2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

クロス補聴器の性能の違いを理解する3つのポイント

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クロス補聴器に関しても、いくつかグレードがあり、各機種により、性能が異なる。補聴器の金額は、形状によっても変わるが、性能による変化が最も大きい。

では、この性能とは、どのようなものなのか。私が普段、お客様に説明しているものを利用して記載していこう。補聴器の性能の基礎からどのような違いがあるのか載せていく。

性能選択の参考になれば幸いだ。

なお、今現在、色々なメーカーがクロス補聴器を出してきた。こちらに記載するのは、あくまでも私が扱っているフォナックに限るので、その点はご注意いただきたい。フォナックは、クロスに関する歴史が最も長く、耳あなのクロスも出している優秀なメーカーになる。

結論

初めに結論から書いていこう。全てをまとめたものがこちらだ。

耳あなのクロスの金額及び性能表

耳あなのクロスの金額及び性能表

こちらが耳あな形のクロスの金額だ。現行機種のクロスⅡで金額に関しては、クロスの代金と補聴器の代金を組み合わせているため、合計金額となる。

フォナッククロス、耳かけの性能&金額表

耳かけのクロスの性能&金額表

こちらが耳かけ形のクロスになる。金額に関しては、耳あな形と同じく、クロス+補聴器の合計金額となる。

結論からすると、性能が上がると上がるほど、快適に使いやすく、かつ騒がしい中でも聞き取りを良くしやすくなる。補聴器の性能は、基本的に補聴器が難しいとされる、騒がしい中での聞こえの改善や補聴器を装用する事によって起こる音響的問題を改善し、快適性を高めてくれる。

もちろん、こちら以外にもあるのだが、大きいのは、この部分だ。これが性能の違いとなって出てくる。言い換えれば、静かなところや音を抑制する必要がないところでは、性能重視の補聴器もコストを抑えた補聴器も効果はさほど変わらない(実際には、音が綺麗に聞こえる、音が楽に聞こえるというのはある)。

性能の違いには、このようなものがある。

補聴器の性能の違い

一般的な補聴器の性能の違いは、

補聴器の性能に関するお話し。補聴器の歴史を見ると性能は理解しやすい

補聴器の性能に関するお話し。補聴器の歴史を見ると性能は理解しやすい

このようになる。補聴器の性能は、補聴器の歴史を見ると非常にわかりやすい。初めは、音を調整する機能のみしかなかったのだが、それでは改善できないところがいくつかあった。

デジタル補聴器になると、音をコンピュータが分析し、音をどのように大きくするか、どのように音を抑制するかも制御できるようになった。そこで分析する力を利用し、

  • 騒がしいところでの聞き取り改善に貢献できないか
  • 補聴器で起こりやすい不快な現象を抑制できないか

と考えたのだ。音の波形を記録しておき、それが検知できたら抑制したり、これはあまり大きくしなくて良いのでは?と考えた音を抑制するようになった。

聞き取り改善には、指向性と呼ばれる機能が搭載され、少しでも聞き取りにくくならないようにしてくれる。快適性の改善には、暗騒音(サーッ、ざわざわと聞こえる空気の音)や風がマイクに当たると聞こえる音、そして突発的な大きな音などが入り、これらを抑制し、聞こえを楽にしてくれる。

これがまさに性能の部分になる。性能が良いものは、音が快適に聞きやすく、かつ騒がしい中でもなるべく聞き取りを低下させないようにする。元々聞き取りが難しい方は、なかなか恩恵を得られないのだが、ある程度聞こえが良い場合は、得られやすい。そして快適性に関しては、誰でも感じる事ができる効果である。

なお、性能の部分に関しては、厳密には、音を調節するチャンネルも入る。チャンネルとは、簡単にいえばイコライザーだ。ウォークマンでもiPodでも良いが、周波数別にスライダーを動かした事はないだろうか。チャンネルの数が多いというのは、そのスライダーの部分が多い事を意味し、少ないのは、そのスライダーが少ない事を意味する。

チャンネルはどちらかというと、調整者側の利点が強く、何とも言えないところがある。活かすも殺すも調整者次第だ。そのため、確実なものだけ、こちらでは載せた。もちろん、チャンネルが多いと音を耳に合わせやすくなるので、結果的には、聞こえにくい方も恩恵が得られる。

