2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

どの補聴器メーカーがおすすめか……とお悩みの方へ

Pocket

dog-624951_640

補聴器を購入しようとWebサイトを調べていると様々な補聴器メーカーがある事に気が付きます。補聴器のメーカー一つでも様々な補聴器があり、さらに補聴器メーカーにもたくさん種類があると、どれを選んだら良いのか正直よくわからないのではないでしょうか。

その問いに答える内容としては、新しく補聴器を考える方は、補聴器メーカーはあまり関係なく、補聴器をすでに使っている方は、その補聴器がうまく耳に合っている事が前提ですが、同じメーカーの方がすんなり行く事があります。そして、それ以上に大切な事もあります。

今回は、こちらの内容に関してお答えしていきます。

結論から

結論から申し上げますと、

  • 新しく購入:あまりメーカーは関係ない
  • 補聴器買換:同じメーカーの方がよい傾向がある(50:50です)

となります。

まず、メーカーごとの違いですが、補聴器を耳に合わせる適正化の方法が違います。補聴器を耳に合わせる過程で必要なのは、どのくらいの聴力にどのくらい音量を入れるかがあるのですが、その入れる量が異なったり、補聴器に搭載されている音の抑制機能の働き方、あるいはそれ以外の機能の働き方も異なります。

しかし、音量を入れる量に関しては、参考にしている調整方法のベースが同じですので、今現在の補聴器は、調整に関して大きく変化する事はあまりありません。ですので、どのメーカーが特別良い、優秀というのがあまりありません。どちらかというと補聴器メーカーよりもその人の耳の感覚や補聴器をフィッティングする人の腕によって変わります。

補聴器のフィッティングは、その部分だけ見ますと補聴器の音量を調整する事です。しかし、補聴器は、耳の聞こえによって適する形状、補い方が異なります。ですので、総合的な意味で「今の耳の状況にどのような補聴器が最も補えるか」という視点を持った方に見ていただくのがベストとなります。

耳の感覚から見るメーカー選び

さて、新しく購入する方は、あまりメーカーは関係ない、一方補聴器を元々使っており、その買い換えを考えている方は、同じメーカーの方が良い。この意味ですが、耳の感覚というものが関係してきます。

補聴器は耳の聞こえを補う機器ですので、補聴器を使用した事がない方であれば、どのメーカーを使用されても、その音が基準となります。しかし、補聴器を元々使用されている方は、その補聴器で補っている感覚が音の感覚の基準になります。そのため、同じメーカーの方が、音の出し方、補い方の感覚が似ている傾向がある事から、同じメーカーの方が合いやすくなります。

しかし、必ずしもそのように言える事はなく、同じメーカーでも買い換える頃には、3世代、下手すれば5〜6世代ほど今現在使用している補聴器よりも先のものを使用する事となります。すると、たとえ同じメーカーであっても今まで使っている補聴器とまるで別の音の調整をするようになっているケースもあります。

ですので、こちらでは、50:50という風に記載しています。同じような感覚であれば良いのですが、場合によっては大きく変わってしまう事で、メーカーが同じなのに聞こえる音の感覚に違和感を感じる事もあります。その場合は、状況によりメーカーそのものを変えるケースもあります。

感覚というのは、言い換えればその人の世界観を表すものです。世界が大きく変化するものは、今までの物がよくない、あるいは、そのようにしてみたいという方であれば受け入れられますが、その世界が良いとなっている方に関しては、新しい世界は受け入れられません。これは、補聴器を新しく装用する方にとっても共通する事です。

メーカー選びより大事な事

私自身補聴器の販売をしており、かつ自分自身でも補聴器を装用している人間です(生まれつき難聴です)。そんな人からアドバイスできる事としては

  • 販売店は通えるところへ
  • 補聴器の効果を数値化してくれるところへ

をお勧めしています。

前提として、新しく補聴器を考えている方は、基本どのメーカーでも構わないとし、補聴器の買い換えを考えている方は、同じメーカーを扱っているところとします。そして、買い換えのケースで、合わないから別のメーカーにしたいという事であれば、新しく補聴器を考えている場合と同じとなります。

販売店は通えるところへ

補聴器の販売は、

  1. その日に行って
  2. その日に補聴器を決め
  3. その日に購入する

という事はありません。何かしらの試聴期間を設け、補聴器を操作したり、補聴器を装用し、どのようなものなのかを体感しながら決めていきます。補聴器の場合、選択思考として

  • 扱いやすさ
  • 耳に装用した感覚
  • 補聴器の外観

があります。この中で、扱いやすさと耳に装用した感覚、この二つを良くするには、試聴を通じて、どのような耳なのかを理解する必要が出てきます。補聴器を装用する際に起こる事として、自分の声の響きがあるのですが、これを感じやすい方と感じにくい方がいます。

私の場合は、この感覚によって補聴器選定を決めています。この感覚が強いのにその感覚がデメリットとなる補聴器を選択すると、苦痛の元になってしまいなかなかうまく行きません。このようなミスマッチを避けるためにどのような補聴器が良いかのデータをとっているという言い方が正しいかもしれません。

また、補聴器は補聴器に慣れている方とそうでない方で、音を感じる感覚が天と地ほど差が出ます。先ほどの自声の響きないし、補聴器を装用した時に起こる事、全般についてもそうです。ですので、どうしても即決するのが難しいという事があります。少々使って慣れるのであれば、それを考慮して補聴器選択した方がお客さんの望んだものを提供しやすくなりますし、その方が良いでしょう。

このような傾向がありますので、何度か販売店には足を運ぶ必要があります。ですので、通える範囲内のところが最もお勧めです。

補聴器の効果を数値化してくれるところへ

私自身補聴器を装用している身ですが、自分の補聴器の調整に関しては、あまり感覚を重視しません。補聴器を装用すると聞こえる感覚こそわかりますが、

  • 自分がどのくらい聞こえているのか
  • どのくらい聞こえればベストなのか
  • この感覚は、果たして良いのか

がわからないからです。ですので、私の場合は聞こえの効果に関して全て数値化しています。言い換えれば可視化とも言いましょうか。

聞こえの効果に関しては数値化してくれるところをお勧めします。余談ですが、数値化すると自分の感覚もわかりやすくなりますし、自分の限界についてもわかりやすくなります。

補聴器は耳を治してくれるわけではありません。そのため、どうしても聞きにくいところは出てきます。ですので、補えるところまでしっかり補うというのは、とても大切な事だと私は自負しています。そのためにも私はごまかしが一切効かない聞こえの数値化を行っています。

まとめ

補聴器のメーカーに関しては、

  • 初めての方はあまり関係ない
  • 買換の方は、同じメーカーの方がうまく行きやすい

となります。それ以外に重要な事として

  • 通いやすいところ
  • 効果を数値化してくれるところ

を選ぶ事をお勧めします。

補聴器の場合は、どのメーカーが良いかではなく、どこで相談するかが重要です。

こちらの内容が参考になれば幸いです。

 

この内容をご覧になった方は、こちらもお勧めです。

リンク:生まれつき難聴の私が自分の聞こえにくさを可視化してみた

リンク:補聴器相談初めての人が押さえておくべき購入にかかる時間

リンク:中等度難聴の私が補聴器を使用して得られた効果を可視化してみた

リンク:補聴器を装用すると起こる5つの聞こえの変化

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとのご相談、承ります

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。当店で行なっていること、よくいただくご相談は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!
検索フォーム