2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

聴力検査で聴力が下がった?という場合にする補聴器の確認と調整

Pocket

fountain-pens-1393979_640

補聴器を長く装用していると、聴力が低下する、変動するという事があります。この部分は、起こりやすい方もいれば、起こりにくい方もおり、人により、大きく異なります。

そのような場合、私の方で行っているのは「聴力の測定をした後、補聴器を装用した状態も測定し、ヒアリングを繰り返しながら調整をしていく」となります。具体的には、現状と過去のデータあるいは、目標とする数値と見比べ、どのような状況かを初めに把握します。その後、その現状についてご説明し、どのようにしていくかを決めていきます。

なお、これらの事は、耳鼻咽喉科に行った後である事に行う事となり、聴力変動が小さい場合において当てはまるものとなります。この点だけご注意ください。

初めに行うのは、確認

補聴器をお使いになっていて聴力の低下が見られた、少し聴力変動があった場合は、初めに確認を行います。行う事は、

  • 聴力測定
  • 音場閾値(いきち)測定

の二つです。聴力測定は、おなじみ聴力を測る測定で、病院さんにあるものと同様です。音場閾値(おんじょういきち)測定は、聞き慣れないかもしれませんが、補聴器を装用した状態で測る聴力測定のようなものです。この二つを行い、現状を確認します。

現状を確認した後に今までの測定データ、あるいは、音場閾値測定の場合は、今まで測定したデータか聴力ごとの仮の目標値と比較をします。このようにする事で、現状がどのような状況かがわかりやすくなります。

測定データと見比べ、聴力、音場閾値測定結果どれも低下しており、聞きにくさに自覚があれば、その部分を調整する事もできますし、聴力測定では、低下しているようだけれども、自分自身は、変わった感覚がない、補聴器を装用した状態を調べてみると、そこでも変わった様子はない、であれば、そのままでも構いません。

このように

  • 聴力
  • 補聴器を装用した状態の聞こえ(音場閾値測定)
  • ご本人様の自覚

の三つで決めていくと、聞こえにくい方にとっても現状を理解しつつ、どのようにしたら良いかを考えやすくなります。

どのようなものもそうですが、初めに行うのは現状の確認です。その後に、どのようにするかを考えていきます。

実例

例えばですが、病院さんで聴力検査をしてもらったら、少し下がっている事がわかりました。聞こえにくくなった感覚は、自覚しておらず。ただ補聴器で聞こえている感覚が低下しているのなら、調整してもらった方が良いかもしれない。聞こえにくいままでは、仕事に差し支えがでる。という場合、

  • 聴力測定
  • 音場閾値測定

を行い、現状を明らかにします。その次に行うのは、音場閾値測定の結果を以前のデータで比較するか、その聴力の目標値と比較する事です。

音場閾値測定の前のデータがあれば、前のデータと比較する事で「今現在どうなのか」がわかります。下がっていれば下がっている事がわかり、実際に補聴器を装用している状態でも、以前より聞きにくい事がわかります。変わりがなければ、聴力低下があったとしても、補聴器を装用している状態では、変わりがない、ほとんど変わりがない事もわかります。

聴力例、黒が現在の聞こえ、オレンジが過去の聞こえと仮定

測定結果例、黒が以前の聞こえ、オレンジが今の聞こえと仮定

例えば、測定した結果が上記のような場合だとしますと、▲の位置が昔測定したもの、オレンジ色の▲が今の測定結果です。みていただくと、ほぼ変わりがない事がわかります。その場合は、素直に変化がほとんどない事を伝え、どのようにするかを相談していきます。

実際には、少し低下しているレベルでも調整した方が良いのか、そう変わりがなければ、そのままで良いのかですね。私の場合は、あまり変わりがなく、ご自身でも変化を感じていない場合は、そのままにします。できるだけ聞こえはしっかり補っておきたいとお考えの方や心配事がある場合は、元の聞こえに戻るような調整をします。

同じく測定例。黒が昔の聞こえ、オレンジが今の聞こえ

同じく測定例。黒が昔の聞こえ、オレンジが今の聞こえ

しかし、このように明らかに変化がある場合は、状況をヒアリングしながら、調整に関しても決めていきます。基本的に、足りない部分を重点的に補い、元の聞こえに近づける調整をしていきます。

このように現状を確認し、どのようにしていくかを決めていきます。上記の例であれば、測ってみた結果で、以前のデータと変化があれば、その旨伝え、気になるなら、調整をする。以前のデータと比較しても差がないのであれば、その旨伝え、気にしていないのでしたら調整しない。というように対応していきます。

なお、聴力測定の結果は、比較というよりも保管用で、聴力の状態も含めてしておく事が多くなります。

調整するか、しないかは状況次第

聴力測定の結果が下がれば必ず調整するというわけではありません。その理由は、聴力が下がれば、必ずしも補聴器を装用した状態が低下するとは限らないためです。実に不思議ですが、聴力が少し下がったとしても音場閾値測定結果は、そのままだったり、使用している方も違いに気がつかないケースがあります。そのために、聴力測定と音場閾値測定を行い、現状を見る事が最優先です。

現状を見た後は、どのような状況かを確認し、ヒアリングを繰り返しながら、耳の状況について把握していきます。その後、どのように調整するかを相談し、調整していきます。

こちらに記載したのは、私自身がやっている事ですが、恐らく他の販売店さんも同様の事をしていると思います。初めに状況を確認し、どのようにする方がよいのかを考え、実行していきます。

聴力が少し低下した際の対応は、こんな風に対応しています。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:補聴器を守るために知っておきたい影響を受ける機器

リンク:補聴器購入後に大切な聞こえをキープする環境づくり

リンク:補聴器を使い続ける人が困らないようにするために必要な三つの事

リンク:補聴器を修理依頼する際、知っておきたい6つの事

Pocket

この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

補聴器で耳を改善させる手引き書、作りました

聞こえにくい事でお悩みの方のために、補聴器で耳を改善させる手引き書を用意しました。

  • 自分の症状に合う補聴器は何か
  • 自分の聴力に合う補聴器は何か
  • 補聴器の種類、性能、違いを知りたい

などお考えでしたら、こちらをご覧下さい。補聴器で耳を改善させる内容のみに絞って記載してみました。お役に立てば幸いです。

お困りごとの相談、無料です

Webサイトに訪れる方のご要望にお応えするため、東京都墨田区に店舗を構えました。

  • 聞こえにくい事で困っている
  • どこに相談したら良いかわからない
  • お使いの補聴器でうまく聞こえない

などお悩みがございましたら、お気軽にご相談下さい。ご相談や補聴器の試聴に関しては、無料で承っております。当店の特徴は、リンク先の通りです。

〜更新情報のお知らせ〜
こちらのいずれかにご登録いただきますと更新時、お知らせします。お気軽にご登録ください。なお、Twitterでは、私自身が興味を持った記事や自分のエントリーについてツイートしています。もしよろしければフォロー、ご登録いただけるとうれしいです!