クロス補聴器の場合

クロス補聴器の場合においても同様だ。

  • 音を調節する機能
  • 騒音下で聞き取りをなるべく下げない機能
  • 快適性を上げる機能

この三つに関して、性能が良くなるとよくなるほど、高額になる。

ただ、一つ注意がある。上記の性能表を見て欲しい。そこでは、指向性がないものもある。クロスⅡの場合は、基本的に指向性機能が付くのが、ビジネスクラス以上になる。

今までのクロス補聴器は、指向性をつける事ができなかった。しかし、クロスⅡになり、指向性を付けられるようになったのだが、それは、ビジネスクラスからとなる。

性能はどのように考えたら良いか

あくまでも私の方で考えている事だが、性能を重視するならビジネスクラス、コスト面を重視するなら、エコノミークラスと考えている。コスト面を重視しても、十分に聞こえを補う事はできるので、その点は安心して欲しい。

ここで金額別の内容について触れる。ここからは、あくまでも私の体感である事に注意して欲しい。言い換えれば一人の人の意見として聞いて欲しいという事だ。

まず、補聴器の性能だが、ビジネスクラスあたりから格段に性能が上がる。クロス補聴器の場合、指向性機能が搭載されるのもその辺りだ。そして、私自身が使っている感覚(私の場合、クロス補聴器ではなく、一般の補聴器を使っていますので、ご注意を)からいえば、快適性の部分が大きくなる。

この辺りから、突発的な大きな音を瞬時に軽減したり、暗騒音といった音、さらには風がマイクにあたり不要に大きくなる音を抑制し、軽減してくれる。これらの音は、日々日常で聞く音であり、これらが抑制されるようになると日常の音の感じ方が変わりやすい。

そのせいか、一気に快適性が上がる。もちろん、周囲が騒がしければ騒がしく感じるし、大きな音は大きく感じる。音をしっかり補っていれば、その分、音はより聞こえやすくなる。しかし、騒がしい中でのザワザワ感が少なくなったり、突発的な強い音を感じる回数が大きく減る事で、快適になっているという実感がしやすいのが、こちらからになる。

これらの事から、私の方では、性能を重視する場合は、ビジネスクラス、コストを重視する場合は、エコノミークラスと考えた。なお、エコノミークラスは、基本的に音の転送のみとなる。

お客さんに試聴したもの

さて、こちらをご覧になっている方の中には、【重要】補聴器屋の私がクロス補聴器の試聴をし続けてわかってきた事を見ている方もいると思う。この方に試聴したものは、何か。それが気になっている方も多いのではないだろうか。

結論からいうと前作のフォナッククロス耳あなと小型耳かけ形の高級エコノミークラスになる。※前作のフォナッククロスは、耳かけ形と耳あな形の混合ができるが、今現在のものは、混合ができない。その点に注意しよう。

耳あな形のクロスで考えると高級エコノミーである必要性はほとんどない。というよりも昔は、このラインがクロス補聴器を使う上で最低ラインだった。このクラスをお客さんが使っていたのは、そのためだ。

今現在、あるもので考えた場合は、フォナッククロスの耳あなのエコノミークラスとほぼ同様だろう。それでこの効果である。

性能に関するまとめ

最後にまとめていこう。

補聴器の性能は、基本的に

  • 音を調節する機能
  • 騒音下で聞き取りをなるべく下げない機能
  • 快適性を上げる機能

の三つがある。これらが補聴器の金額に直接影響してくる。これは、クロスでも一般の補聴器でも同様だ。

そして、私の考え方にはなってしまうが、

  • 性能を重視するならビジネスクラス
  • コストを重視するならエコノミークラス

となる。もちろん、こちらは私が使った感想(一般的な補聴器を)なので、自分自身もできるのなら体験してみるもの良いだろう。

いかがだろうか。補聴器の性能に関して理解は進んだだろうか。それであれば安心だ。こちらにより、補聴器の知識がより深まれば幸いだ。

 

この内容をご覧になった方は、こちらの内容もお勧めです。

リンク:片耳が聞こえない方にクロス補聴器をご購入いただいた実例

リンク:耳あな形のクロス補聴器を実際に購入いただいた方にした補聴器相談

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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