2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

補聴器の金額の違いに現れる快適性を上げる機能の概要

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補聴器の金額の違いには、性能の違いがあります。その一つには、補聴器から聞こえてくる音の快適性を上げる機能が存在します。全体的な内容は、高い補聴器と安い補聴器の違いを理解する3つのポイントこちらをご覧いただく事をお勧めします。

上記の内容では、補聴器の性能の違いは、①音を調節する機能、②騒がしい中での聞き取りをなるべく下げない機能、③聞こえてくる音の快適性を高める機能、の三つがあると記載しました。

こちらでは、③についてより深めた内容となります。補聴器に関する理解が進めば幸いです。

このような機能が出てきた理由

補聴器の機能の中には、快適性を高める機能がついています。こちらがある理由は、音響機器上、気になりやすい音、気にしやすい物音があるためです。

こちらは、調整で改善させる事が難しかったり、それをやろうとすると他の聞き取りの部分に大きな影響を与えてしまうため、このような機能が付けられました。

価格を抑えた補聴器は、そのまま何でも音を入れ、性能が良い補聴器は、音響機器上で発生しやすい音を抑制し、快適に使いやすくしてくれます。

それが快適性を上げる機能です。

どんなものがある?

こちらには

  • ノイズの抑制
  • 風切り音の抑制
  • 反響音の抑制
  • 突発的な大きな音の抑制

主にこの四つに分かれます。

ノイズの抑制

ノイズというと自分自身にとって邪魔な音というように捉える方も多いのですが、補聴器の場合は、音響機器上、発生する暗騒音(あんそうおん)というノイズの抑制になります。

暗騒音とは、補聴器を装用すると聞こえてくるサーッ……シャー……ザワザワ……といった何とも言いがたい音になります。このような音は、音を録音する際にも聞こえるもので、ビデオカメラで撮影した映像などの音を聞いてみますと、このような空気の音、ノイズのような音が聞こえてきます。

このような音を抑制してくれるのがノイズの抑制機能です。軽減してくれると聞こえてくる音が楽になります。特に騒がしいところでは、この暗騒音も大きくなりやすくなりますので、そのような場面でも抑えてくれるようになると、聞こえてくる音は、楽になります。

なお、日常生活上にある定常音も抑制する傾向があります。冷蔵庫のモーター音やエアコンの音などの一定に続く音は、抑制されやすい傾向があります。

風切り音の抑制

風切り音とは、補聴器のマイクに風が当たると聞こえる音です。かなり大きな音が聞こえ、かつ会話が全くできないほど大きくなるため、補聴器には、この音の抑制機能も搭載されています。※いい値段がする補聴器のみに搭載されています。

風切り音を聞いていただくとわかるのですが、非常に大きい音なため、不快に感じたり、音そのものが非常にうるさく感じたりします。そして、音が大きすぎてその他の音が全く聞こえないという事も起こります。抑制できる事により、不快に感じにくく、かつ、聞こえにくさも改善してくれます。それがこの機能です。

なお、風切り音の一番の抑制方法は、耳あな形補聴器を装用する事です。邪魔な音を軽減する思考としては

  • 邪魔な音を拾わない
  • 邪魔な音を拾った後に抑制する

の二つがあります。この内、最も良い方法は、邪魔な音を拾わない方法です。

音響の世界では、常識ですが、テレビの司会者が持つマイクにスポンジがついていたり、防風するものを録音用のマイクに装着します。このようにして、マイクに息や風が当たらないようにしています。しかし、補聴器は、そのような事ができません。

マイクに風が当たらない方法として、耳の中に入れるというやり方をします。耳かけ形は、マイクがむき出しですので、風が当たり放題なのですが、耳あな形は、風が当たりにくい構造になっていますので、こちらの方が軽減できます。

反響音の抑制

補聴器を装用している場合、反響した音を聞きますと、音の輪郭がわかりにくくなり、結果として、何を言っているのかわからない状態になりがちです。何と言いますか、言葉がほとんど同じ音に聞こえると言いますか、あまり変化無く聞こえる状態になります。

こちらを抑制する機能を付けると、そのようなところを軽減してくれます。響く感覚も軽減され、音声の理解も助けてくれる機能です。ただ、最も上のランクにしか搭載されていない事が多く、値が張る点があります。

突発的な大きな音の抑制

補聴器に限らず、音響機器で大きな音を録音しますと響きが強く、かつ大きい音なため、耳に刺さる感覚、音が強い感覚を感じる傾向があります。人によっては、それが不快に感じたり、音が強くて辛い感覚になるケースがあります。このような音を抑制してくれるのが、この機能です。

こちらは、音響機器上でどうしてもなりやすい傾向がありますので、この機能が入っていると結構楽になります。個人的には、お勧めする機能の一つです。日常生活上では、様々なところで音がしますし、大きな音もします。こちらがあるだけでも聞こえは楽になる傾向があります。

実際の機能の様子

補聴器を調整する際、パソコンに繋げて行うのですが、その際、機能そのものについても見る事ができます。

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こちらは、10〜20万の間の補聴器です。機能としては、ノイズの抑制機能しかありません。

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こちらは、40〜50万の補聴器です。上記のものより、機能が増えています。サウンドリラックス(突発的な大きな音を抑制する機能)ウインドブロック(風切り音を抑制する機能)の二つが追加されています。

スクリーンショット (68)

もちろん、反響音を抑制するエコーブロックも搭載されています。

このように補聴器の金額によって、搭載されている機能は異なります。その他の機能も異なりますが、快適性に関する機能の違いは、金額により、大きく異なります。

快適性に関する機能のまとめ

補聴器の金額の違いの一つに快適性に関する機能の違いがあります。良いものは、これらの効きや搭載されている種類が多く、価格を抑えているものは、これらのものがないか、少ない状態です。良くも悪くもそのまま入ってくる状態となります。

補聴器は音響機器ですので、様々な音が、一般の人と異なる状態で入ってきます。一般の方が、感じないものはなるべく排除し、かつ辛くなりやすい音の部分に関して、抑制する事で、快適性を高めるのが、こちらの機能です。

もちろん、抑制する事により、聞き取りも下がりにくくなります。音響機器上の欠点をより改善しやすい補聴器が基本的に高額な補聴器となります。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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