのです。会社が欲しいと思う人材であったり、会社にとって必要な人材である場合は、採用されたり、仕事の依頼が来ますが、それがない場合は「ウチで雇う理由がない」「いや御社とはやりたくない」と断られるのがオチです。

厳しいかもしれませんが、これが現実です。コモディティ化すれば、他の人と変わりません。下手をすれば聞こえにくいというだけで、普通の人以下に見られる事だってあります。この事から、私は、聞こえにくい人や障害がある方ほど、コモディティ化すべきでないと考えています。

ではどうすれば良いのか

個人的に思うのは、

  • 自分が好きな事を仕事にする
  • 自分を活かす事ができる市場、業種

の二つがあると思っています。

自分が好きな事を仕事にする

よく巷で言われている事ではありますが、私の場合、少し違う意味で、好きな事を仕事にすべきだと考えています。それは、努力が苦でない仕事をする、という事です。好きな事をしていると、時間が経つのが早かったり、人が努力であると思う事でも、努力と感じず、長時間作業していても疲れなかったり、集中力が続いたりします。このような事ができる仕事が望ましいと思います。

そのように感じるのは、努力しないと何事も結果がでないという事が上げられます。どんなものもそうですが、簡単に結果がでるものはありません。コツややり方がわかっていると初めの段階では良いかもしれませんが、その先のスキルに関しては、努力した時間に比例します。好きな事であれば努力もしやすいでしょうし、もしかしたら努力と思わず、好奇心でどんどん学んでいけるかもしれません。

人よりどれだけ工夫したか、あるいは、努力できたかで大きく変わります。一般の人が努力すると100消費するのに自分であれば10しか消費しないのであれば、それだけ努力もしやすいですし、仕事も苦痛に感じにくくなります。

楽だからという事ではなく、進んで努力できるから。それが私の理由です。人より突き抜けられれば、コモディティ化はまずありませんし、仕事もどんどん回ってきます。そして、成果を出していれば会社からは重宝される人間になりますね。

自分を活かす事ができる市場、業種

自分を活かす事ができる市場、業種とは、自分の能力、あるいは、特徴を活かせるものです。それらを活かせる業種、業界に入る事を意味します。

これは、資格ではなく、経験があるものがベストです。資格は勉強すれば取れるものではありますが、経験の方が重視されます。実際のところは、資格<経験になります。例えば、簿記の資格を持っている人より、簿記の資格を持っていなくても会社の経理、会計事務所にいて経験している人の方が遥かにに価値はあります。知っていると出来るには、大きな隔たりがあるので、ここが注意点ですね。特に会社の場合、即戦力を求めますので、やった事がある事の方が、非常に重要です。

私の場合、自分の能力を活かそうと補聴器業界に入ったわけではありませんが、結果的には、そのようになりました。人が働く期間は、長い方ですと18〜65歳です(定年65歳とした場合)。この場合、一般の方が聞こえにくくなり、補聴器をつけるのは、定年ギリギリだったり、中には、聞こえにくくても装用しなかったりします。※補聴器業界でも明らかに聞こえにくいのに補聴器を装用しない方もいます。

そうなると補聴器を装用した人が業界に入る場合は

  • 生まれつき聞こえにくい人
  • 事故で聞こえにくくなった人
  • 何らか病気になって聞こえにくくなった人

のいずれかに当てはまります。この中で確率が高いのは、生まれつき難聴の方で、その数は1000人に1〜2人という数です。つまり、補聴器業界の場合でも、聞こえにくい人が非常に少ないという現状があります。

さらに業界に入ってみてわかったのは、子どもの親御さんに関して大きな需要がある事でした。確かに考えてみれば聞こえにくい人が身近にいる事はほぼないため、実体験を通じて、どのようにしてきたのかを聞けるのは、親御さん的に大きな需要があるのはうなずける話しです。そのような方々とのコミュニケーションのしやすさもありましたし、聞こえにくい人に関しては、相談しやすい何かがあるのでしょう。

もっとも私の場合、聞こえにくい状態の利点は、自分自身を実験台にし、いろいろな補聴器を試せたり、調整を試す事ができる点にあると考えていますので、こちらも追加になります、一般の方は、自分の耳に試す事も、実際に調整を変える事で、聞こえがどう変化するかもわかりにくいのが現状です。耳に補聴器を装用する事そのものができないため、これは仕方がありません。

このように自分の能力、特徴を活かす事が大切だと思います。私の場合は、偶然の産物ですが、今改めて思うと、このように感じます。もっとも障害という部分を逆手にとったとも言えます。

なお、このようにブログを書いているのもその聞こえにくさを利用しています。上記の通り、生まれつき聞こえにくい人間で、さらに補聴器業界にいる人は、ほとんどいません。聞こえにくい人が補聴器業界にいて、そのような環境下にいるから皆さん、私のブログを見ているのではないでしょうか?特徴を利用するというのは、こういう事です。

ちなみに私の場合、同じ難聴の方どころか、補聴器メーカーのマーケティング部やメーカー関係者、補聴器販売店の経営者から認定補聴器技能者、さらには、医師、難聴者協会の人、挙げ句の果てには、就労移行支援所にまで見られています。みんな気になるんですね。そのような人がどのような事を言うのかが。なぜ気になるかと言いますと、そのような事を言う人がいないからですし、そのような立場の人がどのように感じているのかがわからないからです。

これも障害である事を利用しているとも言えます。利用の仕方は様々です。

コモディティになると終わる

聞こえにくい人やハンディがある方ほど、私は、コモディティ化すべきではないと考えています。他の人と同じであれば、どうしても不利にならざるを得ません。コモディティ化しないというのは、非常に難しい事かもしれませんが、やらなければならない課題のように私は感じます。

私の場合、偶然の産物が多く繋がり、今現在、このようになっています。これを見ているあなたがもし他の人と同じで付加価値がないと考えているのでしたら、まずは、自分が何が好きなのか、どんな事に対して喜びを感じるのかを考えてみるのも良いのではないでしょうか。そして手当たり次第、軽くでも良いので、初めてみる事です。

自分の事を見つめ直し、そして、何をしていったら良いのか。それらを考える事で、コモディティではなくオリジナリティが出てきます。 それを考えたら、後の事は考えず、前だけを見て突っ走る。ただそれだけになります。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:様々な視点で物事が見れるようになる「武器としての交渉思考」

リンク:手話カフェという新たな価値を創造した凄さ

リンク:人と接する事が苦手な方にお勧めする嫌われる勇気

リンク:補聴器を装用している人に必要なのも自己受容


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム