2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

耳あな形補聴器をお勧めする状況別環境7選


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補聴器には、主に耳かけ形補聴器と耳あな形補聴器の二つがあります。この二つは、形状が異なる事により、少々性能が異なるのですが、それ以上に異なるのは、状況別対応のしやすさになります。

結論から書いてしまいますと、耳あな形補聴器は、耳の穴の中に入れてしまうため、耳にかかるもの、耳付近にくるものを着用した時に、影響を受けにくく、非常に使い勝手が良い補聴器となります。性能面も優秀ですが、日常生活上で使用するという観点でも優秀です。

こんな場合は、耳あな形補聴器

まず、状況別耳あな形補聴器がお勧めになるケースは

  • 髪に付けているものがある
  • ヘルメットをかぶる
  • 電話をよく受ける
  • メガネをかける
  • 帽子をよくかぶる
  • マスクをよく使う

これらです。

耳かけ形補聴器ですと、補聴器本体及び、補聴器のマイクが髪の中に突っ込んだり、あるいは、耳にかけるため、邪魔に感じる事があります。耳あな形補聴器は、これらの影響を受けないという強いメリットがあります。

耳かけ形装用図。耳の後ろにうっすら見えるのが補聴器

耳かけ形装用図。耳の後ろにうっすら見えるのが補聴器

こちらは、耳かけ形補聴器を装用した状態です。耳の外輪に沿って耳にかけているのが特徴です。そのため、耳にかける部分に何か乗せたり、耳の上にある髪の影響を受けたりします。

耳あな形補聴器の装用図。耳の中に入っているのが耳あな形補聴器

耳あな形補聴器の装用図。耳の中に入っているのが耳あな形補聴器

こちらが、耳あな形補聴器を装用した状態です。耳の中に入っているため、外部の影響を受けにくくなります。

その差は、一目瞭然ですね。

では、状況別に関しても見ていきましょう。

髪に付けているものがある

こちらは、

  • カラーリングをしている
  • 整髪料を多く使用している

が当てはまります。

髪にカラーリングや整髪料を使っている場合、耳かけ形補聴器ですと補聴器にそれらのものが付いたりします。

特に整髪料の場合、つける量や補聴器によっては、補聴器のマイクを詰まらせてしまうため、聞こえにくくなる原因にもなります。耳かけ形補聴器のマイクは、髪に触れる部分にあるため、どうしてもこのような事が起こる可能性があります。

ヘルメットをかぶる

ヘルメットをかぶる場合は、耳あな形補聴器の方がお勧めです。主に

  • バイク、原付を使う
  • 仕事上、着用する

の場合は、耳あな形補聴器が最もベストとなります。耳かけ形補聴器ですと、邪魔に感じる事もありますし、ヘルメットによっては、補聴器のマイクにメットが当たり、かなりうるさく感じます。

ヘルメットをかぶる事があるのは、バイク、原付はともかく、仕事上、着用の義務がある建設系、工事系も当てはまります。

電話をよく受ける

事務職、あるいは、仕事上電話をよく受ける場合も、耳あな形補聴器がお勧めです。

この場合、二つの理由があり、

  • 補聴器を装用したままの電話がしやすい
  • 補聴器の脱着がしやすい

この二点があります。

耳あな形補聴器の場合、電話は今までの感覚通りにしていただくだけでできます。耳かけ形補聴器は、音を拾うマイクが上にあるため、受話器を上にずらして行います。人によっては、受話器のお話しする部分が鼻の位置に来て、鬱陶しく感じる事もあります。また、受話器が小さいものですと、受話器のマイクの位置がずれる事で、相手に声が届けづらくもなります。

補聴器を通して音を聞く事でよく理解できる場合は、上記でも構いませんが、仮に補聴器を外して、そのままの耳で聞く方が聞きやすいとなる場合は、補聴器を外して電話をする事になります。その場合においても、耳あな形補聴器の方がベストです。

耳あな形補聴器は、耳に入れるという一つの動作しかありませんが、耳かけ形補聴器の場合、耳せんを耳に入れる、補聴器を耳にかけるという二つの動作が必要です。そして、外す時も耳あな形補聴器は、紐を引っ張るだけであり、耳かけ形補聴器は、補聴器を耳から外し、耳せんを外す、という二つの動作が必要です。

あまり電話の回数が多くなければ、電話の度にそのようにすれば良いのですが、電話の数が多いと、脱着を繰り返す手間が入りますので、かなり面倒に感じます。このようなケースにおいては、作業回数が少ない耳あな形補聴器の方が楽にできます。

これらの理由により、電話が多い、電話をよく行う場合は、耳あな形補聴器の方がお勧めです。

メガネをかける

メガネをかける場合は、状況によりけりです。耳かけ形補聴器を装用しても

  • 耳にかかった感覚
  • カチカチ聞こえる感覚

これらが気にならなければ、耳かけ形補聴器でも構いません。しかし、気になる場合は、耳あな形補聴器をお勧めします。

耳かけ形補聴器の場合、補聴器そのものに物が当たると当たった時に音が聞こえます。メガネのつるが補聴器に当たるとカチカチといった音が聞こえてくる事があり、つるの位置、補聴器の位置により変化します。

