2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

よい補聴器販売店を見分けるには?という質問に対する解


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たまに、こんな質問をもらう「よい補聴器販売店は、どのように見分けたら良いのですか?」非常に難しい質問だが、私の答えは「設備があって、しっかりあなたの状況を理解したうえで、聞こえを改善させる手助けをしてくれるお店です」となる。そして、ここからが大切だが「失敗を恐れず、先に進む事」が重要だ。私の意見は少々変わっているかもしれない。

この業界では、声高らかに「認定補聴器専門店に相談しよう」や「認定補聴器技能者に相談しよう」と言われる。これは、ある種本当でもあるし、そうでもない部分もある。

それはなぜか。今回は、こちらに関して載せていこう。

重要なのは設備

どんなに優れた人でもそれを活かす設備がないと人を活かす事ができない。どんなに優れた外科医でもメスがないと手術すらできないだろう。そして、どんなに優れた耳鼻咽喉科医でも聴力検査なしにその人の聴力を理解する事はできない。

特に補聴器の場合、補聴器を使った状態を調べるには、二畳サイズの防音室(サイズ的には、約2m×2m)が必要だ。電話ボックスサイズの防音室では適切に測る事はできない。この部分を見れば、補聴器販売店がどれほどお店に投資をしているかがおおよそわかる。

補聴器の効果を調べず、聴力測定のみしかしないところは電話ボックスサイズだし(事実上それしかできない)、補聴器の効果をしっかり測るところは、必ず二畳サイズか、それ以上の防音室を兼ね備えている。つまり、設備は、そのお店のスタンスを明確に表しているともいえる。

よく補聴器の知識がある人に相談しよう、認定補聴器技能者に相談しようと言われる事が多いが、これらが良いと言われていても、その人が知識があるかどうかは、同じくらい知識がある人しか判断ができない。よってこの部分を初めての方が判断する事は不可能である。

見た目でわかるのはせいぜい、そこのお店の設備だ。防音室くらいの大きいものであれば、すぐに見つけられるだろう。そして、そのサイズが大きければ、適切に耳の状況を調べて、合わせてくれる可能性は高くなる。が、電話ボックスサイズでは、厳しいかもしれない。補聴器の効果が適切に測れないからだ。

認定補聴器技能者はどうなのか

認定補聴器技能者であれば良いのかといわれれば必ずしも、そうとはいえない。いくら認定補聴器技能者でも設備がなければ只の人だ。その人を活かす設備がないと、いくら認定補聴器技能者でも補聴器を耳に合わせるのは厳しい。逆に、認定補聴器技能者でなくても設備がしっかりし、適切に合わせられる技術があれば、良いだろう。

私は「どのようにしたら補聴器を適切に合わせられるか」という観点から考えると「設備を見る」という考えをしている。設備がなければ調べられるものも調べられないし、それが結局、最終的な質に変わる。大きな病院や大学病院の設備がしっかりしているのは、それが最終的な質に繋がる事をよく理解しているからだ。設備がないと良くできるものもよくできない。個人医院でわからないものは、より設備がしっかりした病院へ紹介する。この点をよく考えてみれば、設備がいかに大事かがわかるのではないだろうか。

補聴器の改善の基本は、PDCAだ。設備に投資をする事で、Cの部分が強化される。つまり、状況の確認をしやすくなる事を意味する。すると、次により適切な処置をしやすい。このサイクルを回しやすくするのが設備だ。よって設備投資は、非常に重要な要素なのだ。資格ばかりに目がいきがちだが、最も重要なのは、そのようなPDCAが活かせる環境下である事だ。

なお、認定補聴器技能者がおり、それらの設備があれば、鬼に金棒だ。そのような場所は安心して相談するとよいだろう。そして、認定補聴器技能者の資格は外れを引きにくくしている効果もあるので、その点では役割を果たしているといえる。

失敗はある程度覚悟しておく事

どんなものもはじめる際は、素人だ。私も初めは右も左もわからなかった。そして、もしかしたら店員さんが言っている事に疑問を感じたり、本当にこの人は、私にとって良くしてくれているのだろうか、売りつけたいだけなのだろうかと疑心暗鬼になる事もあるだろう。しかし、失敗を恐れて先に進まないとなると、改善できるものも改善できない。

補聴器は安いものではない。それ故、失敗を極度に恐れている人もいる。しかし、行動をする事は大切だ。設備を見る事、そして、認定補聴器技能者や認定補聴器専門店であれば、ハズレを引く事は少なくなるだろう。

そして、どんな時も何か感じたら一歩引いてみる事をお勧めする。おかしいと感じたら引く事も重要だ。どんなものもそうだが、余裕が無い時程、失敗はしやすい。余裕を持って行動する事、物事をフラットにして見てみると良いだろう。

ここからが重要だが、もし補聴器で聞こえを改善したいのなら、自分自身の聞こえを補う方針を聞いてみて欲しい。補聴器は、補い方によって、最終的に得られる聞こえが変わる。両耳に補聴器が合う方なら、それが最も聞こえを良くさせる方針だし、それに沿った方針を達成できる補聴器を選ぶのが良い。

これは、金額が高いものを買えというわけではなく、その方針に沿った補聴器選びをするという事である。その点を誤解しないで欲しい。そして、片耳のみ難聴であれば、難聴のレベルにより、補聴器を使ったり、そうではなく音を転送させる装置を使ったりする。その場合も、そのような方針に沿って補聴器を選ぶのが良いだろう。

初めに自分の状態をよくさせる方針がしっかりしていれば補聴器はよほどの事がないかぎり失敗はしない。感音性難聴であるため、聞こえにくい部分や改善できない部分は出てはしまうが、全く見当違いの方向に行く事はないだろう。

こちらでより良い相談ができ、かつ自分自身の生活が良くなれば幸いだ。では、健闘を祈る。

 

この内容をご覧になった方は、こちらもお勧めです。

リンク:感音性難聴という聞こえにくさに向き合うために

リンク:補聴器を使用する気がない人に、補聴器は難しい

リンク:中等度の感音性難聴の私が自分に合った補聴器を選んだ方法

リンク:20〜40代の方に実際にしている補聴器選定方法


この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、聞こえの改善を行なっています。私に関する内容は、書いている人の詳細になります。当店の情報は、こちらにまとめています。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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