補聴器を使った感覚を評価する3つのポイント


補聴器を評価するやり方には、使った感覚を評価する主観評価、機械を使ってどれだけ聞こえを補えているかを確認する客観評価の二つがあります。補聴器の場合は、この二つを組み合わせて、補聴器の適合を考えていきます。

こちらでは、補聴器の主観評価に関してまとめていきます。補聴器をお考えの場合は、ぜひ参考にしてみてください。

補聴器の主観評価

補聴器で行う主観評価は、主に

  • 補聴器の取扱いはできるか
  • 装用した感覚はどうか
  • 聞こえる音は苦痛ではないか

の三つに分かれます。こちらが大丈夫であれば、補聴器は適合していると言えるでしょう。

補聴器の取扱いはできるか

どのようなものも扱えなければ意味がありません。ご自身で取扱いができる事は重要です。若い方は、考えなくても良いのですが、ご年配の方の場合、考える必要があります。主に

  • 補聴器の脱着はできるか
  • 補聴器の電池の入れ切りはできるか
  • 補聴器の電池交換はできるか

この三つさえできていれば問題ありません。これらが難しい場合は、もっと簡単なものを選ぶか、場合によっては、身近な方にお願いするケースがあります。

装用した感覚はどうか

こちらには、

  • 補聴器が耳から外れる感覚はないか
  • 補聴器をつけていて強く当たっている感覚はないか

の二つがあります。どちらも装用している感覚として非常に重要です。

補聴器が耳から外れる感覚はないか

補聴器が耳から外れる感覚がある場合、最悪、そのまま落ちて紛失する事や補聴器が耳から動いてしまい、気がちる傾向があります。その場合は、しっかりと固定できるようにします。

外れる感覚がある場合、考えられる事は

  • 耳にしっかり装用できていない
  • 元々しっかり装用しづらい

の二つがあります。しっかり装用できていない場合は、装用する練習を行い、使えるようにします。元々しっかり装用しづらい場合は、しっかりと装用できる商品を使って、状況を改善させていきます。

外れる感覚がある場合、補聴器がズレて気になるケースや落とす事を心配し、使わなくなってしまうケースがあります。そのようになると補聴器を購入した意味がありません。しっかりと使えるようにし、聞こえるようになった恩恵を受けていただくために、こちらは確認します。

補聴器を付けていて強く当たっている感覚はないか

補聴器を装用していて耳の中で強く当たっている感覚がある場合は、注意が必要です。ほとんどのケースでは、お客様より申し出る事が多いのですが、こちらも確認する必要があります。

耳の中に入る部分がどこかに強く当たっている場合は、そこがこすれてしまい、最終的に傷になる事があります。少し当たっている程度なら問題ないケースが多いのですが、明らかに当たっている場合は、要注意事項となります。

聞こえてくる音は苦痛ではないか

補聴器を装用すると少なからず、音が聞こえてくるようになります。その場合、あまりにも苦痛を感じる場合は、再度調整が必要です。主に

  • 大きい音は苦痛ではないか
  • 高い音は苦痛ではないか
  • 声の響きは苦痛ではないか

の三つがあります。

大きい音は苦痛ではないか

補聴器を装用すると気になるのは、大きい音です。補聴器は、音を大きくする道具ですので、少なからず、大きい音に関しても大きくします。そのため、大きい音が苦痛に感じる場合は、再度、調整する必要があります。

耐えられるくらいの大きい音であれば良いのですが、耐えられないくらいの大きい音は抑制しないと耳が辛くなってしまいます。このような場合は、再度調整し、なるべく耐えられる音量にまで下げます。

高い音は苦痛ではないか

補聴器を装用して気になる音、第二弾といえば、高い音になります。高い音は、聞こえにくくなっている人が多く、かつ音声を理解するのに必要な領域とあり、補聴器側も高めに設定する事が多い部分です。

あまりにも高くなっていると、全体的に音がキンキンしたり、高い音そのものが辛く聞こえる事があります。そのような場合は、音量を下げ、耐えられるレベルにします。

声の響きは苦痛ではないか

補聴器を装用した時に起こる事としては、こちらも有名です。耳の穴を塞ぐと、こもったような感覚、あるいは、声が少し響いて聞こえると思うのですが、補聴器を装用するとその感覚が出てきます。

この場合、響き、こもりを軽減する処置を行うのですが、ある程度、限界もあり、かつやりすぎると補聴器の効果がなくなってしまいます。そのため、我慢ができるレベルを探すのが、重要です。こちらも確認し、使えるレベルを目指すのが、大切になります。

補聴器の主観評価のまとめ

補聴器の主観評価では、

  • 補聴器の取扱いはできるか
  • 装用した感覚はどうか
  • 聞こえる音は苦痛ではないか

を確認します。これらがOKであれば、補聴器を活用するのに問題はありません。こちらを理解すれば、補聴器が合っているのかを見定める事ができます。

基本的には、主観評価のみ判断する事はありません。主観評価と客観評価の二つを組み合わせて評価します。主観評価は、使った感覚、客観評価は、実際の補聴器の効果を数値にして見れます。この二つを組み合わせる事により、補聴器は初めて適切に評価ができます。

適した補聴器を選ぶ上で、参考になれば幸いです。