2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器を使いこなせないとうセリフに感じる違和感

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たまにこんな言葉を聞く「いや、私には、この補聴器は使いこなせない」「高い補聴器を買ってもあなたには使いこなせない」高額な補聴器を購入する際、その効果を得られやすいか、得られにくいのいかの違いはあるが、私は、使いこなせないというセリフがどうも違和感を感じる。なぜなら、今の補聴器は、使うというより補助する方にシフトしているからだ。

無論、これらの言葉の中には、高額な補聴器を購入しても治らない、あるいは、その方が感じている事を実現できないがために言われたり、無理に高額な補聴器を購入しないように言っている例もあるだろう。それらについて、とやかくいう気はない。

しかし、一部には、どうもこの言葉が誤解をされているような感覚がある。そのため、こちらに関する事を記載していく。

今の補聴器は自動型

今現在の補聴器は、補聴器側に搭載されているコンピュータが全て音に関して制御している。ある補聴器は、一定のある周波数の音量が出るとそこを抑制するシステムが自動で動作したり、ある補聴器は、周囲の音を内部で分析して環境を割り出し、環境ごとにプログラムを自動変更したりする。これが今の補聴器だ。もはや使うではなく、場所ごとに聞こえやすくなるようにサポートするといった方が良いかもしれない。

これは優秀な秘書がついたイメージがわかりやすいかもしれない。例えば、外を歩いていたら、雨が降りそうだ。そして、雨が小振りだが降ってきた。すると、どこからともなく秘書が傘を持って現れ、勝手に傘をさしているようなものだ。これがサポートだ。

今の補聴器は自動で機能に関して動作させているため、使うというよりも、私はサポートしているという方が正しいのではないかと考えている。

補聴器の性能に関する「使いこなせない」

では、補聴器の性能に関してどうなのか。恐らく補聴器に関して詳しい方からすれば「いや補聴器の性能の部分では、使いこなせない事もあるのではないか」という声もいただくかもしれない。これに関する私からの返答は「使いこなすも何も、自動で機能しているので、使うというよりもう使ってる」となる。説明していこう。

この使いこなすの代名詞と言われる補聴器の性能といえばどのようなものがあるだろうか。それは

  • 指向性
  • 音の抑制機能

の二つだろう。指向性とは、耳の機能をうまく利用した機能で、前方の音をより入れるようにし、後方の音は前方の音よりも下げるシステムである。それにより、周囲が騒がしくても聞き取りの低下をなるべくしにくくさせる。これは、当然だが、自動で補聴器が指向性をきかせている。一部の補聴器には、プログラムを組む事で動作するものもあるが、そのようなものは少ないだろう。

そして音の抑制機能に関しても同様だ。補聴器の抑制機能には、風切り音や突発的な音を抑制する機能といものがある。これらは、補聴器のマイクがそれに該当しそうな音の周波数を検知した後、自動的に下げる。そうこれも自動だ。

これらを見てどうだろうか。果たして自分が使う感覚がないものに「使いこなす」という言葉は正しいのか。この事から、イマイチ私は使いこなすという言葉に違和感を感じていた。

効果が見込みにくいならはっきりと

私自身が思うのは、仮にお客さん、患者さんに教える意味で「使いこなせない」というような言い方をするのではなく「すみません、高いお金を払ってまで聞こえを改善させたいのはわかります。ですが、これは、○○さんが求めている効果というのは、残念ながらないのですよ」と言ってあげれば良い。

普通に補聴器でできる事、できない事、さらにランクを上げる事によってどのように変わるのかを教えればそれで解決だ。わざわざ「使いこなせない」という言い方は必要なのだろうか。私には、疑問に感じる。

本当に必要なのは、正直に対話する事ではないだろうか。そう私は感じる。

そして補聴器は自動形なので、使いこなせないという事はなく、ほとんどの場合において「既に使っている」だ。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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