2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

難聴者であり補聴器販売をしている私が耳あな型補聴器にこだわる理由

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私自身生まれつきの難聴であり、補聴器の販売までしている身ですが、どのような補聴器も耳に適合するなら、迷わず、耳あな型補聴器をお勧めしています。一部の人からは「耳あな教」「耳あな型補聴器にこだわりすぎじゃない?」とたまに言われるのですが、補聴器を使用している身から考えると、やはりこちらに落ち着きます。

私自身がよく考えるのは、どのようなものが最もお客さんにとって良いのか。になります。私なりの結論は、生活をサポートできる補聴器。ただそれだけです。それを実現しやすいのは、耳あな型補聴器ではないか。と考えました。

では、どのような理由からなのでしょうか。ちょっと私の思考を覗いてみましょうか。

補聴器業界の現状

初めに、大まかな内容として、補聴器業界の現状に関して記載しますと、このようになります。

補聴器の出荷台数、2015年は増えていますね

補聴器の出荷台数、2015年は増えていますね

日本補聴器工業会 出荷台数より製作

こちらが数値で、円グラフにしますと……

2015年の出荷台数別割合。耳かけ型補聴器が半分を超える

2015年の出荷台数別割合。耳かけ型補聴器が半分を超える

日本補聴器工業会 出荷台数より製作

このようになります。 製品に関しては、耳かけ型補聴器が半分以上とかなり多く、耳あな型補聴器は、その次に多くなります。基本的に補聴器は、耳かけ型補聴器か耳あな型補聴器のどちらかを選択する事が多く、この二つの補聴器が多くなります。

こちらのデータの見方によっては、私が考えている内容は、少数派であり、業界の流れに反しているとも言えますね。

どのようなものがベストなのか

私自身、生まれつき難聴であり、補聴器を装用している身ですが、そこで感じるのは、生活をサポートする、あるいは生活を支援しやすい補聴器が最もベストであると考えています。補聴器は、聞こえの事だけ考えれば良いように感じますが、実際には、使い勝手などが実生活に大きく関係してきます。

私は残念ながら耳あな型補聴器が使えないため、耳かけ型補聴器を使用しています。その経験から言えるのは、思った以上に耳かけ型補聴器は使用の制限を受ける事です。

例えば帽子をかぶる際に邪魔に感じたり、メガネをかけるとカチカチ音がしたり、またまた、つるの厚みで少し補聴器が外にズレる感覚だって気になります。また、状況により、マスクをつけたりする際も邪魔に感じる事がありますし、電話対応が多い場合、耳かけ型ですと電話のしづらさも出てきます。仮に補聴器を外して電話対応する場合においても面倒です。

聴力を補う事は最も重要な要素ですが、それ以外にも形状により、実生活での活動に影響がでます。このような点から私は、聞こえて、かつ実生活に最も影響が少ない物がベストであると考えるようになりました。その方が、快適に使用できるからです。

その思考が「生活をサポートする」となります。

補聴器の本質は生活をサポートする事

補聴器の本質に関して改めて考えてみると、それも結局「生活をサポートする」になります。聞こえにくくなれば実生活に支障が出ますので、補聴器がしている事は、聴力を補う(音を聞こえやすくする)事ですが、その本質は「生活をサポートする」と言えますね。

でしたらその際に、形状により不自由に感じてしまう事があるのであれば、それはできる限り、取り除いて上げるべきなのではないか。私は、このように考えるようになりました。なぜなら、補聴器の本質は、生活をサポートする事だからです。実生活で使用しづらい補聴器であれば、生活をサポートしているとは言えません。

聴力を補う事は確かに重要な事ですが、この点も忘れてはいけないポイントになります。聴力を補うという事も、結局は、生活をサポートするための一つの手段でしかありません。

お恥ずかしながら私は、補聴器の装用歴が長いため、つい最近まで、どちらかというと「補聴器を使用する」という視点が強くありました。これは、補聴器を主体とし、どのように補聴器を使っていくかという考えです。しかし、本来しなければならないのは、どのように「補聴器で実生活をサポートするか」という事に気が付きました。まだまだ私も未熟者ですね。反省です。

実生活に影響がないものは、どのようなものか

補聴器で実生活をサポートするとした場合、どのような形状が最も良いのか。それを考えてみると、やはり耳あな型補聴器。と結論としては、たどり着きました。その理由は、単に耳の中に補聴器を入れてしまうため、外部的影響を受けづらいからです。

耳かけ型補聴器で煩わしいと感じているものの大半は、耳あな型補聴器にする事で、改善できます。メガネやマスクは、典型的な例で、そもそも耳に補聴器をかけるからこそ、煩わしく感じます。耳に補聴器をかけなければ、影響の受けようがありません。

帽子は、状況により厳しいのですが、耳かけ型補聴器よりは、マシになります。電話対応も耳あな型補聴器であれば、今までと同じような感覚で電話しても良いですし、補聴器を外した方が良いのであれば外して対応しても良いでしょう。耳あな型補聴器は、外すのも付けるのも耳かけ型補聴器より動作が少ないので、楽でありかつ早くできます。

さらに上記には、記載しませんでしたが、実際に耳かけ型補聴器を使用すると、髪の音が入りやすくなりますので、人によっては髪がよく補聴器のマイクに当たり、鬱陶しく感じる事もあります。これも耳あな型補聴器にする事でほとんどなくなります。

耳の穴の中に補聴器を入れてしまえば、外部的要因を受ける事は、かなり少なくなります。これらの事から、私は、適合する耳なら耳あな型補聴器が最もベストであると考えています。それは、実生活で実際に使う環境を考えた上での判断からです。

耳あな型が使える人は、耳あな型がベスト

という事で、私は、耳あな型補聴器が使用できる人は、耳あな型補聴器がベストだと考えています。しかし、耳あな型補聴器は、いくつか制限があり

  • 聴力が軽度〜高度難聴まで
  • 耳垢が多くない
  • 耳垢が湿っていない
  • 耳垂れが出ない
  • 耳の穴が必要以上に小さくない(変形していない)

など、条件があります。これらの条件に全て当てはまるのであれば、お勧めです。しかし、いずれかに当てはまる場合は、そもそも使用できなかったり、故障や音が止まるなどの現象が頻発する可能性があります。そのような場合は、申し訳ないのですが、お勧めしません。というよりも状況によっては、お勧めできません。

他にも自分の声が大きく聞こえやすい、響いて聞こえやすいという欠点がありますが、これらのものが気になる場合も同様で、お勧めできません。

色々と制限がありますが、その分、生活をサポートするという観点では、最も優れた補聴器であると私は考えています。よって、耳かけ型補聴器や耳あな型補聴器が合う方には、耳あな型補聴器をお勧めしています。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:耳かけ形補聴器の形状から感じる形状の特徴

リンク:補聴器を装用する人は、自声の響き、こもりを理解しておこう

リンク:通信販売、ヤフーオークションで補聴器を購入するのは失敗の元

リンク:小型補聴器RICに適合する人、他の補聴器が良い人

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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