補聴器をたくさん試聴するより、良いお店を見つけよう


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たまに補聴器をたくさん試聴すれば、自分にとって良いものが手に入るとお考えの方がいますが、そのようなことはありません。補聴器は、試聴する数を増やせば増やすほど、何が良いのかは、逆にわかりにくくなります。試聴したものの感覚を忘れるからですね。

それ以外に、補聴器の場合、わかりにくい要素がいくつかあります。今回は、その点を踏まえつつ、抜け出す方法に関して載せていきます。結論から言えば、補聴器をたくさん試聴するよりも、自分にとって良いと思えるお店を探すことが重要です。

たくさん試聴してもわからない理由

補聴器は、様々なものを試聴したとしても、どれが良いのか、わかりづらい傾向があります。その理由には

  • 感音性難聴であること
  • どの補聴器も目指すところは同じ
  • 感覚が変化する事と聞き取れる事は違う

の3つがあります。これらにより、複数試聴しても、変わることはわかっても、それが果たしてよいのか、悪いのかの判断がつきづらくなります。そして、試聴を繰り返すと、以前の状態を忘れてしまい、よくわからなくもなります。

感音性難聴である事

どの補聴器も良くも悪くも補聴器で改善できるところまで改善できます。逆に言えば、補聴器を装用しても改善が難しいところでは、どの補聴器も基本的には、難しくなります。この点は、ご自身の耳の状態によって大きく変わります。

補聴器を装用する方は、ほとんどの確率で感音性難聴であり、残念ながら耳が治るというところまで改善させることができません。聞きにくさを感じている点は、耳のせいなのか、補聴器を調整すれば良くなるのかの判断は、非常に難しいものがありますが、限界は、どうしても出てきます。

どの補聴器も目指すところは同じ

補聴器にもメーカーは各種ありますが、目指す聞こえのラインは、基本的に同じです。

例えば、メガネを装用することを想像して欲しいのですが、仮に視力を1.0まで改善させるという目標を立てた際、このメーカーでは、0.8まで改善させる、このメーカーでは、1.2まで改善させるとは、なりません。目標は、1.0にしているからです。言い換えれば、改善値を主体にしているか、ものを主体にしているかになるのですが、普通は、改善値を主体にします。

もちろん人によっては、1.5を目指す方、2.0を目指す方は、いますが、それでも、その値を目指せるものを使用します。

そして、補聴器の場合、デジタルになり、どの補聴器も音の調整がある程度できてしまいます。音の聞こえ方は、変わりますが、改善値そのものは、メーカーごとに変化することは、ほとんどありません。改善値に対し、足りなければ音量を大きくすれば良いですし、改善値が大きすぎれば、下げれば良いからです。

最終的に目指す聞こえのラインは、どの補聴器も同じですので、そこまで大きく変わることは、ありません。特に似たような金額の補聴器の場合は、同様です。ただ、さすがに10万の補聴器と50万の補聴器では、別の部分で差が出ます。

感覚が変化することと聞き取れる事は違う

補聴器を変えれば聞こえる感覚は、変化します。しかし、それにより、聞き取りがよくなるかどうかは、また別の問題です。

たくさん試聴するとこの点に囚われてしまう方がいます。結果、よくなっているのか、変わっていないのかがわからず、どの補聴器が良いのかもわからなくなってしまいます。この点は、違うということを理解しておきましょう。

では、どうすれば良いのか

では、どのようにすれば良いかと言いますと、私から言えるのは、単純で、良いお店を探すこととなります。その見分け方、選び方ですが以下のようになります。

  • 測定系はあるか&しっかり測定してくれるか
  • お店の人との相性

この2つで判断すれば、概ねオッケーです。

測定系はあるか&しっかり測定してくれるか

補聴器は、概ね、聞こえがよくなるラインが決まっています。それを数値で目指せば、ほとんどのケースにおいて、聞こえを改善できます。耳が特殊なケースやそこまで音を入れられないケースは、ありますが、それは、どの人(販売店)が対応しても、その限界値を超えることは、できません。

測定系がしっかりしているところは、補聴器の効果も調べてくれますし、その効果を見ながら、聞こえがよくなるラインまで聞こえを引き上げてくれます。そのような場所で相談すれば、聞こえに関しては、概ね、補えるようになります。

お店の人との相性

その他は、お店の人に相談しやすいか、そうでないかになります。まぁ相談しやすいところであれば、どこでも良いと思います。この点は、人当たりでも良いですし、しっかり数値で説明してくれる、あるいは、何度も調整に応じてくれるなど、様々な評価項目があります。

自分が良いと思えば、それが正解です。

この2つが当てはまれば大丈夫

個人的な判断ではありますが、この2つをクリアすれば、大丈夫です。その販売店で相談し、補聴器について考えていければ良いと思っています。

よく自分に合うところは、少ないのではないかと思う方もいるのですが、よほど特殊な考えをしていたり、あるいは、聴力をしていない限り、おそらくほとんどのところは合うのではないかと思っています。

補聴器を多く試聴するというよりも信頼できる販売店を探す方が重要です。補聴器は、どうにでも音を変えられますので、良くも悪くも、補聴器ではなく、対応してくれるところの方が重要になります。