2つの視点を持つ人が書いている耳・補聴器ブログ

東京都墨田区で補聴器の販売をしている難聴者のブログ。補聴器や耳に関する事を書いています

私が補聴器販売店を設立したのは、相談する場所を欲している人がいたから

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なんだか少々懐かしいな……と思いつつ、見ていました。

リンク:地ヂカラ通信、「地域に活力を」広がる創業支援

こちらには、補聴器販売店を開業するに辺り、日本政策金融公庫からお金を借りて開業した方のストーリーが描かれていました。創業支援の広告のようなものです。

私自身も実は、日本政策金融公庫から借りて起業した口です。自分一人で、事業プランを考え、どのように集客し、どのように儲けを得るのか、それに必要な費用と費用の使い道まできっちりと書き、経営するうえで必要なキャッシュフローもどのように動くのかという点まで、考えたうえで、相談しに行ったのを今でも覚えています。

学生時代、学校では、簿記(一応、日商2級程度は持っています)を勉強していたのですが、こんなところで役立つとは思いもせず、人生何があるか本当にわからないなと感じています。

相談後、日本政策公庫と親に借金して、お店を開業。そういえば何でお店を開業させたのか、整理して記載していなかったな……という事もあり、せっかくですので、書いていきます。

結論から

結論から言いますと、

  1. ブログ書いていたら「あなたに見て欲しい」という人が増えてしまった
  2. 聞こえをどのように改善したら良いかわからない人が相談するところが必要ではないか

というのが理由です。①がきっかけになり、②は、補聴器の市場を調べていくうちに感じた事です。

ブログが販売店設立のきっかけに

私の場合、お店を始める前から、ブログで、耳や補聴器の事を書いていました。ブログというのは、もちろん、このブログで、初めは、LSB.informationという名前でやっていました。

元々補聴器の販売をしていた事、そして、自分自身が補聴器を装用しているため、補聴器の情報がネット上にあり、気軽に改善のヒント、糸口を聞こえにくい方が掴めれば、聞こえにくい事で悩んでいる人が行動ができるようになるのではないかと考えたのがブログを始めるきっかけです。

補聴器の事や耳の事に関して、日々、書いていたのですが、その内、「あなたに見てもらいたい」「あなたに相談したい」というように言われるようになり、ある冷や汗を感じる事件があった事から、販売店を考える事になります。

初めは結構、軽い気持ちでブログを書いていたのですが、こちらを見た方々からお問い合わせを受けるようになり、ブログを書いている時は、別の事をしていたため、メールで、改善させるヒントのようなものをお伝えしていました。自分で対応する事ができなかったためですね。

このような対応をしていたのですが、それでは、全く改善しなく、それだけで済めばよいのですが、中には、先方の耳鼻咽喉科、補聴器販売店の方にも迷惑をかける始末。

基本的に耳の改善や補聴器の相談は、メールや電話だけで改善できるものではないので、これは、仕方がないのですが、このような事が起こった頃から、自分自身、情報を出している事に責任を感じ「販売店を出さざるを得ない」「責任を持って自分自身で改善させないといけないよな」というように考えるようになりました。

これが販売店設立のきっかけです。

相談場所の必要性

次に感じたのは、補聴器販売の実際に関する事です。これは、耳鼻咽喉科の先生が書いている本に記載されていたのですが、補聴器が必要とされる方に、適切に補聴器の情報を提供している、補聴器を勧めている耳鼻咽喉科の先生は、なんと3分の1のようです。簡単に言いますと半分以上が放置されている状態ですね。

私自身も難聴ですので、よくわかるのですが、基本的に聞こえにくい人は耳を治して欲しいのではなく、今現在、感じている不自由を無くしたいと考えています。そのために、病院に行き、耳の治療を希望するわけですね。言い換えれば、治療が目的ではなく、今感じている不自由を失くす事が目的です。治療は、今現在感じている不自由を失くすための手段でしかありません。

しかし、行っても治らないとなると、相談にしにいっても一向に自分が困っている事に対して、改善できず、ずっと悩んだままになります。

この事実を知ったとき(ちょっと可哀想じゃない?と感じつつ)、この現状をどのように良くできるか、自分がこの社会にできる事は何かを考える事になるのですが、そこで実際に聞こえにくい人は、どのように聞こえを改善させるのかをシュミレーションしてみました。

まず始めに、日本は、国民皆保険があるので、ほぼ全ての人が、病院を訪れる事になります。耳の場合は、耳鼻咽喉科ですね。では、耳鼻咽喉科に行き、耳は治らないと言われ、そのまま放置されるとしたら、次に行う行動は何か……を考えてみると、ネットで検索するのでは?と思ったんですね。