顔を動かしたり、歩くたびにカチカチ聞こえ、その音が気になる場合は、耳あな形補聴器をお勧めします。耳あな形補聴器でしたら、そのような音はしません。

帽子をよくかぶる

帽子をよくかぶる方は、基本的に耳あな形補聴器になります。耳かけ形補聴器ですと

  • 補聴器そのものが邪魔に感じる
  • ハウリングが起こりやすくなる

という事が起こります。

ヘルメット同様、頭にかぶるものは、耳かけ形補聴器そのものが邪魔になります。また、音響機器特有の現象、ハウリングと呼ばれるものが起こりやすくなり、補聴器を装用しづらくなります。

なお、帽子の種類、耳を覆う系統のものは、耳あな形補聴器でも厳しくなりますので、その点は、申し訳ございません。

マスクをよく使う

マスクをよく使用する方は、耳あな形補聴器がお勧めです。主に

  • 花粉症の方
  • 仕事上で使用する方
  • 病気予防でマスクをよく使う方

は、耳あな形補聴器の方が気兼ねなく補聴器を活用できます。耳かけ形補聴器ですと、耳にかかる部分にマスクの紐が入り込み、鬱陶しく感じる場合があります。最近では、紐が太いマスクもあり、入り込まなくはなってきましたが、かなり耳がごっちゃりしますので、気になる方は、耳あな形補聴器の方が良いでしょう。

特にマスクの使用頻度が高い上記の三つは、影響を受けにくい耳あな形補聴器の方が、気兼ねなく使えます。ここが大きなポイントです。

〜番外編、CICがお勧めな場所〜

上記に記載したものは、耳あな形補聴器全般に共通する事を記載しました。こちらでは、耳あな形補聴器の中で小型のCIC補聴器がお勧めな状況について記載していきます。

耳あな形補聴器は、主にこの三種類がある

耳あな形補聴器は、主にこの三種類がある

なお、CICとは、一番左の補聴器になります。

CIC補聴器の装用図。耳の穴の中に入る補聴器である

CIC補聴器の装用図。耳の穴の中に入る補聴器である

耳の穴の中に入る補聴器というところがポイントです。

CICがお勧めなのは、風の影響を受ける職業

CIC補聴器の特徴は、最も風の影響を受けにくくなる事です。そのため

  • 鳶職
  • 高層ビルの清掃

など、高い所で作業をする仕事、あるいは、作業する事が多い方には、CIC補聴器がお勧めです。これは、高い所は、風が強く、耳かけ形補聴器では、風の影響をモロに受けるためです。風がマイクに当たると発生する大きい音が聞こえやすいため、お勧めできません。

こちらに限らず、風が強いところで作業する、よくそのような環境下になるという事でしたら、CIC補聴器が最もお勧めになります。

なお、風が強く、高いところでは、補聴器を失くしやすいのでは?と思われる方もいますが、耳の型に合わせた補聴器であれば、そうそう外れる事はありません。意図的に緩くしていたり、小さく作っている場合は、あり得るかもしれませんが、それ以外は、ほとんどありません。

紛失に関しては、耳に装用している状態で紛失するのではなく、どこかに置き忘れ、閉まった場所を忘れる事が大半です。

耳あな形補聴器は、影響を受けにくい補聴器

耳あな形補聴器は、耳の中に補聴器を作るため、最も外部の影響を受けにくい補聴器となります。耳かけ形補聴器は、耳にかけている事もあり、影響を受ける事が多々あります。そのため、上記のような状況下である方はもちろん、それ以外の方でもお勧めできる形状です。

今現在は、上記の事がなくても、今後、趣味に目覚めた。それらのものを使うようになった場合でも対応しやすくなるからですね。転職や部署の移動により、状況が変わる事もありますし、花粉症のような今現在は大丈夫でも、いきなり発症するようなものもあります。

形状の違いには、性能面もありますが、これらの事もあります。状況別でも考えられると、より活用しやすい補聴器を見つけやすくなります。

なお、耳あな形補聴器ですが、

  • 耳の穴の中が変形している
  • 耳垢が多い
  • 耳垢が湿性
  • 耳垂れが出る
  • 重度難聴の方

など上記に当てはまる場合は、お勧めできません。一番上は、耳あな形補聴器が作れない可能性もありますし、それ以外の

  • 耳垢が多い
  • 耳垢が湿性
  • 耳垂れが出る

は、故障が頻発する可能性があるため、お勧めしません。そして、適応する難聴は

  • 軽度難聴
  • 中等度難聴
  • 高度難聴

までとなります。重度難聴の場合は補える音の量が不足しがちですので、お勧めできません。この点にご注意ください。

耳あな形補聴器は、合わない方も多いのですが、合う方には、最もベストな補聴器となります。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:【実例】中等度難聴者が補聴器を装用するとどう改善されるのか

リンク:中等度の感音性難聴の私が自分に合った補聴器を選んだ方法

リンク:購入前に知っておきたい一つ辺りの補聴器電池の使える目安

リンク:補聴器にまつわる両耳、片耳に関する変な考えに喝!してみる


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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