耳あな形のクロス補聴器を試聴し続けてわかってきた事


私のお店では、クロス補聴器という片耳のみ聞こえにくい方に有効な補聴器をよく試聴いただくのですが、その補聴器の耳あな形のクロス、耳かけ形のクロスを試聴し続けて、わかってきた事がありますので、ちょっと書き留めておきます。

クロス補聴器をお考えの方は、参考にしてみてください。

聞こえの効果は、耳あな形のクロスの方が高い

耳あな形のクロスを試聴し続けてわかってきた事は、耳かけ形より、耳あな形の方が、効果が高いという事でした。厳密には

  • 騒がしいところでより聞きやすい
  • 聞こえる音の範囲が耳かけより広がる

という事で、この二つが効果が高く、効果以外であれば、かゆみがないという点も良いポイントとなります。

お客様よりお話しを聞く限りでは、騒がしいところでより聞きやすく、かつ、聞こえる範囲に関しては、耳あな形の方が広いとの事でした。いずれの場面でも、耳かけ形のクロスだと聞こえなかっただろうなと感じる場面をいつくか経験している方が多いです。試聴し続けて、感じるのは、耳あな形のクロスの方が、騒がしい飲食店でのお話しや離れた人の声に気がついたり、離れたところの物音に気が付きやすいと感じています。

また、耳かけ形のクロスの場合は、耳かけ形の耳せんを入れた部分がかゆくなる方がいらっしゃるのですが、それもない点もポイントです。私の体感では、装用した人の20%くらいの確率で、かゆみを感じる方がおり、そのような場合、耳あな形のクロスであれば、改善できます。

片耳のみ聞きにくい場合、まさに、騒がしいところでの聞き取りと聞こえにくい側から話されたり、かつ、そちら側の音が聞こえにくい事で、お悩みな方が多いのですが、お客様の評価を聞きますと、不自由度を軽減できるのは、耳あな形のクロスの方が大きい傾向があります。中には、耳かけ形と耳あな形の聞こえは、まるで別物というように表現する方もいます。

お勧めできる環境下の人

実際に耳あな形のクロスにして、より聞きにくさの改善ができたケースは、

  • 会議で聞きにくさを感じる
  • 仕事上で騒がしい環境下にいることが多々ある
  • 職場が広く(1フロアにいる人の人数が多く)、ざわざわしている環境である事が多い

の三つの内、いずれかの内容に当てはまる方となります。私のところに来られる方は、働いてらっしゃる方が大半ですので、改善できたところをまとめてみますと、上記の三つがあります。

三つの部分で聞きにくさを感じている方は、個人的に耳あな形をお勧めします。上記のシーンでは、実際に、耳かけ形と耳あな形で比較いただき、明らかに、耳あな形のクロスの方が効果があった場面です。

このようなケースがあれば、耳あな形のクロスの方が、聞こえにくさを改善でき、不自由を最大限、軽減できます。治す事はできない点は、申し訳ないのですが、改善できる範囲は、広げる事ができます。

耳あな形の気になるところ

しかし、全てが全部良いかといいますと、そうでもありません。耳の中に補聴器を入れますので、少々大きい形状になります。

耳あな形のクロスをいれたイメージ。おおよそこのくらいのサイズになる

耳あな形のクロスをいれたイメージ。おおよそこのくらいのサイズになる

こちらがおおよそのイメージになるのですが、耳そのものに入れますので、人によっては、形状が少々大きいと感じる方もいます。特に女性の場合は、目立ちにくさを気にされる傾向があり、髪で耳そのものが隠れてしまいますので、そもそも見られる事はあまりないのですが(耳を見ている人もそもそも少ないというのもあります)、少々、心理的負担は、ある傾向があります。

その場合は、少々、聞こえが低下しますが、耳かけ形のクロスを選択いただくか、それとも聞こえを効果を重視して、耳あな形のクロスにするかの二択になります。

まとめ

クロス補聴器は、形状によって効果が異なります。特に

  • 会議で聞きにくさを感じる
  • 仕事上で騒がしい環境下にいることが多々ある
  • 職場が広く(1フロアにいる人の人数が多く)、ざわざわしている環境である事が多い

に当てはまる方は、耳あな形のクロスをお勧めします。少々、形状が気になったり、あるいは、耳あな形そのものが使えない方は、当てはまりませんが、こちらに当てはまる場合は、より聞きにくさを改善できます。

補聴器を選ぶ要素は、聞こえの効果だけではありませんが、聞こえの効果は、大変重要な要素です。聞こえにくいから補聴器を装用するのですから、切っても切れない内容になります。

少し気になってしまう点はありますが、聞こえの効果は魅力的ですので、効果重視にする場合は、耳あな形のクロスの方をお勧めします。