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東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の騒音抑制機能を理解したい人に送る機能の概要

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補聴器の機能には様々なものがあります。代表的な機能としては、指向性機能、各種抑制機能、補聴器を調整するチャンネル数、の三つなのですが、各種抑制する機能の中の一つが騒音抑制機能です。では、この機能は、どのような働きをしているのでしょうか、なぜ存在しているのでしょうか。

この機能は、騒音抑制の他、雑音抑制、ノイズキャンセラーと呼ばれ、よく誤解を受ける機能でもありますので、どのようなものなのかを載せていきます。

騒音抑制機能とは

騒音抑制機能とは、基本的に補聴器を装用すると起こる暗騒音(あんそうおん)と呼ばれる音を抑制します。補聴器を装用すると、ミョ〜にざわざわした音が聞こえてくるのですが、この音を軽減する目的で作られました。

この暗騒音ですが、人によっては非常に気になる音になります。特に初めて補聴器を装用する方にとっては、ざわざわ聞こえてくる感覚が異質に感じてしまい、補聴器をなかなか装用できない場合もあります。騒がしいところで集中できる人がいる反面、そのような音があると気が散ってしまうような方は、なかなか合いません。その音を抑制する事で快適性を上げるのが騒音抑制機能です。

なお、暗騒音は、周囲が騒がしいと騒がしいほど強くなります。騒がしいところでの暗騒音も軽減してくれますので、快適性を上げてくれる機能の一つとなります。

周囲の暗騒音を抑制し、快適性を上げてくれるのが騒音抑制機能になります。この機能を活用すると特に騒がしいところのざわざわ感は軽減しやすい傾向があります。その結果、快適性が上がり、実は音声も理解しやすくなる傾向もあります。

騒音抑制機能は、どのように働くのか

こちらは、メーカーによって異なるのですが、大まかな内容を記載していきます。

基本的には、低い周波数の定常音を抑制します。定常音とは、一定に続く音であり、エアコンの音やモーター音などは、音量があまり変わらず、一定の音量でず〜っとなっていますね。これを定常音と呼びます。

今現在の補聴器は、デジタル補聴器ですので、補聴器の中に入っているCPUが、暗騒音と思われる音を感知し、それぞれ決められた設定通りに音の処理をする。という流れになります。

補聴器には、騒音抑制機能にもch(チャンネル)という概念があります。これは、補聴器の音を調整するチャンネルと同じものになります。チャンネルがある理由は、音声を理解する部分まで下げないようにするためです。音を抑制する場合、何でもかんでも抑制してしまうと、単にボリュームのみ音量を下げる事になります。そうではなく周波数ごとに区切りを入れ、必要なところは下げず、不要なところだけ軽減するために、チャンネルがあります。高額な補聴器は、このチャンネル数が多く、不要なところのみ軽減しやすくなっています。

デジタル補聴器になる事で、このような事もできるようになりました。

騒音抑制機能の補足

騒音抑制機能の補足としては

  • 大きい騒音は無理
  • 定常音を抑制する事による効果
  • 無理につける必要はない

の三つがあります。

大きい騒音は無理

騒音抑制という事で、自分が感じる騒音を抑制できるのではないかと考える方が多いのですが、基本的には、暗騒音を抑制する機能ですので、車が近くを通った音、クラクション、車のエンジン音は聞こえます。これらのものが騒がしい場合は、補聴器の音量を調整して変更する事になります。

なお、一部のメーカーでは、騒音抑制機能がこちらに記載した定常音ではなく低い音そのものにかけるものもあります。低音が一定の音量を超えると、一気に音を軽減し、快適にする。そのような機能もあります。これも騒音抑制といえばそうですが、基本は、暗騒音を抑える機能です。

定常音を抑制する事による効果

主に暗騒音を抑制する機能ですが、低い周波数の定常音を抑制する事により、エアコンや冷蔵庫の動作音などにも反応する事があります。補聴器が音を理解する方法は、

  • 音の周波数軸
  • 音量軸
  • 音の時間軸

この三つを利用して、どのような音なのか(音の正体)を確認しています。人の場合は、冷蔵庫の音、エアコンの音など、一つの個体で認識するのですが、補聴器はそのような事ができません。

ですので、このような音も軽減される傾向があります。似たような音は軽減されやすいという事ですね。

無理に抑制機能を付ける必要はない

騒音抑制機能は無理に付ける必要はありません。人によっては、このざわざわした暗騒音が聞こえる方が安心するという方もいます。暗騒音が聞こえない方が良いのであれば、抑制機能があった方が良いのですが、あまりそのような音を気にしないのであれば、つける必要はないですね。

なお、私の場合は、必要だと考えている派です。静かなところでは不要ですが、騒がしいところですと暗騒音が大きくなりますので、ある方が快適性を高められ、かつ音声の聞き取りにも貢献してくれます。このように考えているため、私が扱っているメーカーは、フォナックというもの扱っています。

こちらの製品ですと、騒がしいところでの聞き取りと静かなところでの聞き取りの騒音抑制を含めた総合的な調整を変えられるため、こちらを扱っています。どのようにしたら聞こえが良くなるかを総合的に考えた結果ですね。

変えられる製品であれば、静かな所では無効にし、騒がしいところでは、ONにするという事ができます。さらに、暗騒音が気になる方は、静かな所でもONにし、騒がしいところでは、さらにその設定を強くするという事も可能です。

どちらにも対応できる!という事でフォナックの製品を扱っています。少々話しが脱線してすみません。

騒音抑制機能のまとめ

さて、騒音抑制機能に関して、記載致しましたが、大まかにはこのような機能になります。補聴器装用者が気になる暗騒音を抑制し、快適性を上げる機能が騒音抑制機能です。補聴器は音を大きくするものではありますが、その代わり、音を大きくする事、機械で音を大きくする事による弊害も出てきます。それらのものをなるべく軽減しようと今現在の補聴器は、抑制機能にも力を入れています。

その抑制機能の一つが騒音抑制です。騒音抑制にあるチャンネル数により、効果はまちまちですが、基本的にこの機能は、快適性を上げる機能になります。なるべく静かな補聴器が良いという場合は、チャンネル数が多いものの方が、自分が求めているものに近づきます。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器に指向性機能がある理由→調整だけでは限界だから

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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