そして、その際に、自分から情報を得られ、かつその事を書いている人がお店を構えていれば、書いてある内容のより詳細を聞きたいと思えば実際に足を運んで、自分の状況を改善させる方法を理解したり、実際に補聴器などを見てみたり、その他の情報を得られるようになれば、聞こえにくい人にとって、より自分を良くできる足がかりを作れるのではないかと考えました。

このような相談できるところを作るという目的で、販売店を作る事になります。そして、その相談者の中の一部の方に購入いただければ、お店は保つだろう……と考えたうえで、実施する事に。

実際に作ってみて

実際に作ってみてわかったのは、やはり皆、相談するところが欲しかったんだなという事です。ありがたい事に遠くからわざわざ来てくれる方もいますし、近くで相談したけれど、上手く行かなかったので、こちらで見て欲しいという方もいました。

私自身としても、本当にありがたい限りではあるのですが、それ以上に感じるのは、どこで相談したら良いかわからないという方がこんなににも多いのかという事でした。そのような方に、聞こえにくさを改善させる事ができ、生活の質が上がったところを見ると、本当によかったなと思います。なぜなら、私自身が何もしていなかったら、恐らく、聞こえにくさを改善できなかっただろうな……と思うケースに、ちらほら会うためです。

正直な事を言いますと、私自身は、どこで耳の改善をしても良いと思っている人間です。聞こえにくい事があり、病院に行き、そこで改善できればそれが一番良いですし、近くに補聴器の販売店があり、そこで相談して、聞こえが改善できれば、それも良い事です。

しかし、現実は、そうではなく、半分ほど、困っている状況なのに関わらず、放置されてしまっているケースやどこで相談すれば良いかわからない方がいます。言い換えれば、聞こえを改善させるレールに乗れず、はみ出てしまった人達がいるという事です。実際には、追い出されてしまったと言った方が良いかもしれません。

そのような方々に、ネットで仮に改善方法を知ってもらえるようになれば、自分自身を良くできるヒントを得られるようになります。内容が気軽に得られるようになれば、それだけ聞こえにくさを改善できる可能性、あるいは、自分自身から情報を得て、行動もできるようになりますので、閉鎖的な状態よりは、よっぽど良いですね。聞こえを改善できない状況というのは、思いのほか、心に来るものがあります。

なにより、このような仕組みが作れるようになれば、仮に病院で相談しても、改善されず、そして、どこに相談したら良いかわからないケースにより良くできる可能性があります。

ただ単に自分の都合で販売店を作るという類いではなく、社会的にやる意義があるのではないかと考え、実際に実行に移すのですが、実際にやってみて、その通りだなと感じます。

まとめ

私の場合は、こんな感じでお店を作りました。自分がやりたいというよりも必要に迫られて、やらざるを得なくなったというのが、本当のところです。たまに「すごいですね!」「やる気満々ですね!」などと言われるのですが、そんな事はありません。

ただ、実際に改善できた方の中には「医師からは治らない」と言われた方「補聴器を装用しても聞こえないよ」と言われ、意気消沈されている方が、実際に補聴器を装用され、治るまではいかずとも、聞こえにくさが改善でき、より良い生活ができている様を見ますと、やってよかったなと思う事はあります。

本当は、耳鼻咽喉科さんなどでしっかり見てもらえれば、私のようなところになど来ず、そして、早めに改善できたとは思うのですが、今現在、このような状況下であれば、仕方がありません。少々、特殊な事情ではじめましたが、こんな感じで、私の場合は、お店をはじめました。

私がお店を始めたのは、大層な理由ではありませんが、今まで放置されていた方々が少しでも良くなれば、社会そのものにとってやってよかったのかなとは思います。

簡単に言えば、セーフティネットのような思考ではじめましたが、それが少しでも機能するようになり、聞こえにくさを改善させる術を自分で見つけ、改善に繋がっている様子を見ると、やって良かったなと感じる事はあります。

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この記事を書いた人:深井 順一
自己紹介
聞こえにくい人を支援するお店、パートナーズ補聴器、代表。生まれつきの難聴者である事、補聴器の販売をしている事、この二つの視点で、ブログを書いています。お店では、耳の状態を理解した後、効果的な補い方を導き出し、お客様の聞こえを改善しています。私に関する内容は、書いている人の詳細をご覧下さい。当店の特徴は、こちらです。場所は、東京都墨田区の本所吾妻橋駅(都営浅草線)より徒歩3分のところにあります。

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